合成コランダムのご紹介です(´・ω・`)

大変ご無沙汰しております、web担当の荻久保です(´・ω・`)

今回は「合成コランダム/Synthetic Corundum」のご紹介です(´・ω・`)

旧ソ連時代にベルヌイ法によって作られたピンク色の「合成コランダム(ピンクサファイア)」


現在の人類が初めて合成して作り出した宝石は「ルビー」と言われています。


「ルビー」は、誰でも一度は耳にしたことのある「濃い赤色が魅力的な宝石」だと思いますが、鉱物名は「コラダム/Corundum」という「酸化アルミニウム Al2O3 」から出来ている酸化鉱物です。


宝石の中では一番硬いモース硬度10のダイヤモンドに次ぐ、モース硬度9を誇る鉱物でもあります(´・ω・`)

ルビー ミャンマー モゴック産


鉱物としての名前は「コランダム」ですが、宝石名としては色によって呼び方が変わります。

宝石名としては、

「クロム Cr 」を含むことによって濃い赤色になったのものが「ルビー」とされ、

「チタン」や「鉄」を含むことによって青色になったものは「サファイア」というように分けられています。

サファイア 東アフリカ ケニヤ産



また、
無色透明のものは、「ホワイトサファイア」または「カラーレスサファイア」
緑色のものは、「グリーンサファイア」
薄紅色は、「ピンクサファイア」
黄色は、「イエローサファイア」
というように、「ルビー」となる「濃い赤」以外はサファイアとして区別されています。

ただ一つ、非常に稀なピンクがかったオレンジ色のものは「パパラッチア(蓮の花)」と呼ばれています。
※こちらは近年パパラチアサファイアとも呼ばれているようです。また語源のパパラチアはスリランカのシンハラ語で「蓮の花」とのことですが、実際翻訳してみると「蓮の花 නෙලුම් මල ニルンマル」と出てくるのでちょっと掘り下げて調べてみる必要がありそうです(´・ω・`)ちなみにスリランカで使われているもう一つの言語のタミル語ですと 「தாமரை மலர் ターマリマル」となってしまいました。なんで?(´・ω・`)パパラッチャって何語だっちゃ?

ちなみにルビーは含まれるクロムにより、「紫外線(ブラックライト)長波」を当てると鮮やかな濃いピンク色に蛍光します。

サファイアも同じ様に蛍光しますが、ものによっては蛍光しないものもあります(´・ω・`)

さて、そんな様々な特色のあるコランダムですが、人の手によって最初に合成された宝石がこのコランダムのルビーと言われています。

人工的に鉱物を作り出すには、自然界で鉱物が作られる環境を再現しなくてはなりません。
再現すべき環境とは主に、「熱」と「圧力」と「時間」です。

例えば、ダイヤモンドはその成分の「炭素 C」が、地球内部の上部マントル内で「1000度以上の状況下で5万気圧以上」という高温高圧の環境でダイヤモンドの結晶になります。

コランダムの場合は、成分の酸化アルミニウムが溶ける2025℃以上の温度が保てれば「標準的な気圧の環境下(1気圧)」で再結晶します。ですので温度を上げて溶かし、冷ませば再結晶します。ですが安定した融解温度を保つ環境と、不純物の入らない状態でなければ宝石質の美しい結晶は生まれません。

時代をさかのぼって見てみると、1817年ごろに初めて人工ルビーが現れ始めます。最初は天然の小さなルビーの結晶同士を溶かし合わせて一つのルビーを人工的に作るところから始まりました。その後、成分自体の酸化アルミニウムから微細なルビーの結晶が合成されされるようになり、1877年「エドモンド・フレミー博士(1814~1894)」によって初めて宝石質の合成ルビーが作られました。

その後フランスの化学者「オーギュスト・ヴィクトル・ルイ・ベルヌイ博士(1856~1913)」の発明した「火炎溶融法(かえんようゆうほう)/Flame-fusion process ーベルヌイ法ー」によって天然の宝石質のルビーと成分や結晶を同じくする合成宝石の工業的な生産が実現したそうです。

調べてみますと、この1800年代は19世紀の産業革命の時期で、革新的な設備が生まれる環境も重なり合成ルビーの工業的な生産が開花したように思いました。

ベルヌーイ法で作られた合成ルビー(´・ω・`)

紫外線を当てると鮮やかな濃いピンク色に蛍光します(´・ω・`)


こちらは「ペアシェイプカット」の合成ルビー(´・ω・`)

ブラックライトを当てると鮮やかに蛍光します(´・ω・`)


こちらはバナジウムを加えることで「変色性」を得た「カラーチェンジタイプ」の合成コランダムです(´・ω・`)

自然光やLED下では薄紫色ですが、、、

白熱灯を当てると鮮やかなピンク色にかわります。
これは含まれるバナジウムによって出来た光の吸収領域によって、一部の光の波長が吸収されることにより起こります。
※「光(可視光線)」は「赤・橙・黃・緑・青・藍色・紫」の七色のスペクトルを有します。光を当てて見える色は、その七色のうち見えている色以外の光の色が、見ている物体に吸収されることで視覚されます。

ラウンドファセットカットの合成コランダム(´・ω・`)
昼間光5000K(ケルビン)以上の光源ですと紫色に見えますが、、

白熱灯のような夜間光3000k(ケルビン)以下ですとピンク色にみえます(´・ω・`)

近年での合成コランダムは、先にご紹介した「「火炎溶融法(かえんようゆうほう)/Flame-fusion process ーベルヌイ法ー」」の他に、溶剤を合わせた溶液から融点よりも低い1000℃から1300℃の温度で数日かけてゆっくり結晶を成長させる「フラックス法/Flux-fusion prosess ー 粉末法 ー」で生産され、その技術は日々研究者によって進化してます。

生産される合成コランダムは、その硬さや研磨することで得られる摩耗抵抗の少なさから、工業製品の回転機構の軸受や、放電加工機で要となるガイド、高エネルギーレーザーの部品など、宝石以外の用途でも幅広く使用されています。

今回至極浅くですが合成コランダムについて調べてみて、改めて自然の、地殻の下ではもの凄いダイナミックなことが起こっているのだと再認識しました。そして、その大きなエネルギーの産物を手に取った先人たちが、様々な情熱や執念と長い時間を重ねて紐解き、自らの手に再現したのだと知ることが出来ました。

自然って凄いし、人間も凄い(´・ω・`)月並みでは在りますが只々そう思いました(´・ω・`)

以上、合成コランダムのご紹介でした。


—–最近のmelc*lilli—–

オーナーより

昨年に引き続きあっという間に2021年も終わりを告げようとしています。
10月に疲労にて体調をひどく崩し(コロナではありませんよ)一ヶ月近くお店をお休みしました。ご予約をいただいた方々には大変ご迷惑をお掛けいたしました。

自覚なくいろいろ働き過ぎたようです(^_^;)そういえば最近フラフラクラクラヨタヨタが長く続くなぁと思っていたらある日の朝、起き上がれなくなっていました((((´・ω・`))))

多くの方にご心配をお掛けして申し訳ありませんでした。現在は体調も少しずつ元に戻り、ぼちぼちゆるゆるのろのろやっています( ^ω^ )

いつもの年より、寒暖の差が激しく感じますので、皆様も体調に気を付けてください。
疲れたと思ったら、ぼちぼちゆるゆるが基本ですね( ^ω^ )

2021年ありがとうございました。

来年は一月六日より営業開始いたします。また来年もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは皆様良いお年をお迎えください  .゚.゚+.( ^ω^ )っ゚+.゚.゚
※沢山の新着鉱物をご用意していますのでお楽しみに!!


今回の参考文献

書籍
カラーブック 新訂 宝石 ーその美と科学ー / 近山 晶 著 全国宝石学協会
新訂 宝石学必携 / 近山 晶 編著 全国宝石学協会
カラーブック 682) 合成宝石の魅力  / 崎川 範行 著 保育社
楽しい鉱物図鑑 1 / 堀 秀道 著 草思社

wikipedia
エドモンド・フレミー https://ja.wikipedia.org/wiki/エドモンド・フレミー
ベルヌーイ法 https://ja.wikipedia.org/wiki/ベルヌーイ法
模倣宝石 https://ja.wikipedia.org/wiki/模倣宝石

youtube 
Starting Oxi- Hydrogen Flame fusion oven – DJEVA – Switzerland
https://www.youtube.com/watch?v=hMWzXLFuRDk

Flame Fusion Verneuil Process Proses Verneuil, Rubi Lab-Tumbuh dan Safir
https://www.youtube.com/watch?v=Qp0u0Vp2jQU&t=1s

お店の商品紹介(´・ω・`)ノシ

すっかり日も長くなり、あちらこちらの庭先ではバラが真っ盛りに咲いている今日このごろ皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)

今回は、現在お店に並んでいます「鉱物標本」「オリジナル天然石アクセサリー」「シルバーアクセサリー」の一部をご紹介したいと思います(´・ω・`)


こちらは、ブラジル産の「スモーキークォーツ&長石」です。

「スモーキークォーツ」の和名は「煙水晶(けむりすいしょう)」と言い、アルミイオンが分子結晶内に含まれることで「色中心/coler center(カラーセンター)」と呼ばれる分子結晶の「点欠陥(てんけっかん)」と呼ばれる部分が出来、そこを透過する「光」の黒以外の色が吸収されるためこの色に見えているそうですよ(´・ω・`)人(´・ω・`) 

全体に皮膜のように出ているのは「長石類」になります。「煙水晶」と「長石」の組み合わせはよく見かける組み合わせかもしれません、中国は山東省や日本では岐阜県などの産地のものもよく見かけます(´・ω・`)


こちらはブラジル産の「アベンチュリン」です。

「アベンチュリン」は和名「砂金石(さきんせき)」と呼ばれる、「石英」の中に「雲母(うんも)/Mica(マイカ)」や「赤鉄鉱(せきてっこう)/Hematite」、「針鉄鉱(しんてっこう)/Goethite(ゲーサイト)」を内包している岩石になります(´・ω・`)画像のブラジル産のものは「雲母」を内包しているタイプの「アベンチュリンになります」(´・ω・`)

「アベンチュリン」はキラキラ光る特性から「磨き石」や「彫刻」「宝石」に加工されているものもあります。今回の画像のものは原石タイプですので、自然の表情が観察できたりしますよ(´・ω・`)


こちらは

ブラジル産の「スモーキークォーツ」に「グリーントルマリン」が入り込んでいる鉱物標本になります(´・ω・`)「トルマリン」は「電気石(でんきいし)」と呼ばれる熱すると電気を帯びる鉱物で様々な種類があります、「グリーントルマリン」はその中の「リチア電気石/Elbaite(エルバイト)」の緑色のものになります(´・ω・`) 宝石名だと「ヴェルデライト」になるみたいです(´・ω・`)

こちらの鉱物標本は複数の水晶が合わさっているので、その境目で光が七色になる「レインボー」の部分があるのも特徴ですよ(´・ω・`)


こちらはロシア産のクリソコラの丸玉になります(´・ω・`)

「クリソコラ/Chrysocolla」の和名は「珪孔雀石(けいくじゃくいし)」といい銅の二次鉱物の「孔雀石(くじゃくいし)/Malachite(マラカイト)」の「炭酸」が「フィロ珪酸」に置き換わったような鉱物になります(´・ω・`) 

「孔雀石)/Malachite)」 (Cu2(CO3)(OH)2)

「珪孔雀石//Chrysocolla」(Cu,Al)2H2Si2O5(OH)4·nH2O

CO3 が H2Si2O5 に置き換わっています(´・ω・`)

このタイプの「クリソコラ」はロシア産のもの以外ではあまり見かけないように思います(´・ω・`)


こちらは「デンドリチックアゲート」の丸玉になります(´・ω・`)ところどころ入っているのは「二酸化マンガン」で、別名「忍石(しのぶいし)」などでも見ることが出来ます。くわえて上部の黄色い部分は「オパール」が入っています(´・ω・`)

「オパール」は主に「プレシャスオパール」という半透明でキラキラの七色に輝く「遊色効果」を持つものと、「コモンオパール」という不透明のタイプの二種類に分かれています。この上部の部分は「コモンオパール」の種類になります(´・ω・`)

「オパール/Opal」の和名は「蛋白石(たんぱくせき)」と言い、その由来は「ゆで卵の白身」っぽい外見から来ているそうです。 こちらのはまさに卵っぽさが出ています。ブラックライトを当てると黄緑色に蛍光しますよ(´♢ω♢`)


こちらはナミビア産の「アクアマリン」になります。「アクアマリン」は「緑柱石(りょくちゅうせき/Beryl)」の水色のもので「ベリリウム」を含む「アルミニウム珪酸塩」の鉱物に「 Fe2+ 」2価の鉄イオンが含まれています(´・ω・`)

鉱物自体の結晶がよく分かる「単結晶」の状態のものです。中に「長石」や「ブラックトルマリン」をミッチリ内包してたり結晶面は一部内包物がニョッキリ顔を出していますが表面はつやつやとしていて「アクアマリン」の結晶の形がよく分かりますよ(´・ω・`)


こちらはブラジルはミナスジェライス産の「ブラックカイヤナイト」になります(´・ω・`)

「カイヤナイト」は和名「藍晶石(らんしょうせき)」と呼ばれる「青色」が美しいものが一般的ですが、「白」に近いものや「緑」「オレンジ」「黒」などもあります(´・ω・`)

今回ご紹介している「ブラックカイヤナイト」の黒色は「石墨(せきぼく)/Craphite(グラファイト)」という「炭素(たんそ) C 」を含んでいる事によるみたいです(´・ω・`)


こちらは、ブラジルはミナスジェライス産の「モスコバイト(マスコバイト) Muscoviter/白雲母」の結晶になります(´・ω・`) 大きく見事な結晶です(´・ω・`) 

産地のブラジルは、広範囲で大規模な「ペグマタイト鉱床」があります。トルマリンやトパーズはもちろん、アクアマリンやエメラルド、水晶など宝石の産地として有名ですが、実は日本が輸入している「非鉄金属」の11%はブラジルから供給されていたりします(´・ω・`)


こちらは中国は江西省産の「蛍石(ほたるいし)/Fluorite(フローライト)」になります(´・ω・`)
しましまの模様がわかりやすいように平板状に研磨されています(´・ω・`)

「蛍石/Fluorite」は他の鉱物に比べて比重が重いので、小さくてもずしりと重さを感じられますよ(´・ω・`)


こちらはペルー産の「クリソコラ」になります(´・ω・`)最初の方でご紹介したロシア産のものとは異なり、淡いブルーの「珪孔雀石/Chrysocolla」の周りを「珪素(けいそ)」がおおっています(´・ω・`)この「珪素」は「珪孔雀石/Chrysocolla」にも浸透していて、このタイプのものは「ジェムシリカ」という宝石名で呼ばれたりしています(´・ω・`)


こちらは大きいサイズの「蛍石(ほたるいし)/Fluorite(フローライト)」の丸玉になります(´・ω・`)

この丸玉、実は変わり種で、白い矢印の部分をよくよく見てみると、、、(´・ω・`)

「蛍石」の結晶の「等軸晶系(とうじくしょうけい)」正八面体っぽい形が見えます(´・ω・`)
これは「負晶(ふしょう)」という鉱物結晶ないのガスや液体などの不純物を内包してできる結晶跡なのか、はたまた他の不純物が表面に皮膜としてついて出来た結晶の成長跡なのかわかりませんが鉱物の出来る痕跡を観察できる鉱物標本だと思いますよ(´・ω・`)


こちらの目の覚めるような青色の鉱物はインド産の「カバンサイト」の結晶になります(´・ω・`)青色は「バナジウム」に起因するそうです(´・ω・`) 放射状に広がる結晶にこの青色も相まって不思議な物語を内包していそうに思えてしまいます(´・ω・`)

表面をキラキラと覆っているのは「沸石(ふっせき)」と一種「束沸石(たばふっせき)」だと思います(´・ω・`)


こちらは、先に紹介したオパール同様の不透明な「コモンオパール」の種類の「ブルーオパール」と呼ばれる鉱物標本になります。

ブルーと呼ばれていますが緑色に見える部分は銅の二次鉱物「珪孔雀石/Chrysocolla」に起因すると言われています。宝石としてカットされたりもしています(´・ω・`)

こちらは母岩の部分も観察できるタイプになります。母岩のある原石の場合、変成作用の痕跡や色に、起因する鉱物の痕跡を見ることもたまに出来たりしますよ(´・ω・`)


「アメジスト」の種類は産地別にいろいろ取り揃えています(´・ω・`)

「アメジスト」と「シトリン」の混ざったボリビア産の「アメトリン」もありますよ(´・ω・`)


こちらは、melc*lilliオリジナルのパーツを使った天然石ビーズの「猫ブレス」を新しくお店に出しました(´・ω・`)

猫耳パーツはWeb担荻久保に原型制作と量産を発注しました(´・ω・`)お気に入りな製品なので「公正証書」くらいは作ろうかと思案中(´・ω・`)

こちらは猫耳パーツを使った天然石ビーズのピアスになります(´・ω・`)
「ぶち」、「茶トラ」「サバ柄」、「黒猫」など天然石ビーズの柄をよく選んで一つ一つオーナーが組んでいますよ(´・ω・`)


こちらはWeb担荻久保が製造するオリジナルシルバーアクセサリー「Hamamelis(ハマメリス)」の新着アクセサリーです(´・ω・`)

大ぶりの「ムーンストーン(トルマリン入)」を使った一点物のペンダントトップ(´・ω・`)

こちらは原石から研磨した「ホワイトバッファロー」をつかた一点ものペンダントです(´・ω・`)

オーナーお気に入りの「ブルートパーズ(焼き)」を留めたシルバーリング「オノマトペ」(´・ω・`)

他にもバングルやキーホルダーなど多数入荷しています(´・ω・`)

以上ココ最近のお店の商品紹介でした(´・ω・`)


ー 最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

先日お客様にmelc*lilli開店10周年記念に花束のプレゼントを頂戴いたしました(・∀・)ノシ

melc*lilliへお越しいただくリピーターのお客様、新規のお客様、いつも本当にありがとうございます。これからも、嬉しくなっちゃうような石たちをお届けできるようにしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

10周年お祝いにお花を届けてくれたHさんありがとう( ^ω^ )

それでは、また次回のブログをお楽しみに(´・ω・`)


今回の参考文献

楽しい鉱物図鑑1、2・堀 秀道 著/草思社

アイスクリスタル・蝕像(しょくぞう)水晶のご紹介です(´・ω・`)

産地:インド クル地区 永久凍土の下から出てきました。

今回はこちらの「アイスクリスタル・蝕像(しょくぞう)水晶」のご紹介です(´・ω・`)

こちらの「アイスクリスタル・蝕像(しょくぞう)水晶」は、北インドはクル地区の永久凍土の下から産出した水晶になります(´・ω・`)

※永久凍土:https://ja.wikipedia.org/wiki/永久凍土

この「蝕像水晶」というのは、通常の水晶とは異なり、ギザギザとした不思議な形をしています。これは地層の中の水晶が、同じく地中のマグマが冷えることによって発生した「フッ化水素」の影響で溶けた状態の水晶のことです(´・ω・`)

この場合の「溶ける(腐食)反応」は、熱で溶けるのとは異なり、水晶の結晶状態の珪素がフッ化水素によって取り出されるので、結晶が育った層が順に取り除かれているような状態になっているのだと思います(´・ω・`)

またこの産地の水晶は、もともと「方解石(ほうかいせき)・Calsite(カルサイト)」や「角閃石(かくせんせき)/Amphibole(アンフィボール)」と合わさっていたようで、それらがフッ化水素」と「水晶(二酸化ケイ素)」とが反応して生成された強酸の「ヘキサフルオロケイ酸(珪弗化水素酸)」によって溶けてなくなることでこの様な形になっていると思われます(´・ω・`)

ペンライトで照らした様子です(´・ω・`)まるで氷のような表情です(´・ω・`)
永久凍土の下から出てきたと思うと「アイスクリスタル」という名前がピッタリです(´・ω・`)

こちらは小さめの「アイスクリスタル」ですが、大きな凹みがあったので「ねりけし」をつめて形を取ってみました(´・ω・`) 尖った形がポコンと取れましたが、、これはもしかしたら、、、、

こちらの画像は「方解石(ほうかいせき)・Calsite(カルサイト)」の「犬牙状結晶(けんがじょう)」という結晶です。先程の「ねりけし」で取った形とよく似ているので、もしかしたら「方解石・Calsite」が入り込んでいた跡かもしれませんね(´・ω・`)

他にも何やら黒い被膜が付いていたのですが、こちらは「酸化鉄(さんかてつ)」のようでした(´・ω・`)この水晶が取れた場所は鉄分が多いようで赤い被膜の付いた水晶も多く産出するようです(´・ω・`)

地殻の中で出来た水晶は、結晶になった環境や、その後の地殻変動の影響さまざまな形に変わります(´・ω・`)鉱物標本として私達の手元に来た水晶には、何千年、何万年の地中の記録が刻まれているのかもしれませんね(´・ω・`)ただただ、地球すごすぎぃ!!(´・ω・`)

以上,アイスクリスタル・蝕像(しょくぞう)水晶のご紹介でした(´・ω・`)


ー 最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

今回ご紹介しました大き方の「アイスクリスタル」はお店で販売していますので機会がありましたら是非ご覧ください( ^ω^ )

さて、今年は2021年ということで、2011年からmelc*lilliを始めて10年目となりました( ^ω^ )これからも変わらず「地球ってすごい!!」と思えるような鉱物をお届けしていきたいと思いますのでどうぞお楽しみに( ^ω^ )


今回の参考文献

https://ja.wikipedia.org/wiki/フッ化水素
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヘキサフルオロケイ酸
倉敷市立自然博物館:気成作用 
楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社
https://ja.wikipedia.org/wiki/石英

方解石の「蛍光(けいこう)」と「燐光(りんこう)」ご紹介です(´・ω・`)

今年最初の鉱物紹介ブログは、「方解石(ほうかいせき)/Calsite(カルサイト)」の「蛍光(けいこう)」と「燐光(りんこう)」のご紹介です(´・ω・`)

鉱物には結晶の形や色、硬さなどそれぞれが持つ特性は数多ありますが、その中でも今回は、「紫外線」を当てると特殊な輝き方をする「蛍光(けいこう)」と「燐光(りんこう)」という現象のご紹介です(´・ω・`)

いくつかの鉱物の中で、その作られた環境によって「蛍光(けいこう)」や「燐光(りんこう)」という発光現象をしめすものがあります。今回はその中で「方解石(ほうかいせき)・Calsite(カルサイト)」の「蛍光(けいこう)」と「燐光(りんこう)」をご紹介いたします(´・ω・`)


□鉱物情報□

-方解石/Calcite-

□和名:方解石(ほうかいせき)
□洋名:Calcite(カルサイト)
□分類:炭酸塩鉱物
□化学組成:CaCO3 炭酸カルシウム
□結晶系:三方晶系
□劈開(へきかい):三方向に完全
□条痕:白色
□色:無色,白色,黄色,褐色
□モース硬度:3
□比重:2.71
□主な産地:鉱物標本:メキシコ、アメリカ、ドイツ、イングランド

こちらは約260万年前の地層から発見された二枚貝の化石で、化石の一部が「方解石(ほうかいせき)/Calsite(カルサイト)」に変化しているものです。方解石は、貝殻の主成分である「炭酸カルシウム」と同じ成分でできている鉱物なので稀この様な幻想的な化石が出ています(´・ω・`)

アメリカ合衆国 フロリダ州産 個人蔵

さて、こちらの方解石に「ブラックライトの紫外線」を当てると(´・ω・`)
※今回はLEDタイプ短波393nmのブラックライト使用しています。

結晶部分が黄緑色に光って見えます(´・ω・`)
この現象は「蛍光(けいこう)/Fluorescence(フルオロレッセンス)」と言い照射された紫外線によって結晶内の分子の中の電子が活発に動き、それによって放出された電磁波によってこの様に見えるそうです(´・ω・`)

この「蛍光」輝きは紫外線を当てている時だけこの輝きになるもので、光を外した瞬間にこの輝きも消えます(´・ω・`)


こちらは犬の歯のような形の「方解石(ほうかいせき)・Calsite(カルサイト)」でこのタイプの結晶はその名も「犬牙状結晶(けんがじょうけっしょう)」という呼ばれる結晶のタイプの「方解石」になります(´・ω・`)

中国 貴州省 晴隆県産 個人蔵

鋭い結晶の形が見事です(´・ω・`)「方解石」の結晶はこの他に「釘頭状結晶(ていとうじょうけっしょう)」という昔の釘の頭ような8面サイコロの様な形をしたタイプもあります。

img
方解石 釘頭状結晶 インド産 

結晶の根元も部分は内包物が少なく透明感のある結晶が観察できました(´・ω・`)

話は少しそれましたが、こちらもブラックライトの紫外線を当てると黄緑色に蛍光します(´・ω・`)

ですが先程の二枚貝の化石の方解石とは違い、紫外線を外しても少しの間、輝きが続いています(´・ω・`)

この様に紫外線を外してもじんわりと輝きが残ってから消える現象を「燐光(りんこう)/Phosphorescence(フォスフォレッセンス)」といいます(´・ω・`)

この「燐光」は「蛍光」とは異なるエネルギー運動が発生しています。

「蛍光」は例えば1つの物質内に紫外線照射時にエネルギーがたまりそれによって電子が活発に運動して発光し、紫外線を外すと同時に運動が停止して発光もなくなります。

「燐光」を起こす場合は、紫外線を照射された物質内での電子の運動状態の場所が3つ発生します、この3つの運動状態の場所は紫外線が外されても、運動を停止する順番は同時ではなく1つずつ停止するために、輝きが消えるまでしばらく時差が生じるとのことでしす(´・ω・`)

※こちらの説明は素人がもんどり打て解釈した説明になります(´;ω;`)詳しくはこちらを参考にしていただければ幸いです(´;ω;`)

https://ja.wikipedia.org/wiki/燐光
https://ja.wikipedia.org/wiki/項間交差


以上、方解石の「蛍光(けいこう)」と「燐光(りんこう)」ご紹介でした、昨今ブラックライトは手に入りやすくなりましたので、鉱物観察の1つにいろいろ試してみてはいかがでしょうか、もしかしたら川辺の石やお庭に転がっている石でなにか発見できるかもしれませんよ(´・ω・`) ただブラックライトは光源を長い時間見たりするのは良くないので正しい使い方で楽しみましょう(´・ω・`)


ー 最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

大変遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます(´・ω・`)お店の方は新しい鉱物に丸玉や天然石ブレスも多数出ています( ^ω^ )彫金屋さんの新作も多数出ていますので楽しみにしていただけたらと思います( ^ω^ )

お店のご予約についてですが、ホームページの「お問い合わせページ」からのご予約はできません、ご予約ご希望の方は必ず「お店の紹介ページ」のご予約用電話番号へショートメールか電話にてご連絡ください。また、現在ご予約が早く埋まる傾向にありますので、ご予約をお考えの場合は日にちに余裕をもって早めにご連絡くださいますようお願い申し上げます。


今回の参考文献
□楽しい鉱物図鑑2・堀 秀道 著/草思社
https://ja.wikipedia.org/wiki/蛍光

今年もありがとうございました( ゚∀゚)o彡°( ゚∀゚)o彡°

今年は新型コロナウイルスの影響で大変な年となってしまいましたが、来年は良いことがたくさんある年になってくれればと思います( ^ω^ )

お店の方は新しい鉱物をたくさん入荷していますのでどうぞお楽しみに( ゚∀゚)o彡°



今年も大変お世話になりました(´・ω・`)来年もどうぞよろしくお願いいたします( ^ω^ )

それではみなさま良いお年をお迎えください(^ω^≡^ω^)

重晶石(じゅうしょうせき)/Barite(バーライト)のご紹介です(´・ω・`)

温かい飲み物が美味しい季節の今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)
今回のブログは、「重晶石(じゅうしょうせき)/Barite(バーライト)」のご紹介です(´・ω・`)」

重晶石 モロッコ産 個人蔵
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「星葉石/アストロフィライト」と「ヌーマイト」のご紹介です(´・ω・`)

朝晩と昼間の寒暖差が激しい今日このごろですが皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)

今回はちょっと変わり種の「星葉石(せいようせき)/Astrophyllite(アストロフィライト)」と「ヌーマイト(Nuummite)」のご紹介です(´・ω・`)


星葉石 産地:ロシア ヒビヌイ山脈     

□鉱物名: 和名  星葉石(せいようせき)
      英語名 Astrophyllite(アストロフィライト)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: (K,Na)3(Fe,Mn)7Ti2(Si4O12)2O2(OH)5
含水カリウム鉄チタン珪酸塩
□結晶系:三斜晶系(さんしゃしょうけい)
□劈開(へきかい):完全
□色:金黄褐色
□モース硬度:3
□比重:3.2~3.4


放射状に広がる帯状の結晶が、茶色や銅のような色または褐色の混じった黄金色といろいろ色に輝いて見える「星葉石(せいようせき)/Astrophyllite(アストロフィライト)」。
その名前はギリシャ語の「星 Astro」と「葉 Phyll」を由来とするそうです。

母岩の白い岩石は「珪長質岩(けいちょうしつがん)」という火成岩の一種で「星葉石」はその空洞や割れ目にみられます。1854年にノルウェーのレイブン島で最初に発見されたそうです(´・ω・`)

主な産地は、カナダのケベック州モンサンチレール、アメリカ合衆国はコロラド州のパイクスピーク、ロシア コラ半島

接写です放射状に広がる結晶が特徴的です(´・ω・`)
こちらの標本の産地のロシアの鉱山は現在は閉山したと聞きました(´・_・`)

更に接写です(´・ω・`)よくよく見ると結晶が「雲母」などと同じような層状になっているところが観察できます。今回の星葉石は6〜7種類からなる星葉石グループに属しています。さらに今回ご紹介した星葉石自体が結晶内の分子の配列の違いで3つに分けられます。この結晶内の分子配列の違いは珪酸塩鉱物特有の分類になります。

こちらは星葉石をジュエリー用にカボッションカットに加工されたものです(´・ω・`)
ロシアの業者産が多く取り扱っています(´・ω・`)


ヌーマイトは「直閃石(ちょくせんせき)」と「礬土直閃石(ばんどちょくせんせき)」を含む変成岩で、1982年グルーンランドのヌークの近くで発見されたことから「ヌーマイト」という名前になったそうです(´・ω・`)

「ヌーマイト」の特徴は深い青のような、また虹色に光る輝きにあります(´・ω・`)
これは、直閃石と礬土直閃石が交互に重なり合う層積構造によるものだそうです(´・ω・`)

ヌーマイトは今回ご紹介しましたような「磨石(タンブル)」タイプのほかビーズやカット石などに使用されています。

接写で見てみると、ラブラドライトやムーンストーンにも似た輝き方に見えます(´・ω・`)

以上「星葉石/アストロフィライト」と「ヌーマイト」のご紹介でした(´・ω・`)


ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

暑かったり寒かったりで自律神経失調症になっています(・_・;もともと自律神経が弱いので季節の変わり目は大変です(-。-; 

皆様もどうぞご自愛ください(´・ω・`)

それではまた次回のブログで(´・ω・`)



今回の参考文献
□楽しい鉱物図鑑2・堀 秀道 著/草思社
□星葉石:mindat:https://www.mindat.org/min-405.html
□ヌーマイト:https://ja.wikipedia.org/wiki/ヌーマイト

「トルコ石/Turquoise(ターコイズ)」のご紹介です(´・ω・`)

今回はのブログは、アクセサリーとしてもとっても身近な「トルコ石/Turquoise(ターコイズ)」のご紹介です(´・ω・`)

「インディアンジュエリー(ネイティブアメリカンジュエリー)」として見かけることが多い「トルコ石/Turquoise(ターコイズ)」、人類史の中で宝石として古くから採掘されてる鉱物の一つです。和名の「トルコ石」はペルシャ産のものがトルコを経由して日本に入って来たことから「トルコ石」と呼ばれるようになったそうです(´・ω・`)

現在のトルコ石の産出は、「イラン」、「チベット」、「メキシコ」、
「アメリカ合衆国南西部、(カルフォルニア、ネバダ、ユタ、コロラド、アリゾナ、ニューメキシコ)」などです(´・ω・`)

□鉱物名: 和名  トルコ石
      英語名 Turquoise(ターコイズ)
□分類:リン酸塩鉱物
□化学組成: CuAl6(PO4)4(OH)8・4H2O
□結晶系:三斜晶系(さんしゃしょうけい)
□劈開(へきかい):完全(結晶のみ)
□色:無色、青色、緑色
□モース硬度:5~6
□比重:2.6~2.8

トルコ石/Turquoise アリゾナ州スリーピングビューティー鉱山

「トルコ石/Turquoise(ターコイズ)」の代表的な色の青色は、含まれる「銅 Cu」によるものです(´・ω・`)この青は「ターコイズブルー」という色の名前にもなっていますね(´・ω・`)

トルコ石/Turquoise ネバダ州No.8鉱山

鉄が混ざると黄色味が増して緑色になったりします(´・ω・`)

トルコ石/Turquoise ネバダ州レッドマウンテン鉱山

また「トルコ石/Turquoise(ターコイズ)」と同じリン酸塩鉱物で組成もよく似ている「バリッシャー石/Varicite(バリサイト)」という鉱物もあります(´・ω・`)
組成は、「 Al6(PO4)4(OH)8・4H2O 」となっていて「トルコ石」と違い「 銅 Cu 」が含まれていません。

「バリッシャー石/Varicite(バリサイト)」 ユタ州産

「トルコ石/Turquoise(ターコイズ)」はその組成に「 鉄 Fe 」や「亜鉛 Zn」が含まれるものがありターコイズを含む3つの鉱物を「ターコイズグループ」としてまとめていられています。

□ターコイズグループ
・「トルコ石/Turquoise(ターコイズ)」       CuAl6(PO4)4(OH)8・4H2O

・「鉄トルコ石/Chalcosiderite(カルコシデライト)」 CuFe3+6(PO4)4(OH)8・4H2O
トルコ石の組成のうち、「 アルミニウム Al 」が「 鉄 Fe 」に置き換わった鉱物。 

・「ファウスト石/Faustite(ファウスタイト)」     ZnAl6(PO4)4(OH)8・4H2O
トルコ石の組成のうち、「 銅 Cu 」が 「 亜鉛 Zn 」に置き換わった鉱物。


ご紹介しました画像のような一般的な「トルコ石/Turquoise(ターコイズ)」の原石は「結晶」している状態ではなく「非晶質」といって内部の原子や分子が規則正しく配置されていない固体の状態なので、もろかったり、水分を吸ってしまったりしてしまいます。
ですので宝石として加工する場合、多くは高圧状態で樹脂を浸透させる「樹脂浸透の処理(スタビライズ)」がおこなわれています(´・ω・`)
樹脂処理することで、強度や色味も増しアクセサリーとして安定して使用できます。
もちろん未処理の「ナチュラル」の状態でも宝石になっている「トルコ石/Turquoise(ターコイズ)」もありますが、その場合は加工時や身に付ける時は注意が必要です(´・ω・`)

「樹脂浸透の処理(スタビライズ)」したトルコ石の原石

こちらは先日Web担荻久保が制作した「トルコ石/Turquoise」を使用したフルオーダーのシルバーバングルです(´・ω・`)
石はアリゾナはモレンシー産のオールドターコイズをお客様持ち込みで制作させていただきました(´・ω・`)お客様はメルク*リリのオーナーなんですけどね(´・ω・`)


ちょっと変わり種で「ホワイトバッファロー」という名前でターコイズと同じように扱われていることもある石があります、こちらは「カルサイト」と「アラゴナイト」が混ざったある種の岩石になります。ネイティブアメリカンの伝説の「ホワイトバッファロー」にちなむネーミングがかっこいいです(´・ω・`)他にも「ワイルドホース」という名前の石もありますがこちら鉱物としては「マグネサイト」になるみたいです。

「ホワイトバッファロー」原石

この原生はアメリカの業者さんから直接購入させていただいたもので、いつか研磨してアクセサリーにしてみたいと思っています(*´∀`)

以上「トルコ石/Turquoise(ターコイズ)」のご紹介でした(´・ω・`)

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

久しぶりに連休が取れたので、庭仕事に精を出すことができました。長雨の後に暑い日が続いて伸び放題になった草や木もだいぶ整理できました( ^ω^ )
これで心置きなく在庫整理が出来ますので、これからぼちぼち品出しをしていきます( ^ω^ )

それではまた次回のブログで(´・ω・`)


今回の参考文献
□新訂 宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会
□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社
□楽しい鉱物図鑑・堀 秀道 著/草思社
□mindate.org Turquoise Group / https://www.mindat.org/min-29340.html

「トーマス・レンジ/Thomas Range」産のトパーズのご紹介です(´・ω・`)

冷夏と思っていたら突然の連続夏日でひーこら言っている今日このごろですが、皆様いかがお過ごしでしょうか(;・∀・) こんかいのブログは、
アメリカ合衆国 ユタ州 「トーマス・レンジ/Thomas Range」産のトパーズのご紹介です(´・ω・`)

たっぷりと砂の内包物を含んだ「トパーズ」の結晶(´・ω・`)こちらはアメリカ合衆国はユタ州にある「トーマス・レンジ/Thomas Range(トーマス山岳地帯)」近辺で産出しているトパーズです(´・ω・`)


・鉱物情報・

□鉱物名: □鉱物名: 和名  黄玉(おうぎょく)
      英語名 Topaz(トパーズ)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Al2SiO4(F,OH)2
□結晶系:斜方晶系(しゃほうしょうけい)
□劈開(へきかい):底面に平行な一方向に完全
□色:無色、淡褐色、黄色、ピンク色
□モース硬度:8
□比重:3.49~3.57
□主な産地:ブラジル、アメリカ、スリランカ、旧ソビエト連邦、オーストラリア
タスマニア、パキスタン、メキシコ、日本。ピンクトパーズは、アフリカ、ブラジル
パキスタン、及びロシアに産出する。

トパーズは、「 アルミニウム ] 」、「 フッ素  」 、「 水酸珪酸塩 」を含む珪酸塩鉱物です。またトパーズは理論的には以下の二種類のタイプがあります。

・「水酸基(HO)トパーズ(すいさんきトパーズ)」 Al2SiO4(F)2
ブラジル産の黄色とピンク色の「インペリアルトパーズ」

・「弗素(F)トパーズ(ふっそトパーズ)」 Al2SiO4(OH)2
※日光による退色注意
無色の「ホワイト・トパーズ」、青色の「ブルー・トパーズ」、ブラジル産以外の「黄色トパーズ」などまた、この両成分が混在したものもあります。

今回ご紹介しているトーマス・レンジ産のトパーズは、地中のマグマが冷えた中に弗素ガスが周囲の岩石中に浸透したり割れ目に侵入して出来た鉱体になります。




美しい結晶も魅力的です(´・ω・`)トーマス山脈の山頂は「トパーズマウンテン」があり、山頂と周辺地域はトパーズのほか、レッドベリル、オパールなどの豊富な半貴石鉱物で知られています。トレジャーハンティングの観光業も行われているそうです(´・ω・`)


こちらは結晶内にびっしり砂の内包物が入っているタイプのトパーズです(´・ω・`)
「サンドトパーズ・Sand Topaz」という名前でたまに見かけたりします(´・ω・`)

拡大してみるとみっちり砂が入り込んでいるのが確認できます(´・ω・`)
鉱物は内包物をルーペで見ながら地中で出来たときにどんな環境で何が起きていたのかを想像するのも楽しかったりしますよ(´・ω・`)


以上、「トーマス・レンジ/Thomas Range」産のトパーズのご紹介でした(´・ω・`)

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

暑中お見舞い申し上げます(´・ω・`)
お店では、コロナ対策のため窓を全開にしながらエアコンをつける状態で営業しています(^_^;)暑くてサウナのようですが、明日にはオゾンの空気清浄機が届く予定で少しはましになるかなと思っています( ^ω^ )暑くてもちゃんと換気していますよ( ̄^ ̄)ゞ
お客さんのためにも自分のためにも慎重にいこうと思っています(´・ω・`)
それではまた次回のブログで( ^ω^ )

今回の参考文献
□新訂 宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会
□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社
□楽しい鉱物図鑑・堀 秀道 著/草思社
□Thomas Range・https://en.wikipedia.org/wiki/Thomas_Range
□Topaz Mountain・https://en.wikipedia.org/wiki/Topaz_Mountain

「魚眼石(ぎょがんせき)/Apophyllite(アポフィライト)」のご紹介です(´・ω・`)

「フッ素魚眼石/FLuorapophyllite Apophyllite-(KF)」インド プネー産

見た目は透明で水晶のようにも見えますが、よくよく見ると結晶の形は違うし、表面の輝きも飴のようにツヤツヤしています。 

この鉱物は「魚眼石(ぎょがんせき)/Apophyllite(アポフィライト)」という鉱物です。主に火山活動により出来た玄武岩などの隙間に結晶となって産出しています。

魚眼石の産地としてよく見かける、インドはマハーラーシュトラ州 プネーですが、この一体はデカン高原の洪水玄武岩と呼ばれる短期間に大量のマグマが噴出して作られた玄武岩地帯なので、魚眼石や沸石、ぶどう石といった火山活動による二次鉱物が多く産出しているようです(´・ω・`)

「フッ素魚眼石/FLuorapophyllite Apophyllite-(KF)」インド プネー産

・鉱物情報・

□鉱物名: 和名  魚眼石(ぎょがんせき)
      英語名 Apophyllite(アポフィライト)
魚眼石は、「 カリウム [ K ] 」、「 フッ素 [ F ]  」 、「 水酸基 [ OH ] 」を含む珪酸塩鉱物で、正式には 
フッ素の多い 「フッ素魚眼石/FLuorapophyllite ・ Apophyllite-(KF)」、
水酸基の多い 「水酸魚眼石/HydroxyApophyllite ・ Apophyllite-(KOH)」、
1976年に岡山県は山宝 鉱山で発見された「ナトリウム」の多い 「ソーダ魚眼石/Natroapophyllite ・ Apophyllite-(NaF)」 に分けられます。

□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: KCa4(Si4O10)2(F,OH)・8H2O
□結晶系:正方晶系(せいほうしょうけい)
□劈開(へきかい):完全
□色:無色、淡緑色、ピンク色
□モース硬度:4.1/2~5
□比重:2.3~2.4
□主な産地:
・フッ素魚眼石 Apophyllite-(KF) (FLuorapophyllite)
インド・マハーラーシュトラ州 プネー 
アメリカ合衆国 ニュージャージー州 パターソン 
・水酸魚眼石(HydroxyApophylite) アメリカ合衆国 アリゾナ州 ホースシューダム

グリーンアポフィライト「フッ素魚眼石/FLuorapophyllite Apophyllite-(KF)」
インド アフマドナガル産

こちらは少し変わり種の魚眼石で内部に「セラドン石/Celadonite(セラドナイト)」という雲母グループの鉱物が大量に内包している鉱物標本になります(´・ω・`)

接写です(´・ω・`)細かい結晶がびっしり中に詰まっています。鉱物は同じ鉱物でも産出した環境で様々な違いを見せてくることがあります、その地域で起きた地殻変動の痕跡をもしかしたら見せてくれているのかも知れません(´・ω・`)

魚眼石は比較的手に入れやすい鉱物で、大小様々なタイプがあるのでコレクションしてみてもいいかも知れません(´・ω・`)ただ、劈開があるので落としたりするとぱっくり割れることもあるので注意しましょう(・∀・)

以上「魚眼石(ぎょがんせき)/Apophyllite(アポフィライト)」のご紹介でした(´・ω・`)


ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

新型コロナウィルスによる自粛が開けて メルクリリも様子を見ながら営業を再開しました( ^ω^ )  

まだ予断を許さない状況ではありますので様子を見ながらの再開とさせていただいています(´・ω・`)

先が見えづらい今回のような出来事に中 皆さん本当に辛抱強く自粛していると思いました、まだ油断は出来ない様子ですがこの協力し合う環境があればきっと大丈夫と思えています(´・ω・`)

それでは また次回のブログで(´・ω・`)

今回の参考文献
□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社
魚眼石wiki  : https://ja.wikipedia.org/wiki/魚眼石
mindate.org : https://www.mindat.org/min-283.html