web担当の荻久保です。
さて、いよいよ夏至を迎えまして
いよいよ夏らしさを感じる陽気が
多く成って参りました。
気がつけば大きな入道雲がもこも
こと、青い青い空の中にそびえ立
ち「正に夏」と言った様相を拝し
ております。
さて、今回ご紹介する鉱物は、そ
んな夏の青を思わせる鉱物、
「藍晶石(らんしょうせき)/
Kyanite(カイヤナイト)」
のご紹介です(。・ω・。)
□鉱物情報□
ー藍晶石/Kyaniteー
・和名:藍晶石(らんしょうせき)
・洋名:Kyanite(カイヤナイト)
・化学組成:Al₂SiO₅
アルミニウム珪酸塩
・結晶系:三斜晶系
・条痕:白色
・色:青色、緑色、灰色など
・モース硬度:4~7.5
・劈開:完全
・比重:3.53~3.65
・主な産地:
宝石質:ミャンマー
ブラジル、ケニア
ヨーロッパアルプス
漂砂鉱床:インド
オーストラリア
ケニア、アメリカ合衆国
※漂砂鉱床-川や海などの水の作用
等によって、他の比重の大きい鉱物
と共に集まって濃縮され出来た層。
□名前の由来□
和名の「藍晶石(らんしょうせき)」は
まさにその美しい藍色から来ています。
洋名の「Kyanite(カヤナイト)」も同じく
色からの命名で、古代ギリシャ語の「青」
「κυανοειδες/キュアノエイデス」
「kyanos/キュアノス」
から来ています。
□藍晶石の特性□
透き通る藍色の美しさが特徴的な
「藍晶石/Kyanite」。層状に重なって
見えるこの結晶は、方向によって硬さ
の異なる「硬度の異方性」と言う特性
を持っています。
ガラケー用低画質はこちら
画像は、藍晶石の劈開面のアップに成り
ます。この劈開面上で、柱状結晶の方向
に平行な「画像の矢印A方向」にそって
ナイフを入れると簡単に傷が付きます。
変わって、垂直方向の「画像の矢印B方向」
の方向にナイフを入れてみると全くナイフ
で傷が付きません。
この差はかなり顕著で、傷が付く方向の場合
ナイフの刃を押し当てただけで「ミリミリッ」
と割れていくのが分かります。
藍晶石は、この特性から「二硬石(にこうせき)/
Disthene(ディスシーン)」とも呼ばれています。
「同質異像(どうしついぞう)」
さて、「藍晶石/Kyanite」の話題で欠かせ
ないのが「同質異像(どうしついぞう)」の
鉱物の存在です。
「同質異像(どうしついぞう)」とは、全く
同じ化学組成でありながら、複数の異なる
結晶形を取る現象の事で「多形(たけい)」と
も言います。
代表的な例ですと、「ダイアモンド」と
「石墨/せきぼく(鉛筆の芯)」が有名です。
宝石の輝ける王様のダイアモンドと、身近
な鉛筆の芯は、見た目は全く異なりますが
両者とも同じ化学組成の「炭素 C」のみに
よって構成されています。
同じ様に、「藍晶石/Kyanite」と同じ組成
の 「 Al₂SiO₅ アルミニウム珪酸塩 」で
出来ているのに「結晶形」が異なり、見
た目が異なる兄弟の様な鉱物が、
「紅柱石(こうちゅうせき)/
Andalusite(アンダリュサイト)」
と
「珪線石(けいせんせき)/
Sillimanite(シリマナイト)」
に成ります。
次回はこちらを中心にご紹介
したいと思います(´・ω・`)
いよいよ夏到来と言う事で、今年も
オーナーはお店の前の畑に、ナスや
ピーマン、トマトにきゅうり、スイカ
にバジルなどなど、様々な野菜を育て
はじめました。先日早速収穫したトマト
とピーマンを頂きました。
ガラケー用低画質はこちら
トマトは果実の様な甘みで、ピーマン
は嫌味のない存在感のあるお味で美味
でした(。・ω・。)
庭のお手入れにも精が出る今日この頃
例年に無く大量発生している毛虫に苦戦
していたオーナーですが、近所の野鳥の
支援により事なきを得た様子でした。
因みに、この野鳥の支援は、庭仕事中に
オーナーが助けたひな鳥によって倍の援
軍を得たとか何とか(´・ω・`)
夏はもう目前、今年の夏は何か新しい形
で、もとい新しいレンズで満喫したいと
思います(´・ω・`)
さてさて、ここからはお店からご予約に
付いてのお知らせです。
メルク*リリは、ご予約制の小さな鉱物
屋さんですが、予約のお電話受付の時間は
午前10:00〜午後08:00まで
と成っています。早朝7時頃からお電話
されるお客様にはご対応出来ませんので
ご予約される場合は、上記の時間以内で
のご連絡を重ねてお願い申し上げます。
加えまして、当日午前中のご予約は受付
出来ませんので、こちらも合わせてご留
意下さいます様、よろしくお願い申し上
げます。
それでは(。・ω・。)ノシ
今回参考文献
□楽しい鉱物図鑑1 堀 秀道 著/草思社□宝石の写真図鑑 キャリーホール著/日本ヴォーグ社
□Wikipedia 藍晶石
http://ja.wikipedia.org/wiki/藍晶石
□Wikipedia 多形
http://ja.wikipedia.org/wiki/多形