エメラルドのご紹介です(´・ω・`)

今回のブログは、前回ご紹介しました「緑柱石(りょくちゅうせき)/Beryl(ベリル)」のなかで美しい緑色の「Emerald(エメラルド)」のご紹介です(*´ω`*)

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エメラルド パキスタン産 個人蔵
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「緑柱石(りょくちゅうせき)/Beryl(ベリル)」の中で「クロム (Cr)」と「バナジウム (V)」を含むことで美しい緑色になる「エメラルド」(´・ω・`)5月の誕生石としても有名な宝石ですが、その歴史は古く紀元前2000年のバビロニアですでに宝石として使われていたそうです。エジプトのクレオパトラはエメラルドの鉱山を所有していたそうです(・∀・)

・鉱物情報・

□鉱物名: 和名  緑柱石(りょくちゅうせき)
英語名 Beryl(ベリル)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Be3Al2(SiO3)6 +Cr
□結晶系:六方晶系(ろっぽうしょうけい)
□劈開(へきかい):なし
□色:緑色
□モース硬度:7.5~8
□比重:2.68~2.78
□主な産地:コロンビア オーストリア インド オーストラリア ブラジル
南アフリカ エジプト アメリカ合衆国 ノルウェー パキスタン ジンバブエ

同じ「緑柱石(りょくちゅうせき)/Beryl(ベリル)」の緑色のものでも、「クロム (Cr)」を含んでいない場合は「グリーンベリル」と呼ばれます。

エメラルドは地中深くの活発な火山活動によって作られます。その環境ゆえに、エメラルドは結晶内に様々な「インクルージョン(内包物)」を含みます。もっとも一般的なものは結晶の中に出来た小さな空間に「水(食塩水)」が入っているタイプです。宝石に研磨される場合この空間が表に出て空気が入り白く見えてしまいます。ですので多くの場合、オイルや樹脂などを浸透させる「エンハンスメント」がほどこされます。このためエメラルドの留められている宝飾品は超音波洗浄や洗剤での洗浄は厳禁になります(; ・`ω・´)

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エメラルド ロシア ウラル山脈産 個人蔵
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こちらは、ロシアはウラル山脈産のエメラルドになります。エメラルドの周りのキラキラした鉱物は「金雲母(きんうんも)/Phlogopite(プロゴパイト)」になります。ウラル山脈のエメラルドは「インクルージョン(内包物)」に「緑閃石(りょくせんせき)/Actinolite(アクチノライト)」を含むのが特徴です( ゚∀゚)

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エメラルド インド産 個人蔵
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インドは古くから宝石の国として有名ですが、エメラルドは意外に1943年のベリリウム鉱石の鉱脈調査中にラジャスタ州で発見された鉱脈が最初とのことです( ゚∀゚)o現在採掘はほとんど行われていないようですが、ラジャスタ州の州都ジャイプールはエメラルドの一大加工都市として世界中から原石が集められ盛んに加工が行われています。

ただいまお店にはコロンビア産のエメラルドが並んでいますので、興味のある方はご予約のうえ見に来てください( ゚∀゚)o彡°ただし鉱物標本レベルです、宝石ではないのでくれぐれもお間違えのないように。

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

寒いのが大嫌いなオーナーは、最近暖かい日が増えて日も少しずつ長くなってきてウキウキのご様子です(=゚ω゚)ノだがしかし、ただいま確定申告の真っ最中、、、数字の嫌いなオーナーは悪戦苦闘中でございます(´・ω・`)

それでは、また次回のブログで(´・ω・`)


・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia緑柱石 https://ja.wikipedia.org/wiki/緑柱石