見た目は透明で水晶のようにも見えますが、よくよく見ると結晶の形は違うし、表面の輝きも飴のようにツヤツヤしています。
この鉱物は「魚眼石(ぎょがんせき)/Apophyllite(アポフィライト)」という鉱物です。主に火山活動により出来た玄武岩などの隙間に結晶となって産出しています。
魚眼石の産地としてよく見かける、インドはマハーラーシュトラ州 プネーですが、この一体はデカン高原の洪水玄武岩と呼ばれる短期間に大量のマグマが噴出して作られた玄武岩地帯なので、魚眼石や沸石、ぶどう石といった火山活動による二次鉱物が多く産出しているようです(´・ω・`)
・鉱物情報・
□鉱物名: 和名 魚眼石(ぎょがんせき)
英語名 Apophyllite(アポフィライト)
魚眼石は、「 カリウム [ K ] 」、「 フッ素 [ F ] 」 、「 水酸基 [ OH ] 」を含む珪酸塩鉱物で、正式には
フッ素の多い 「フッ素魚眼石/FLuorapophyllite ・ Apophyllite-(KF)」、
水酸基の多い 「水酸魚眼石/HydroxyApophyllite ・ Apophyllite-(KOH)」、
1976年に岡山県は山宝 鉱山で発見された「ナトリウム」の多い 「ソーダ魚眼石/Natroapophyllite ・ Apophyllite-(NaF)」 に分けられます。
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: KCa4(Si4O10)2(F,OH)・8H2O
□結晶系:正方晶系(せいほうしょうけい)
□劈開(へきかい):完全
□色:無色、淡緑色、ピンク色
□モース硬度:4.1/2~5
□比重:2.3~2.4
□主な産地:
・フッ素魚眼石 Apophyllite-(KF) (FLuorapophyllite)
インド・マハーラーシュトラ州 プネー
アメリカ合衆国 ニュージャージー州 パターソン
・水酸魚眼石(HydroxyApophylite) アメリカ合衆国 アリゾナ州 ホースシューダム
こちらは少し変わり種の魚眼石で内部に「セラドン石/Celadonite(セラドナイト)」という雲母グループの鉱物が大量に内包している鉱物標本になります(´・ω・`)
接写です(´・ω・`)細かい結晶がびっしり中に詰まっています。鉱物は同じ鉱物でも産出した環境で様々な違いを見せてくることがあります、その地域で起きた地殻変動の痕跡をもしかしたら見せてくれているのかも知れません(´・ω・`)
魚眼石は比較的手に入れやすい鉱物で、大小様々なタイプがあるのでコレクションしてみてもいいかも知れません(´・ω・`)ただ、劈開があるので落としたりするとぱっくり割れることもあるので注意しましょう(・∀・)
以上「魚眼石(ぎょがんせき)/Apophyllite(アポフィライト)」のご紹介でした(´・ω・`)
ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー
新型コロナウィルスによる自粛が開けて メルクリリも様子を見ながら営業を再開しました( ^ω^ )
まだ予断を許さない状況ではありますので様子を見ながらの再開とさせていただいています(´・ω・`)
先が見えづらい今回のような出来事に中 皆さん本当に辛抱強く自粛していると思いました、まだ油断は出来ない様子ですがこの協力し合う環境があればきっと大丈夫と思えています(´・ω・`)
それでは また次回のブログで(´・ω・`)
今回の参考文献
□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社
魚眼石wiki : https://ja.wikipedia.org/wiki/魚眼石
mindate.org : https://www.mindat.org/min-283.html