重晶石(じゅうしょうせき)/Barite(バーライト)のご紹介です(´・ω・`)

温かい飲み物が美味しい季節の今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)
今回のブログは、「重晶石(じゅうしょうせき)/Barite(バーライト)」のご紹介です(´・ω・`)」

重晶石 モロッコ産 個人蔵

□鉱物名: 和名  重晶石(じゅうしょうせき)
      英語名 Barite(バーライト・バライト)
□分類:硫酸塩鉱物
□化学組成: BaSO4
硫酸バリウム
□結晶系:斜方晶系(しゃほうしょうけい)
□劈開(へきかい):完全
□色:無色、白色、青色、淡褐色
□モース硬度:3
□比重:3~3.5

「重晶石(じゅうしょうせき)/Barite(バーライト)」は「バリウム Ba」を主成分とする鉱物で、胃のレントゲン写真撮影時に飲む「バリウム(硫酸バリウム)」と同じものです(´・ω・`)
和名の由来は「バリウム」自体が重い元素であるという事と、結晶しやすい性質から「重晶石」と名付けられたそうです(´・ω・`)

重晶石は、「硫酸鉛鉱」・「重晶石」・「天青石」・「ハシェマイト」からなる重晶石グループに属しています。

また、重晶石同様にバリウムを主成分とする「毒重石(どくじゅういし)・Witherite(ウィザライト)」があります。組成はBaCO3のバリウムの炭酸塩で英国などではバリウム鉱として採掘されていたそうでその名の通り人体には有害です。



こちらの青い重晶石は2012年ごろ発見されたモロッコ産の「重晶石」になります。


重晶石 岐阜県神岡鉱山産 個人蔵

こちらは日本の神岡鉱山産重晶石の標本になります。
この平たい結晶と白濁した色が重晶石としてよく見かけるようにも思います(´・ω・`)

緑色の鉱物は「緑簾石(りょくれんせき)」になります。
重晶石は結晶が大きめのものが多いのと、板状のガッシリとした結晶の重なり方が要塞の様な迫力があってかっこいいです(´・ω・`)


こちらはペルー産の「重晶石(じゅうしょうせき)/Barite(バーライト)」になります(´・ω・`)

重晶石 ペルー産 個人蔵

透明度の高いタイプは一見「方解石(ほうかいせき)」と間違えそうになります^^;
ただ、重晶石は方解石のように「複屈折性(ふくくっせつせい)」が強くないので重晶石越しに文字を見ても二重に見えることはありません。なので判別に迷ったらこの方法で確認しています(´・ω・`)


こちらはちょっと変わり種の「ノジュール」内に出来た重晶石の晶洞です(´・ω・`)
見た目は丸みのある石ですが、中を割った状態は、、、

重晶石 フランス オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏 産 個人蔵

こんな感じで晶洞になっています(´・ω・`)

接写で見てみるとびっしりと結晶がびっしりつまっています(´・ω・`)


他にも、以前ブログで紹介しました「砂漠のバラ」も重晶石タイプのものがあります。

img
 砂漠のバラ(重晶石タイプ)アメリカ合衆国 オクラホマ州産  個人蔵

重晶石はバリウムの原料として現在でも採掘されています、私も恥ずかしながら胃カメラのバリウム以外ほとんど知らなかったのですが、少し調べただけも、電気機器の部品や光学ガラス、蓄電池に金属熱処理剤、窯業や染料まで様々な産業で使用されていることを知りました(;・∀・)そう考えると本当に身の回りには鉱物の恩恵が溢れていることを改めて感じました( ^ω^ )

以上、重晶石(じゅうしょうせき)/Barite(バーライト)のご紹介でした(´・ω・`)


ー 最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

早いもので12月、今年は夏の長雨で育てていたトマトが実ったまま赤くならず寒くなってしまいました(´・_・`)

近所のおばちゃんに「青いまま採ってそこらに転がしとくと赤くなるよ(^ ^)」

と教わり台所中トマトだらけになりました( ^ω^ )

陽の当たるところに放置すること一ヶ月。。。最近トマトが一斉に赤くなり始め、台所がトマト畑になりました( ^ω^ )毎日美味しく食しております( ^ω^ )

中玉トマト50個

ミニトマト数知れず( ^ω^ )

なんだか幸せってこんな気分のことを言うのかなと思いました( ^ω^ )

それではまた次回のブログもお楽しみに( ^ω^ )


今回の参考文献
□楽しい鉱物図鑑2・堀 秀道 著/草思社
□原色鉱石図鑑・木下 亀城 著/保育者 増補改訂
□重晶石:https://ja.wikipedia.org/wiki/重晶石