お店の商品紹介(´・ω・`)ノシ

すっかり日も長くなり、あちらこちらの庭先ではバラが真っ盛りに咲いている今日このごろ皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)

今回は、現在お店に並んでいます「鉱物標本」「オリジナル天然石アクセサリー」「シルバーアクセサリー」の一部をご紹介したいと思います(´・ω・`)


こちらは、ブラジル産の「スモーキークォーツ&長石」です。

「スモーキークォーツ」の和名は「煙水晶(けむりすいしょう)」と言い、アルミイオンが分子結晶内に含まれることで「色中心/coler center(カラーセンター)」と呼ばれる分子結晶の「点欠陥(てんけっかん)」と呼ばれる部分が出来、そこを透過する「光」の黒以外の色が吸収されるためこの色に見えているそうですよ(´・ω・`)人(´・ω・`) 

全体に皮膜のように出ているのは「長石類」になります。「煙水晶」と「長石」の組み合わせはよく見かける組み合わせかもしれません、中国は山東省や日本では岐阜県などの産地のものもよく見かけます(´・ω・`)


こちらはブラジル産の「アベンチュリン」です。

「アベンチュリン」は和名「砂金石(さきんせき)」と呼ばれる、「石英」の中に「雲母(うんも)/Mica(マイカ)」や「赤鉄鉱(せきてっこう)/Hematite」、「針鉄鉱(しんてっこう)/Goethite(ゲーサイト)」を内包している岩石になります(´・ω・`)画像のブラジル産のものは「雲母」を内包しているタイプの「アベンチュリンになります」(´・ω・`)

「アベンチュリン」はキラキラ光る特性から「磨き石」や「彫刻」「宝石」に加工されているものもあります。今回の画像のものは原石タイプですので、自然の表情が観察できたりしますよ(´・ω・`)


こちらは

ブラジル産の「スモーキークォーツ」に「グリーントルマリン」が入り込んでいる鉱物標本になります(´・ω・`)「トルマリン」は「電気石(でんきいし)」と呼ばれる熱すると電気を帯びる鉱物で様々な種類があります、「グリーントルマリン」はその中の「リチア電気石/Elbaite(エルバイト)」の緑色のものになります(´・ω・`) 宝石名だと「ヴェルデライト」になるみたいです(´・ω・`)

こちらの鉱物標本は複数の水晶が合わさっているので、その境目で光が七色になる「レインボー」の部分があるのも特徴ですよ(´・ω・`)


こちらはロシア産のクリソコラの丸玉になります(´・ω・`)

「クリソコラ/Chrysocolla」の和名は「珪孔雀石(けいくじゃくいし)」といい銅の二次鉱物の「孔雀石(くじゃくいし)/Malachite(マラカイト)」の「炭酸」が「フィロ珪酸」に置き換わったような鉱物になります(´・ω・`) 

「孔雀石)/Malachite)」 (Cu2(CO3)(OH)2)

「珪孔雀石//Chrysocolla」(Cu,Al)2H2Si2O5(OH)4·nH2O

CO3 が H2Si2O5 に置き換わっています(´・ω・`)

このタイプの「クリソコラ」はロシア産のもの以外ではあまり見かけないように思います(´・ω・`)


こちらは「デンドリチックアゲート」の丸玉になります(´・ω・`)ところどころ入っているのは「二酸化マンガン」で、別名「忍石(しのぶいし)」などでも見ることが出来ます。くわえて上部の黄色い部分は「オパール」が入っています(´・ω・`)

「オパール」は主に「プレシャスオパール」という半透明でキラキラの七色に輝く「遊色効果」を持つものと、「コモンオパール」という不透明のタイプの二種類に分かれています。この上部の部分は「コモンオパール」の種類になります(´・ω・`)

「オパール/Opal」の和名は「蛋白石(たんぱくせき)」と言い、その由来は「ゆで卵の白身」っぽい外見から来ているそうです。 こちらのはまさに卵っぽさが出ています。ブラックライトを当てると黄緑色に蛍光しますよ(´♢ω♢`)


こちらはナミビア産の「アクアマリン」になります。「アクアマリン」は「緑柱石(りょくちゅうせき/Beryl)」の水色のもので「ベリリウム」を含む「アルミニウム珪酸塩」の鉱物に「 Fe2+ 」2価の鉄イオンが含まれています(´・ω・`)

鉱物自体の結晶がよく分かる「単結晶」の状態のものです。中に「長石」や「ブラックトルマリン」をミッチリ内包してたり結晶面は一部内包物がニョッキリ顔を出していますが表面はつやつやとしていて「アクアマリン」の結晶の形がよく分かりますよ(´・ω・`)


こちらはブラジルはミナスジェライス産の「ブラックカイヤナイト」になります(´・ω・`)

「カイヤナイト」は和名「藍晶石(らんしょうせき)」と呼ばれる「青色」が美しいものが一般的ですが、「白」に近いものや「緑」「オレンジ」「黒」などもあります(´・ω・`)

今回ご紹介している「ブラックカイヤナイト」の黒色は「石墨(せきぼく)/Craphite(グラファイト)」という「炭素(たんそ) C 」を含んでいる事によるみたいです(´・ω・`)


こちらは、ブラジルはミナスジェライス産の「モスコバイト(マスコバイト) Muscoviter/白雲母」の結晶になります(´・ω・`) 大きく見事な結晶です(´・ω・`) 

産地のブラジルは、広範囲で大規模な「ペグマタイト鉱床」があります。トルマリンやトパーズはもちろん、アクアマリンやエメラルド、水晶など宝石の産地として有名ですが、実は日本が輸入している「非鉄金属」の11%はブラジルから供給されていたりします(´・ω・`)


こちらは中国は江西省産の「蛍石(ほたるいし)/Fluorite(フローライト)」になります(´・ω・`)
しましまの模様がわかりやすいように平板状に研磨されています(´・ω・`)

「蛍石/Fluorite」は他の鉱物に比べて比重が重いので、小さくてもずしりと重さを感じられますよ(´・ω・`)


こちらはペルー産の「クリソコラ」になります(´・ω・`)最初の方でご紹介したロシア産のものとは異なり、淡いブルーの「珪孔雀石/Chrysocolla」の周りを「珪素(けいそ)」がおおっています(´・ω・`)この「珪素」は「珪孔雀石/Chrysocolla」にも浸透していて、このタイプのものは「ジェムシリカ」という宝石名で呼ばれたりしています(´・ω・`)


こちらは大きいサイズの「蛍石(ほたるいし)/Fluorite(フローライト)」の丸玉になります(´・ω・`)

この丸玉、実は変わり種で、白い矢印の部分をよくよく見てみると、、、(´・ω・`)

「蛍石」の結晶の「等軸晶系(とうじくしょうけい)」正八面体っぽい形が見えます(´・ω・`)
これは「負晶(ふしょう)」という鉱物結晶ないのガスや液体などの不純物を内包してできる結晶跡なのか、はたまた他の不純物が表面に皮膜としてついて出来た結晶の成長跡なのかわかりませんが鉱物の出来る痕跡を観察できる鉱物標本だと思いますよ(´・ω・`)


こちらの目の覚めるような青色の鉱物はインド産の「カバンサイト」の結晶になります(´・ω・`)青色は「バナジウム」に起因するそうです(´・ω・`) 放射状に広がる結晶にこの青色も相まって不思議な物語を内包していそうに思えてしまいます(´・ω・`)

表面をキラキラと覆っているのは「沸石(ふっせき)」と一種「束沸石(たばふっせき)」だと思います(´・ω・`)


こちらは、先に紹介したオパール同様の不透明な「コモンオパール」の種類の「ブルーオパール」と呼ばれる鉱物標本になります。

ブルーと呼ばれていますが緑色に見える部分は銅の二次鉱物「珪孔雀石/Chrysocolla」に起因すると言われています。宝石としてカットされたりもしています(´・ω・`)

こちらは母岩の部分も観察できるタイプになります。母岩のある原石の場合、変成作用の痕跡や色に、起因する鉱物の痕跡を見ることもたまに出来たりしますよ(´・ω・`)


「アメジスト」の種類は産地別にいろいろ取り揃えています(´・ω・`)

「アメジスト」と「シトリン」の混ざったボリビア産の「アメトリン」もありますよ(´・ω・`)


こちらは、melc*lilliオリジナルのパーツを使った天然石ビーズの「猫ブレス」を新しくお店に出しました(´・ω・`)

猫耳パーツはWeb担荻久保に原型制作と量産を発注しました(´・ω・`)お気に入りな製品なので「公正証書」くらいは作ろうかと思案中(´・ω・`)

こちらは猫耳パーツを使った天然石ビーズのピアスになります(´・ω・`)
「ぶち」、「茶トラ」「サバ柄」、「黒猫」など天然石ビーズの柄をよく選んで一つ一つオーナーが組んでいますよ(´・ω・`)


こちらはWeb担荻久保が製造するオリジナルシルバーアクセサリー「Hamamelis(ハマメリス)」の新着アクセサリーです(´・ω・`)

大ぶりの「ムーンストーン(トルマリン入)」を使った一点物のペンダントトップ(´・ω・`)

こちらは原石から研磨した「ホワイトバッファロー」をつかた一点ものペンダントです(´・ω・`)

オーナーお気に入りの「ブルートパーズ(焼き)」を留めたシルバーリング「オノマトペ」(´・ω・`)

他にもバングルやキーホルダーなど多数入荷しています(´・ω・`)

以上ココ最近のお店の商品紹介でした(´・ω・`)


ー 最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

先日お客様にmelc*lilli開店10周年記念に花束のプレゼントを頂戴いたしました(・∀・)ノシ

melc*lilliへお越しいただくリピーターのお客様、新規のお客様、いつも本当にありがとうございます。これからも、嬉しくなっちゃうような石たちをお届けできるようにしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

10周年お祝いにお花を届けてくれたHさんありがとう( ^ω^ )

それでは、また次回のブログをお楽しみに(´・ω・`)


今回の参考文献

楽しい鉱物図鑑1、2・堀 秀道 著/草思社

藍晶石(らんしょうせき)/Kyanite(カイヤナイト)のご紹介。

お世話様です(´・ω・`)
web担当の荻久保です。

さて、いよいよ夏至を迎えまして
いよいよ夏らしさを感じる陽気が
多く成って参りました。
気がつけば大きな入道雲がもこも
こと、青い青い空の中にそびえ立
ち「正に夏」と言った様相を拝し
ております。

さて、今回ご紹介する鉱物は、そ
んな夏の青を思わせる鉱物、

「藍晶石(らんしょうせき)/
Kyanite(カイヤナイト)」

のご紹介です(。・ω・。)

「藍晶石(らんしょうせき)/
 Kyanite(カイヤナイト)」
 ブラジル産 
 個人蔵
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「藍晶石(らんしょうせき)/
 Kyanite(カイヤナイト)」
 ブラジル産 
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宝石として使用される事もあり
同じ藍色でも結晶のグレードに
よって様々な表情を見ることが
出来ます。


□鉱物情報□

ー藍晶石/Kyaniteー
・和名:藍晶石(らんしょうせき)
・洋名:Kyanite(カイヤナイト)
・化学組成:Al₂SiO₅
アルミニウム珪酸塩
・結晶系:三斜晶系
・条痕:白色
・色:青色、緑色、灰色など
・モース硬度:4~7.5
・劈開:完全
・比重:3.53~3.65
・主な産地:
 宝石質:ミャンマー
ブラジル、ケニア
ヨーロッパアルプス
漂砂鉱床:インド
 オーストラリア
 ケニア、アメリカ合衆国
※漂砂鉱床-川や海などの水の作用
等によって、他の比重の大きい鉱物
と共に集まって濃縮され出来た層。


□名前の由来□
和名の「藍晶石(らんしょうせき)」は
まさにその美しい藍色から来ています。
洋名の「Kyanite(カヤナイト)」も同じく
色からの命名で、古代ギリシャ語の「青」
「κυανοειδες/キュアノエイデス」
「kyanos/キュアノス」
から来ています。


□藍晶石の特性□

透き通る藍色の美しさが特徴的な
「藍晶石/Kyanite」。層状に重なって
見えるこの結晶は、方向によって硬さ
の異なる「硬度の異方性」と言う特性
を持っています。

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画像は、藍晶石の劈開面のアップに成り
ます。この劈開面上で、柱状結晶の方向
に平行な「画像の矢印A方向」にそって
ナイフを入れると簡単に傷が付きます。

変わって、垂直方向の「画像の矢印B方向」
の方向にナイフを入れてみると全くナイフ
で傷が付きません。

この差はかなり顕著で、傷が付く方向の場合
ナイフの刃を押し当てただけで「ミリミリッ」
と割れていくのが分かります。
藍晶石は、この特性から「二硬石(にこうせき)/
Disthene(ディスシーン)」とも呼ばれています。


「同質異像(どうしついぞう)」


さて、「藍晶石/Kyanite」の話題で欠かせ
ないのが「同質異像(どうしついぞう)」の
鉱物の存在です。

「同質異像(どうしついぞう)」とは、全く
同じ化学組成でありながら、複数の異なる
結晶形を取る現象の事で「多形(たけい)」と
も言います。

代表的な例ですと、「ダイアモンド」と
「石墨/せきぼく(鉛筆の芯)」が有名です。
宝石の輝ける王様のダイアモンドと、身近
な鉛筆の芯は、見た目は全く異なりますが
両者とも同じ化学組成の「炭素 C」のみに
よって構成されています。

同じ様に、「藍晶石/Kyanite」と同じ組成
の 「 Al₂SiO₅ アルミニウム珪酸塩 」で
出来ているのに「結晶形」が異なり、見
た目が異なる兄弟の様な鉱物が、

「紅柱石(こうちゅうせき)/
Andalusite(アンダリュサイト)」

「珪線石(けいせんせき)/
Sillimanite(シリマナイト)」
に成ります。

次回はこちらを中心にご紹介
したいと思います(´・ω・`)

「今回の締めくくりー(。・ω・。)ー」

いよいよ夏到来と言う事で、今年も
オーナーはお店の前の畑に、ナスや
ピーマン、トマトにきゅうり、スイカ
にバジルなどなど、様々な野菜を育て
はじめました。先日早速収穫したトマト
とピーマンを頂きました。

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トマトは果実の様な甘みで、ピーマン
は嫌味のない存在感のあるお味で美味
でした(。・ω・。)

庭のお手入れにも精が出る今日この頃
例年に無く大量発生している毛虫に苦戦
していたオーナーですが、近所の野鳥の
支援により事なきを得た様子でした。
因みに、この野鳥の支援は、庭仕事中に
オーナーが助けたひな鳥によって倍の援
軍を得たとか何とか(´・ω・`)

夏はもう目前、今年の夏は何か新しい形
で、もとい新しいレンズで満喫したいと
思います(´・ω・`)

さてさて、ここからはお店からご予約に
付いてのお知らせです。


メルク*リリは、ご予約制の小さな鉱物
屋さんですが、予約のお電話受付の時間は

午前10:00〜午後08:00まで

と成っています。早朝7時頃からお電話
されるお客様にはご対応出来ませんので
ご予約される場合は、上記の時間以内で
のご連絡を重ねてお願い申し上げます。

加えまして、当日午前中のご予約は受付
出来ませんので、こちらも合わせてご留
意下さいます様、よろしくお願い申し上
げます。


それでは(。・ω・。)ノシ


今回参考文献

□楽しい鉱物図鑑1 堀 秀道 著/草思社

□宝石の写真図鑑 キャリーホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia 藍晶石
http://ja.wikipedia.org/wiki/藍晶石

□Wikipedia  多形
http://ja.wikipedia.org/wiki/多形