イリノイのフローライト(´・ω・`)

いつもお世話に成って居ります(。・ω・)Web担当の荻久保です。

遅くなりましたが新年明けましておめでとうございます(´・ω・`)本年もメルク*リリをどうぞよろしくお願いいたします(´・ω・`)

今回のブログは、

「アメリカ合衆国はイリノイ州産の蛍石/Fluorite(フローライト)」

のご紹介です(。・ω・。)

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蛍石 アメリカ合衆国 イリノイ州産 オーナー蔵
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鉱物情報

□和名:「蛍石(ほたるいし)」
□英名:「Fluorite(フローライト)」

□分類:ハロゲン化鉱物(はろげんかこうぶつ)
□化学組成:CaF2
フッ化カルシウム
□結晶系:等軸晶系(とうじくしょうけい)
・等軸晶系/Cubic or Isometric system
前後軸、左右軸、上下軸の3本の結晶軸の長さが等しく、その3本の結晶軸がお互い90°に交わるもの。
a1=a2=a3 ・ α=β=γ=90°
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□劈開(へきかい):四方向に完全
□断口:平らな貝殻状
□条痕:白色
□色:無色、紫色(濃淡)、緑色(濃淡)、青色、黄色、橙色、褐色、ピンク色など各種。
□モース硬度:4
□比重:3.18
□屈折率:1.43
□主な産地:アメリカ合衆国、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、チェコスロバキア、ポーランド、スイス、ナミビア、中国、日本


豊かな色彩と、美しい結晶の形が特徴的な「蛍石(ほたるいし)/Fluorite(フローライト)」。数多く有る産出国の中でも、アメリカ合衆国はイリノイ州産の「蛍石/Fluorite」は、「結晶の透明度」と「発色の美しさ」が群を抜いて素晴らしいです(´・ω・`)

・「蛍石(ほたるいし)/Fluorite(フローライト)」の色の秘密
純粋な「蛍石/Fluorite」は、[カルシウム (Ca)] と [フッ素 (F)]出来ており無色透明ですが、少量の希土類元素が結晶構造中のカルシウムと置換することで、様々な色に変化しています(´・ω・`)
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蛍石 アメリカ合衆国 イリノイ州産 オーナー蔵
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今回ご紹介している八面体の結晶は、鉱物標本用に、粗い結晶から「蛍石/Fluorite」の劈開(へきかい)を利用して型取りされタイプに成ります(´・ω・`)現地には「蛍石職人」と呼ばれる専門の職人さんが居て、どんどん蛍石の結晶を綺麗に割っていくのだと、オーナーが海外業者さんから教えてもらったそうです(*゚∀゚)
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・イリノイ産の「蛍石/Fluorite」の歴史
イリノイの蛍石鉱床は、今から約3億3千万年前ほど前に、フッ素やその他の元素を含む熱水が、カルシウムの豊富な石灰岩の断層に流れ込み生成されたと考えられています。

1800年代初頭から、イリノイ州での蛍石採掘が開始されると、その後アメリカ国内の工業原料として使用される蛍石の50%以上の産出量を占める様になりました。しかし徐々にコストの安い工業原料の輸入化が進むようになり、1990年代にはアメリカ国内で使用される蛍石の90%以上が海外製になりました。国内の生産者としてイリノイ州は最後まで残っていましたが、最終的には採掘コストの不採算なども合わさり、1995年12月にはイリノイ州最後の鉱山も閉鎖されてしまいました。

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イリノイ州の蛍石鉱山は既に閉鎖していますが、鉱物標本となっているものは、現在も時々に市場に出て来ます(´・ω・`)
少量では在りますが、入荷次第メルク*リリでも販売いたします(´・ω・`)入荷出来次第twitterなどでお知らせしたいと思います(*゚∀゚)

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

今回のイリノイのフローライトは、オーナーが昨年末から整理し始めて出てきた個人コレクションに成ります(´・ω・`)
何を隠そうオーナーもイリノイのフローライトの大ファンなのです。十数年の間に展示会で目にしては少しづつ集めたお宝標本を今回ご紹介させて頂きました(´・ω・`)

さてさて、今年は年明けから雪が多いく、例年に比べて雪かきの回数が多かったです(´・ω・`)オーナーは雪が降ればお店周りや駐車場周り、ご近所周りの雪かきと大変です(-_-;)なのでここ数日の暖かい陽気にほっとしている様子でした(*゚∀゚)

オーナーは既に今年の仕入れの予定を立てています。また入荷次第ブログやtwitterでお知らせしたいと思います(*゚∀゚)
それでは、今年もメルク*リリをどうぞよろしくお願い申し上げます(´・ω・`)


・今回の参考文献・

□ILLINOIS STATE GEOLOGICAL SURVEY
http://isgs.illinois.edu/outreach/geology-resources/fluorite-illinois-state-mineral