寒めの毎日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)
今回のブログは、
「緑柱石(りょくちゅうせき)/Beryl(ベリル)」
のご紹介です(´・ω・`)
「緑柱石(りょくちゅうせき)/Beryl(ベリル)」は「ベリリウム Be 」を含む鉱物で様々な色があり、その色によって様々な呼び名があります(´・ω・`)
水色のものは「アクアマリン/Aquamarine」。
緑色のものは「エメラルド/Emerald」。
黄色や帯緑黄色、黄金色のものは「ヘリオドール/Heliodor」。
(黄色はイエローベリル・黄金色はゴールデンベリルとも)
ピンク色のものは「モルガナイト/Morganite」。
無色ものもは「ゴーシュナイト/Goshenitr」。
非常に濃い赤色のものは「レッドベリル/Red Beryl」と呼ばれています。
今回のブログはその中の「アクアマリン」、「ヘリオドール」、「モルガナイト」のご紹介です(´・ω・`)
・鉱物情報・
□鉱物名: 和名 緑柱石(りょくちゅうせき)
英語名 Beryl(ベリル)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Be3Al2Si6O18
□結晶系:六方晶系(ろっぽうしょうけい)
□劈開(へきかい):なし
□色:淡緑色、青色、緑色、黄色、ピンク色、赤色、無色 。
□モース硬度:7.5
□比重:2.80
□主な産地:エメラルド:コロンビア、オーストリア、インド、オーストラリア、ブラジル、南アフリカ、エジプト、パキスタン 他
アクアマリン:ブラジル、ロシア ウラル地方、アフガニスタン、パキスタン、インド 他
ヘリオドール:ウクライナ、ナミビア、アメリカ合衆国 他
モルガナイト:マダガスカル、ブラジル、イタリア、パキスタン 他
ゴーシュナイト:アメリカ合衆国、カナダ、ブラジル 他
アクアマリン
アクアマリン ブラジル産 個人(オーナー)蔵
・高画質の別窓での表示はこちら
その名前が示すとおり、海水のような美しい青色が特徴的な「アクアマリン」。この色は微量に混入元素として含まれる「鉄 Fe2+二価鉄」によるものなんだそうです。
昔から宝石としても人気の高い鉱物です。宝石として活用する場合は、300℃〜400℃の熱処理によって「エンハンスメント」(鉱物の特徴を最大限に引き出す行為)を行うこともあります(・∀・)結晶内に細い直線状のチューブ・インクルージョンが発達しやすい特性を持っているので「シャトヤンシー効果(キャッツアイ)」タイプの宝石になる場合もあります(*´ω`*)
ヘリオドール
ヘリオドール ブラジル産 個人(オーナー)蔵
こちらは黄金色の美しい「ヘリオドール」の結晶になります(*´ω`*)色味によって、黄色は「イエローベリル」、黄金色はゴールデンベリルとも呼びます(´・ω・`)こちらの色もアクアマリンと同じで混入元素に「鉄」が含まれますが「Fe3+ 三価鉄」が含まれます。標本の中にはアクアマリンを熱処理してヘリオドールの結晶にしている話もあるので、物によってはきちんと確認が必要な場合があります。
モルガナイト
モルガナイト 個人(オーナー)蔵
・高画質の別窓での表示はこちら
こちらは「モルガナイト」の「タンブル(磨き石)」になります(・∀・)
その美しいピンク色は、含まれる混入元素の「マンガン Mn」によるものです。
以上、「緑柱石(りょくちゅうせき)/Beryl(ベリル)」のうち「アクアマリン」、「ヘリオドール」、「モルガナイト」のご紹介でした(*´ω`*)
ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー
只今お店の方は、原石が大量に入荷しています(=゚ω゚)マダガスカルローズのラフ、大きめの水晶、スターマイカやカバンサイトにアポフィライト、フローライトの丸玉、アタカマ石、モンタナアゲート、ロシア産翡翠の丸玉、などなど大量に出ていますが、最近は原石好きのお客さんが多く、ありがたいことにどんどん売れていっています( ^ω^ )そのぶんブレスが手薄になっていますがぼちぼち出していきますのでお楽しみに(=゚ω゚)
・今回の参考文献・
□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社
□宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会
□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社
□Wikipedia緑柱石 https://ja.wikipedia.org/wiki/緑柱石