「蛍石(ほたるいし)/Fluorite(フローライト)」のご紹介(´・ω・`)

いつもお世話に成って居ります(。・ω・)Web担当の荻久保です。
8月も末に成りまして、日は段々と短くなり、季節は少しづつ秋めいて来ていますが皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)

今回のブログは、

「蛍石(ほたるいし)/Fluorite(フローライト)」

のご紹介です(。・ω・。)


img
蛍石/Fluorite イギリス産 個人蔵
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

鉱物情報

□和名:「蛍石(ほたるいし)」
□英名:「Fluorite(フローライト)」

□分類:ハロゲン化鉱物(はろげんかこうぶつ)
□化学組成:CaF2
フッ化カルシウム
□結晶系:等軸晶系(とうじくしょうけい)
・等軸晶系/Cubic or Isometric system
前後軸、左右軸、上下軸の3本の結晶軸の長さが等しく、その3本の結晶軸がお互い90°に交わるもの。
a1=a2=a3 ・ α=β=γ=90°
img

□劈開(へきかい):四方向に完全
□断口:平らな貝殻状
□条痕:白色
□色:無色、紫色(濃淡)、緑色(濃淡)、青色、黄色、橙色、褐色、ピンク色など各種。
□モース硬度:4
□比重:3.18
□屈折率:1.43
□主な産地:アメリカ合衆国、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、チェコスロバキア、ポーランド、スイス、ナミビア、中国、日本

 

様々な色と等軸晶系の美しい結晶の形が特徴的な「蛍石(ほたるいし)/Fluorite(フローライト)」。
フッ素とカルシウムから出来ているこの鉱物は、含まれる「フッ素」により、紫外線を当てると鮮やかな紫色に輝きます。
この特性を「蛍光作用(けいこうさよう)/Fluorescence(フルオレッセンス)」と言います(´・ω・`)
※全ての蛍石が蛍光を示すわけでは有りません。
img
蛍石/Fluorite イギリス産 個人蔵
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

 

また、等軸晶系と言う結晶系と完全な劈開を有するので、画像のように「八面体の結晶」を観察することが出来ます(*゚∀゚)
※こちらはその特性を利用して、八面体に割られた標本です。
img
蛍石/Fluorite アメリカ合衆国 イリノイ州 産 個人蔵
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

ピンクフローライトの結晶。こちらは、天然の八面体の結晶の標本です。
img
蛍石/Fluorite 内モンゴル産 個人蔵
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

 

ピンク色が美しいメキシコ産のピンクフローライトの結晶。
img
蛍石/Fluorite メキシコ産 個人蔵
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

いくつもの色が特徴的なインド産のフローライト。丸玉等にも加工されています。
img
蛍石/Fluorite インド産 個人蔵
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

大振りな中国産のフローライト。
img
蛍石/Fluorite インド産 個人蔵
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

フローライトは、溶鉱炉の溶剤として使用されるほか、カメラのレンズとしも使用されています。カメラレンズに使用されている蛍石は、人工的に再結晶させた蛍石を使用しています。

 

こちらは蛍石がオパール化した「テファニーストーン」です。蛍石のほか「苦灰石(くかいせき)」、「石英(せきえい)」、「ベリリウム」、「方解石(ほうかいせき)」、「マンガン」などが混ざり合いオパール化したものに成ります。
アメリカ合衆国はユタ州のブラッシュ・ウィルマン鉱山でのみ産出され、宝飾品で有名なテファニー社がステンドグラスで制作したランプシェードに似ている事から「テファニーストーン」と呼ばれています。
img
ティファニーストーン/Tiffany Stone アメリカ合衆国 ユタ州産 個人蔵
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

 

以上、「蛍石(ほたるいし)/Fluorite(フローライト)」のご紹介でした(´・ω・`)


 

□上田地域の鉱物、岩石、化石

長野県上田市は上田原に在ります「上田創造館」(*゚∀゚)
img
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

こちらで昨年から常設展示されるように成りました「上田地域の鉱物、岩石、化石」の展示室にオーナーと突撃してまいりました(*゚∀゚)

img
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

img
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

天狗石や蛇骨石など、上田地域の特色である様々な鉱物や岩石を間近で観察することが出来ました。
その成因や地層の特徴なども事細かに解説されていて大変勉強に成りました(*゚∀゚)
img
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

img
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

 

上田地域の奇石「焼き餅石」や「玄能石」を全国に紹介した伝説の鉱物博士「保科 百助 先生(1868~1911)」の展示もありました(*゚∀゚)
img
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

img
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら

入場無料ですので、お近くに来た折は是非足を運んでみてください(*゚∀゚)

上田創造館
http://www.area.ueda.nagano.jp/sozokan/


□今月のメルク*リリ

先月のブログでオーナーの家庭菜園で爆誕した双子のナスをご紹介しましたが、今月はなんと「キュウリの親子??」が爆誕していましたよ(´・ω・`)
img
・高画質の別窓での表示はこちら
・ガラケー用低画質はこちら


・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□不思議で美しい石の図鑑・山田 英春 著/創元社

□Wikipedia 蛍石
https://ja.wikipedia.org/wiki/蛍石

□Canon 蛍石 レンズ
http://cweb.canon.jp/ef/l-lens-j/technology/fluorite.html