方解石の「蛍光(けいこう)」と「燐光(りんこう)」ご紹介です(´・ω・`)

今年最初の鉱物紹介ブログは、「方解石(ほうかいせき)/Calsite(カルサイト)」の「蛍光(けいこう)」と「燐光(りんこう)」のご紹介です(´・ω・`)

鉱物には結晶の形や色、硬さなどそれぞれが持つ特性は数多ありますが、その中でも今回は、「紫外線」を当てると特殊な輝き方をする「蛍光(けいこう)」と「燐光(りんこう)」という現象のご紹介です(´・ω・`)

いくつかの鉱物の中で、その作られた環境によって「蛍光(けいこう)」や「燐光(りんこう)」という発光現象をしめすものがあります。今回はその中で「方解石(ほうかいせき)・Calsite(カルサイト)」の「蛍光(けいこう)」と「燐光(りんこう)」をご紹介いたします(´・ω・`)


□鉱物情報□

-方解石/Calcite-

□和名:方解石(ほうかいせき)
□洋名:Calcite(カルサイト)
□分類:炭酸塩鉱物
□化学組成:CaCO3 炭酸カルシウム
□結晶系:三方晶系
□劈開(へきかい):三方向に完全
□条痕:白色
□色:無色,白色,黄色,褐色
□モース硬度:3
□比重:2.71
□主な産地:鉱物標本:メキシコ、アメリカ、ドイツ、イングランド

こちらは約260万年前の地層から発見された二枚貝の化石で、化石の一部が「方解石(ほうかいせき)/Calsite(カルサイト)」に変化しているものです。方解石は、貝殻の主成分である「炭酸カルシウム」と同じ成分でできている鉱物なので稀この様な幻想的な化石が出ています(´・ω・`)

アメリカ合衆国 フロリダ州産 個人蔵

さて、こちらの方解石に「ブラックライトの紫外線」を当てると(´・ω・`)
※今回はLEDタイプ短波393nmのブラックライト使用しています。

結晶部分が黄緑色に光って見えます(´・ω・`)
この現象は「蛍光(けいこう)/Fluorescence(フルオロレッセンス)」と言い照射された紫外線によって結晶内の分子の中の電子が活発に動き、それによって放出された電磁波によってこの様に見えるそうです(´・ω・`)

この「蛍光」輝きは紫外線を当てている時だけこの輝きになるもので、光を外した瞬間にこの輝きも消えます(´・ω・`)


こちらは犬の歯のような形の「方解石(ほうかいせき)・Calsite(カルサイト)」でこのタイプの結晶はその名も「犬牙状結晶(けんがじょうけっしょう)」という呼ばれる結晶のタイプの「方解石」になります(´・ω・`)

中国 貴州省 晴隆県産 個人蔵

鋭い結晶の形が見事です(´・ω・`)「方解石」の結晶はこの他に「釘頭状結晶(ていとうじょうけっしょう)」という昔の釘の頭ような8面サイコロの様な形をしたタイプもあります。

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方解石 釘頭状結晶 インド産 

結晶の根元も部分は内包物が少なく透明感のある結晶が観察できました(´・ω・`)

話は少しそれましたが、こちらもブラックライトの紫外線を当てると黄緑色に蛍光します(´・ω・`)

ですが先程の二枚貝の化石の方解石とは違い、紫外線を外しても少しの間、輝きが続いています(´・ω・`)

この様に紫外線を外してもじんわりと輝きが残ってから消える現象を「燐光(りんこう)/Phosphorescence(フォスフォレッセンス)」といいます(´・ω・`)

この「燐光」は「蛍光」とは異なるエネルギー運動が発生しています。

「蛍光」は例えば1つの物質内に紫外線照射時にエネルギーがたまりそれによって電子が活発に運動して発光し、紫外線を外すと同時に運動が停止して発光もなくなります。

「燐光」を起こす場合は、紫外線を照射された物質内での電子の運動状態の場所が3つ発生します、この3つの運動状態の場所は紫外線が外されても、運動を停止する順番は同時ではなく1つずつ停止するために、輝きが消えるまでしばらく時差が生じるとのことでしす(´・ω・`)

※こちらの説明は素人がもんどり打て解釈した説明になります(´;ω;`)詳しくはこちらを参考にしていただければ幸いです(´;ω;`)

https://ja.wikipedia.org/wiki/燐光
https://ja.wikipedia.org/wiki/項間交差


以上、方解石の「蛍光(けいこう)」と「燐光(りんこう)」ご紹介でした、昨今ブラックライトは手に入りやすくなりましたので、鉱物観察の1つにいろいろ試してみてはいかがでしょうか、もしかしたら川辺の石やお庭に転がっている石でなにか発見できるかもしれませんよ(´・ω・`) ただブラックライトは光源を長い時間見たりするのは良くないので正しい使い方で楽しみましょう(´・ω・`)


ー 最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

大変遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます(´・ω・`)お店の方は新しい鉱物に丸玉や天然石ブレスも多数出ています( ^ω^ )彫金屋さんの新作も多数出ていますので楽しみにしていただけたらと思います( ^ω^ )

お店のご予約についてですが、ホームページの「お問い合わせページ」からのご予約はできません、ご予約ご希望の方は必ず「お店の紹介ページ」のご予約用電話番号へショートメールか電話にてご連絡ください。また、現在ご予約が早く埋まる傾向にありますので、ご予約をお考えの場合は日にちに余裕をもって早めにご連絡くださいますようお願い申し上げます。


今回の参考文献
□楽しい鉱物図鑑2・堀 秀道 著/草思社
https://ja.wikipedia.org/wiki/蛍光

「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」のご紹介。

いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。
少しずつ、暖かい陽気が感じられる今日此の頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回のブログは、

「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」

のご紹介です(´・ω・`)

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「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」
犬牙状結晶(けんがじょうけっしょう) メキシコ産 個人蔵
w84xD80xH40 mm
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□鉱物情報□

-方解石/Calcite-

□和名:方解石(ほうかいせき)
□洋名:Calcite(カルサイト)
□分類:炭酸塩鉱物
□化学組成:CaCO3 炭酸カルシウム
□結晶系:三方晶系
□劈開(へきかい):三方向に完全
□条痕:白色
□色:無色,白色,黄色,褐色
□モース硬度:3
□比重:2.71
□主な産地:鉱物標本:メキシコ、アメリカ、ドイツ、イングランド

日常生活の中で、鉱物は様々な場面で活躍しています。今回ご紹介する「方解石/Calcite」も然りで、建物の壁面や床、または工芸品の石材に使われる「大理石(だいりせき)」も「方解石/Calcite」で構成されています。そして畑や、運動場でも使われる「石灰」も「方解石/Calcite」を主成分とする石灰岩を加熱して作られています。
また、洞窟などで見られる「鍾乳石(しょうにゅうせき)」や「石筍(せきじゅん)」も「方解石/Calcite」から出来ています。

 

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「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」 結晶
メキシコ産  W21xD15xH18 mm 個人蔵
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ゼリー菓子の様な、テラテラとした質感に、マッチ箱を斜めに押しつぶした様な、特徴的な結晶の形の「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」(´・ω・`)

幾つか大きな特徴が在るのですが、先ずとても分かりやすく「劈開(へきかい)」することが挙げられると思います。

「劈開(へきかい)」とは「結晶や岩石の割れ方がある特定方向へ割れやすい性質の事」で、「方解石/Calcite」の場合は、どんなに細かく割っていっても、マッチ箱を斜めに潰した様なきれいな平行四辺形に成ります(´・ω・`)

そして、もう一つ「複屈折性(ふくくっせつせい)」と言う大きな特徴があります。これは、「方解石/Calcite」の結晶を通して文字などを見ると、二重に見える事です。
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「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」 結晶
メキシコ産  W21xD15xH18 mm 個人蔵
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「方解石/Calcite」の結晶を通して見える線の部分だけが二重に成って見えています。


-名前の由来ー

和名の「方解石」は、もともとは「方形(サイコロ型)」に割れる性質の「硬石膏(こうせっこう)/Anhydrite(アンハイドライト)」の呼び名だったのが、いつしか「カルサイト」を「方解石」と呼ぶように成り定着してしまったそうです。
洋名の「Calcite(カルサイト)」は、ラテン語の「石灰 calx(カルクス)」を語源とするそうです。


- 様々な色と形の「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」 -

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「方解石/Calcite」釘頭状結晶(ていとうじょうけっしょう)
インド産  W33xD30xH40 mm 個人蔵
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「ブラックカルサイト(シャーマナイト)」
アメリカ産  磨石 W32xD23xH23 mm
径 17mm  個人蔵
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「グリーンカルサイト」
メキシコ産  W44xD20xH11 mm 個人蔵
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「オレンジカルサイト」 表面を熱処理で滑らかにしたもの、こちらはお店にて販売中です(´・ω・`)
メキシコ産 W59xD48xH44 mm
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「方解石/Calcite」タンブル 磨石
マダガスカル産  W55xD40xH25 mm個人蔵
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かなり透明度の高いタンブルの磨石タイプの「方解石/Calcite」です。透明度が高く、独立した結晶のものは「氷州石(ひょうしゅうせき)/Iceland spar(アイスランドスパー)」とも呼ばれています。

 


-「方解石/Calcite」に変化した化石 -

「方解石/Calcite」を構成する「炭酸カルシウム」は、大昔の貝類やサンゴ等の様々な生物の殻が蓄積して出来たものが多くあります。駅やビルの大理石にアンモナイトなどの化石が観察出来るのもその為です。中には、画像の様に化石の一部だけが「方解石/Calcite」に変化した標本も見ることが出来ます。
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「方解石/Calcite」に変化した二枚貝の化石
アメリカ産  W70xD30xH27 mm
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「方解石/Calcite」に変化した二枚貝の化石
アメリカ産  W70xD30xH27 mm
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「紫外線(今回は長波)」を照射すると「蛍光」するものもあります。

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一部「方解石/Calcite」に変化したアンモナイト
マダガスカル産 磨きW128xD160xH10 mm
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さて、「方解石/Calcite」を語る上で欠かせないのが、同じCaCO3 炭酸カルシウムで出来ている「同質異像(どうしついぞう)」※1 の鉱物「霰石(あられいし)/Aragonite(アラゴナイト)」があります。次回のブログでは、そちらの方をご紹介したいと思いますのでどうぞお楽しみに(´・ω・`)g

※1同じ化学組成(今回の場合は炭酸カルシウム)にもかかわらず、複数の異なる結晶系をとる現象。
例 「ダイアモンド」と「石墨(グラファイト)」
「カイヤナイト」と「アンダリュサイト」と「シリマナイト」等


□最近のmelc*lilli□

最近暖かい陽気が続き、寒さ嫌いのオーナーは元気一杯です(^ω^≡^ω^)
その所為か人気の天然石ブレスレットを作るペースも幾分上がっている今日此の頃です(´・ω・`)
今年は昨年の様な大雪には成らず何よりでした。
それでは、季節の変わり目に気を付けて、どうぞ皆様ご自愛下さい(´・ω・`)

でわでわ(。・ω・。)


今回参考文献

□楽しい鉱物図鑑/堀 秀道 著

□原色鉱石図鑑 増補改訂版/木下亀城 著

□宝石の写真図鑑/キャリー・ホール著

□新訂 宝石学必携 / 近山晶 編集

□Wikipedia 「方解石」
http://ja.wikipedia.org/wiki/方解石

□Wikipedia 「石灰岩」
http://ja.wikipedia.org/wiki/石灰岩

□Wikipedia 「大理石」
http://ja.wikipedia.org/wiki/大理石

□Wikipedia 「劈開」
http://ja.wikipedia.org/wiki/へき開

□Wikipedia 「多形・同質異像」
http://ja.wikipedia.org/wiki/多形