上田の奇石「天狗岩」


こんにちわ(´・ω・`) 
今回のブログは上田市の奇石「天狗岩(てんぐいわ)」のご紹介です(´・ω・`)

一見してみるとカクカクした六角形の形に彫られた岩でどこにでも有るような石柱に見えるかも知れませんが、この石柱が上田近辺で昔から神社仏閣や一里塚などで使われている「天狗岩」と呼ばれる岩石になります(´・ω・`)

なぜこの岩が「天狗岩」と呼ばれているのか、、実はこの石柱、人の手を加えずにこの「六角形(または五角形)」の形で地中から出てきた岩なんです(´・ω・`)

この不思議な岩の柱は「玄武岩(げんぶがん)」という「火山活動」で流れ出したマグマが冷えて固まることでこの形になります。ドロドロのマグマは冷える時に内部で対流し渦状になります、この渦が規則正しく揃いその後冷えて固まることで収縮し、規則正しいひびが入ることで独立した柱のような形になります。このひび割れの現象を「節理(せつり)」と言い今回の柱のものは「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」と呼ばれています。

この柱状節理は上田市の「太郎山」の「指差しゴーロ」と呼ばれる場所や秋和の魚の沢にかけて地表に現れた露頭を見ることが出来ます。

北アイルランドのコーズウェイ海岸の柱状節理。ジャイアント・コーンズウェイと呼ばれ巨人が作った道という伝説が残っているそうです。

PaulHampshireによるPixabayからの画像

上田市内の「天狗岩」

さて、そんな不思議な「天狗岩」ですが、上田市内の神社仏閣などで実物を見ることが出来ます(´・ω・`)

今回上田市内でいくつか見られる場所をご案内します(´・ω・`)


経蔵寺
入り口付近

大輪寺 

中央一丁目信号から大輪寺方面へ登る途中のお地蔵さんの手前

山門近くの石燈籠

石畳には太郎山で産出する「緑色凝灰岩(りょくしょくぎょうかいがん)」が使われています(´・ω・`)


大星神社

拝殿から本殿への渡り廊下の脇

大星神社の天狗岩には「影向石(ようごいし)」と彫られており神聖な磐座として境内に安置されています。


八幡宮
拝殿から本殿への渡り廊下の脇

八幡宮の天狗岩も大星神社同様に「「影向石(ようごいし)」と彫られています。


真田神社
鳥居左側の門柱

真田神社の名前が刻まれた「門柱(もんばしら)」
真田神社は上田城址公園内にあり上田駅から比較的近い場所にあるのでオススメです。


お蕎麦屋さん「草笛」
駐車場内


自然の仕組みはとても驚くことばかりですが、よくよく考えると精密な形や連続した同じ形が人の手によるものだと思うのも不思議な話かもしれません。
物質の極小の電子顕微鏡サイズの世界では人智を超えた精密と法則の連続が常に動き回っています(´・ω・`)

今回ご紹介しましたいくつかの天狗岩の見られる場所ですが、新型コロナウイルスによる影響は未だ油断できないところではありますが、新しい生活スタイルの中で気を付けながら実物を見てもらえたらと思います(´・ω・`)

天狗岩は神社仏閣以外にも昔の街道の道標や石碑、また一般のご家庭の庭石などでも使われているようです。もし知っている天狗岩がありましたらコメント欄でシェアしていただけたら嬉しいです(´・ω・`)

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

新型コロナウィルスによる自粛期間でしばらくお休みさせていただいていました(´・ω・`)
日頃忙しくて出来なかった作業がいろいろ出来ましたが、その反面仕入れが思う様に出来ていないのですが、そこは秘蔵のバックストックをお店に出していくつもりです。
こんな状況の中でもあの手この手で楽しくやっていきたいと思います( ゚∀゚)o彡°


今回の参考文献
上田盆地16000万年をめぐる 大地の恵みと人々の暮らし 甲田 三男 著
信毎書籍印刷株式会社

(´・ω・`)夏休みだよ上田地域の鉱物紹介(´・ω・`)


例年より一ヶ月おくれの梅雨明けとなり、いよいよ夏本番がやってまいりました(*´∀`)
今回のブログは、先日偶然道の駅にて「上田地域の鉱物をかたどったお菓子」を発見したので、そのお菓子と合わせて上田地域の鉱物紹介をしたいと思います(´・ω・`)

訪れましたのは蓼科町にあります道の駅「女神の里 たてしな 」でございます。  道の駅 「女神の里 たてしな」http://nonki-mura.com/megaminosato/

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施設内の販売所「農ん喜村」には地元の野菜や特産物を販売しているのですが、そこでこんなお菓子を発見しました\(^o^)/

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上田市は武石地域で見られる「武石(ぶせき)」をモチーフにしたグミのお菓子!! 味は、りんご、さくらんぼ、なつめの三種類で、柔らかすぎず硬すぎずちょうど良い歯ごたえのグミで美味しかったです( ゚∀゚)o彡°
お菓子と一緒にこんなチラシが入っていました(´・ω・`)」

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言わずとしれた伝説の鉱物ハンター&教育者「保科百助(ほしなひゃくすけ)先生(1868年〜1911年)またの名を「五無斎(ごむさい)」の生誕150周年記念の企画でゆかりのある鉱物を「五無斎鉱物スィーツ」として開発したとのことでした\(^o^)/
スィーツは、今回の「「武石(ぶせき)グミ」の他に、武石地域で見られる「やきもち石」と越戸地域で見られる「玄能石(げんのういし)」が出ているそうです\(^o^)/こちらは次回詳しくご紹介したいと思います(*^^*)
 

さてさて今回はグミのお菓子になっていた「武石(ぶせき)」のご紹介です(´・ω・`)

 ※武石は天然記念物に指定されていますので採取禁止です。画像の標本は昔知人から譲り受けたものになります。

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この不思議な四角い物体は木でできたサイコロのような「武石(ぶせき)」。もともとは「黄鉄鉱(おうてっこう)」という「鉱物が、「土の中の環境の変化(温度や圧力の大きな変化)」により結晶の形はそのままで中身が変わる「仮晶(かしょう)」という現象で変化したものになります(´・ω・`)
今回の「武石(ぶせき)」は、「黄鉄鉱(おうてっこう)」から「褐鉄鉱(かってっこう)」という鉱物に変化したのもになります。

実際こちらの地域では、「黄鉄鉱」も見ることができ「金武石(きんぶせき)」という名前で呼ばれています(´・ω・`) 

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大小様々な形がありますが、今回の画像のものは5mm角の小さなサイズです(´・ω・`)

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こちらはスペイン産の「黄鉄鉱」にいなります。ピシッと決まった直線の形がとってもかっこいいです(´・ω・`) 

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こちらは中国産の「黄鉄鉱」になります。見た目が貴金属の「金」に似ていることから昔は「愚者の金」と呼ばれていたりしました(*´∀`)こちらの結晶の表面の形を近づいて確認いてみると、、、↓

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いくつも筋の入ったような形が観察できます。この様なかたちは先程の「武石」にもみることができ細部まで結晶の形が残っていることが分かります。

先程、結晶の形はそのままで中身が変わる「仮晶」の説明がありましたが「黄鉄鉱」が「褐鉄鉱」に変化しているものは他でも見ることができます、ですが風化が進んでいたり結晶の形がよくわからないような状態のものが多い印象があります。そう考えると武石(たけし)市域のこの「武石(ぶせき)」のように完全な仮晶状態のものが、この地域に密集しているというのはとても貴重な自然環境なのだと改めて感じました。

・鉱物情報・
□鉱物名: 和名  黄鉄鉱(おうてっこう)
英語名 Pyrite(パイライト)
□分類:硫化鉱物
□化学組成: FeS2 硫化鉄
□結晶系:等軸晶系(とうじくしょうけい)
□劈開(へきかい):不完全
□色:淡い真鍮色
□モース硬度:6~6.5
□比重:4.82~5.02
□主な産地:世界各地広く産出する。
特に結晶の美しい産地 スペイン、メキシコ、ペルー、イタリア、フランス


□鉱物名: 和名  褐鉄鉱(かってっこう)
英語名 Limonite(リモナイト)
□分類:酸化鉱物
□化学組成: FeO(OH)
□結晶系:斜方晶系(しゃほうしょうけい)
□劈開(へきかい):完全
□色:褐色、黒褐色、黄土色
□モース硬度:1~5.5
□比重:3.3~4.3
□主な産地:世界各地広く産出する。


上田地域の鉱物は、上田市上田原にあります「上田創造館」に一階の「鉱物・岩石・化石展示室」で見ることができますので夏休みに覗いてみてはいかがでしょうか(*^^*)「上田創造館 http://www.area.ueda.nagano.jp/sozokan/


ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

今月は雨の日が多くオーナーの自家製農園のキュウリは驚くほど巨大化していました( ゚∀゚)o彡°キュウリ言うより完全に瓜の大きさですが、オーナーはその日限りの料理術で、サラダから炒め物、お吸い物に漬物とあらゆるスキルを駆使しってキュウリを消費しております(; ・`ω・´)逆に雨が多いせいかトマトが不作です(; ・`ω・´) 悲しい(´;ω;`)ブワッ トマト料理は期待できません(´・ω・`)

暑い日が続く様ですが皆さまも元気にこの夏を乗り切っていきましょう( ゚∀゚)o彡°

それでは、また次回のブログで(´・ω・`)


・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia黄鉄鉱 https://ja.wikipedia.org/wiki/黄鉄鉱

□Wikipedia褐鉄鉱 https://ja.wikipedia.org/wiki/褐鉄鉱

□Wikipedia保科百助 https://ja.wikipedia.org/wiki/保科百助

□上田市文化財マップ 武石 https://museum.umic.jp/map/document/dot142.html

「蛍石(ほたるいし)/Fluorite(フローライト)」のご紹介(´・ω・`)



いつもお世話に成って居ります(。・ω・)Web担当の荻久保です。
8月も末に成りまして、日は段々と短くなり、季節は少しづつ秋めいて来ていますが皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)

今回のブログは、

「蛍石(ほたるいし)/Fluorite(フローライト)」

のご紹介です(。・ω・。)


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蛍石/Fluorite イギリス産 個人蔵
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鉱物情報

□和名:「蛍石(ほたるいし)」
□英名:「Fluorite(フローライト)」

□分類:ハロゲン化鉱物(はろげんかこうぶつ)
□化学組成:CaF2
フッ化カルシウム
□結晶系:等軸晶系(とうじくしょうけい)
・等軸晶系/Cubic or Isometric system
前後軸、左右軸、上下軸の3本の結晶軸の長さが等しく、その3本の結晶軸がお互い90°に交わるもの。
a1=a2=a3 ・ α=β=γ=90°
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□劈開(へきかい):四方向に完全
□断口:平らな貝殻状
□条痕:白色
□色:無色、紫色(濃淡)、緑色(濃淡)、青色、黄色、橙色、褐色、ピンク色など各種。
□モース硬度:4
□比重:3.18
□屈折率:1.43
□主な産地:アメリカ合衆国、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、チェコスロバキア、ポーランド、スイス、ナミビア、中国、日本

 

様々な色と等軸晶系の美しい結晶の形が特徴的な「蛍石(ほたるいし)/Fluorite(フローライト)」。
フッ素とカルシウムから出来ているこの鉱物は、含まれる「フッ素」により、紫外線を当てると鮮やかな紫色に輝きます。
この特性を「蛍光作用(けいこうさよう)/Fluorescence(フルオレッセンス)」と言います(´・ω・`)
※全ての蛍石が蛍光を示すわけでは有りません。
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蛍石/Fluorite イギリス産 個人蔵
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また、等軸晶系と言う結晶系と完全な劈開を有するので、画像のように「八面体の結晶」を観察することが出来ます(*゚∀゚)
※こちらはその特性を利用して、八面体に割られた標本です。
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蛍石/Fluorite アメリカ合衆国 イリノイ州 産 個人蔵
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ピンクフローライトの結晶。こちらは、天然の八面体の結晶の標本です。
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蛍石/Fluorite 内モンゴル産 個人蔵
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ピンク色が美しいメキシコ産のピンクフローライトの結晶。
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蛍石/Fluorite メキシコ産 個人蔵
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いくつもの色が特徴的なインド産のフローライト。丸玉等にも加工されています。
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蛍石/Fluorite インド産 個人蔵
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大振りな中国産のフローライト。
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蛍石/Fluorite インド産 個人蔵
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フローライトは、溶鉱炉の溶剤として使用されるほか、カメラのレンズとしも使用されています。カメラレンズに使用されている蛍石は、人工的に再結晶させた蛍石を使用しています。

 

こちらは蛍石がオパール化した「テファニーストーン」です。蛍石のほか「苦灰石(くかいせき)」、「石英(せきえい)」、「ベリリウム」、「方解石(ほうかいせき)」、「マンガン」などが混ざり合いオパール化したものに成ります。
アメリカ合衆国はユタ州のブラッシュ・ウィルマン鉱山でのみ産出され、宝飾品で有名なテファニー社がステンドグラスで制作したランプシェードに似ている事から「テファニーストーン」と呼ばれています。
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ティファニーストーン/Tiffany Stone アメリカ合衆国 ユタ州産 個人蔵
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以上、「蛍石(ほたるいし)/Fluorite(フローライト)」のご紹介でした(´・ω・`)


 

□上田地域の鉱物、岩石、化石

長野県上田市は上田原に在ります「上田創造館」(*゚∀゚)
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こちらで昨年から常設展示されるように成りました「上田地域の鉱物、岩石、化石」の展示室にオーナーと突撃してまいりました(*゚∀゚)

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天狗石や蛇骨石など、上田地域の特色である様々な鉱物や岩石を間近で観察することが出来ました。
その成因や地層の特徴なども事細かに解説されていて大変勉強に成りました(*゚∀゚)
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上田地域の奇石「焼き餅石」や「玄能石」を全国に紹介した伝説の鉱物博士「保科 百助 先生(1868~1911)」の展示もありました(*゚∀゚)
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入場無料ですので、お近くに来た折は是非足を運んでみてください(*゚∀゚)

上田創造館
http://www.area.ueda.nagano.jp/sozokan/


□今月のメルク*リリ

先月のブログでオーナーの家庭菜園で爆誕した双子のナスをご紹介しましたが、今月はなんと「キュウリの親子??」が爆誕していましたよ(´・ω・`)
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・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□不思議で美しい石の図鑑・山田 英春 著/創元社

□Wikipedia 蛍石
https://ja.wikipedia.org/wiki/蛍石

□Canon 蛍石 レンズ
http://cweb.canon.jp/ef/l-lens-j/technology/fluorite.html

黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)



いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。
今回のブログは、

「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」

のご紹介です(´・ω・`)


「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」
スペイン産 W12xD14xH10 mm 個人蔵
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□鉱物情報□

-黄鉄鉱/Pyrite-

□和名:黄鉄鉱(おうてっこう)
□洋名:Pyrite(パイライト)
□化学組成:FeS2 硫化鉄
□結晶系:等軸晶系
□条痕:黒色または緑黒色
□色:黄銅色
□モース硬度:6
□劈開:無し
□比重:5.0
□主な産地:世界各地に広く産出する。
形の良い結晶の産地は、スペイン、メキシコ、ペルー
イタリア、フランス 等

誰かが精巧な道具を使って成形したかの様な結晶の「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」。初めて見た時は驚嘆の声を上げて頭が真っ白に成ったのを今でも覚えています(。・ω・。)

「鉄 Fe」と「硫黄 S2」からなるこの硫化鉱物、その整った結晶と黄銅色に輝く表情から、鉱物に興味を持つきっかけと成った方も多いかもしれません(´・ω・`)

□名前の由来□

和名の「黄鉄鉱(おうてっこう)」は、その黄銅色からの由来と成ります。
洋名の「Pyrite(パイライト)」は、古代ギリシャ語の「火 πυρ pyr(ピュール)」を由来とします。実際にマッチが発明される19世紀までは、メノウや石英に黄鉄鉱を打ち付けて点火する「火打ち石」の道具として使用されていました。
また、その見た目から金と間違えられる事があり「愚者の金・Fool’s Gold」とも呼ばれます。

□アクセサリーとしての黄鉄鉱□

「黄鉄鉱/Pyrite」は「マルカジット」という名前で、昔から研磨加工されアクセサリーとしても使われていました。18世紀からはダイアモンドの類似石としても使用され、20世紀初頭には、様々なきらびやかなアクセサリーに使用されていました。しかし「黄鉄鉱/Pyrite」は長い時間を掛けて空気中の水や酸素と反応して「硫酸鉄(りゅうさんてつ)」と「硫酸(りゅうさん)」を生じさせてしまうため経年変化の劣化が激しく、現存する「マルカジットアンティークジュエリー」は非常に貴重なものと成っています。

※平常の状態で、特に水に濡らさなければ「黄鉄鉱/Pyrite」の鉱物標本が有害な物質に成る事は有りませんのでご安心下さい。


□黄鉄鉱の結晶□


「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」
中国産 W10xD11xH8 mm 個人蔵
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「黄鉄鉱/Pyrite」は結晶しやすい鉱物で、その形状は六面体か、画像の用に「黄鉄鉱面/パイライトヘドラ」と呼ばれる五角十二面体の立方体が多く、稀に正八面体で産出します。
結晶面に条線模様が見られるのも特徴の一つです(´・ω・`)

 

□黄鉄鉱の結晶系□

「黄鉄鉱/Pyrite」は「等軸晶系(とうじくしょうけい)/Cubic or Isometric system 」と言う結晶系に成ります。


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この結晶系は、「a1の前後軸」、「a2の左右軸」、「a3の上下軸」の3本の結晶軸の長さが等しく、その3本の結晶軸がお互いに垂直に交わるものに成ります。
[ a1 = a2 = a3 ,  α = β = γ = 90° ]
ダイアモンド、スピネル、ガーネット類、蛍石 等



「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」
ペルー産 W50xD37xH30 mm 個人蔵
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「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」
イタリア産 W38xD37xH22 mm 個人蔵
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「黄鉄鉱に成ったアンモナイトの化石」
ロシア産 W20xD15xH07 mm 個人蔵
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□上田盆地の黄鉄鉱


「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」
長野県産 W38xD37xH22 mm 個人蔵
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上田盆地にあります太郎山でも「黄鉄鉱/Pyrite」を観察することが出来ます。若干「白鉄鉱(はくてっこう)/marcasite(マーカサイト)」寄りかも知れないと小生の鉱物師匠が仰って居ましたが確かに普通の「黄鉄鉱/Pyrite」よりも若干もろい感じが在ります。

ちなみに、黄鉄鉱を含む地層がある「太郎山」から流れる川の水は、黄鉄鉱と水が反応して硫酸酸性水に成っている為飲めません。太郎山の麓を流れる「黄金沢」の川の水も、昔から大人たちは子供たちに「この川の水は飲んでは行けないよ」と教えていたそうです(´・ω・`)

□武石(たけし)の武石(ぶせき)

上田市に在ります「武石村(たけしむら)」では、「黄鉄鉱/Pyrite」が雨水の作用で酸化分解して「褐鉄鉱(かってっこう)/Limonite(リモナイト)」へ変化した鉱物「武石(ぶせき)」が天然記念物に指定されています。また「黄鉄鉱/Pyrite」のままのものは「金武石(きんぶせき)」と呼ばれています。
この様に、ある鉱物が元の形状を保ったまま他の鉱物に置き換わる事を「仮晶(かしょう)または仮像(かぞう)」と言います。
※今回の標本は地元の方よりお借りしました。


「武石(ぶせき)」
W06x067xH06 mm 個人蔵
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「武石(ぶせき)」
W06x07xH06 mm 個人蔵
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「黄鉄鉱/Pyrite」が「褐鉄鉱(かってっこう)/Limonite(リモナイト)」に「仮晶(かしょう)」したものは日本中で産出します。こちらの画像は、小生の鉱物師匠が他県の山中で発見した特大のものに成ります。


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□最近のメルク*リリ(。・ω・。)

鉱物には様々な、本当に様々な表情が在りますが、その形と光沢でググっとハートを鷲掴みにする「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」のご紹介いかがでしたでしょうか。さてメルク*リリの在るここ上田もいよいよ夜には霜が降りる時期と成りました(´・ω・`)寒さ嫌いのオーナーは営業時間以外はコタツに潜り込んで新しいブレスレットをせっせと製作しております(。・ω・。)もう少ししたら冬の仕入れも始まりますのでどうぞお楽しみに(´・ω・`)また準備が出来ましたら随時新商品のご紹介も行おうと思います(´・ω・`)

それでは、また次回のブログもどうぞお楽しみに。

でわでわ(´・ω・`)


今回参考文献

□楽しい鉱物図鑑・堀 秀道 著/草思社

□新訂 宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia 「黄鉄鉱」
http://ja.wikipedia.org/wiki/黄鉄鉱

□Wikipedia マルカジット/マーカサイト Marcasite
http://ja.wikipedia.org/wiki/模倣宝石

□Wikipedia 仮晶
http://ja.wikipedia.org/wiki/仮晶

上田盆地の不思議な石「玄能石(げんのういし)」



いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。肌寒い日が続くようになり、夜は吐く息が白くなる季節に成って参りました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、今回のBlogは、上田盆地で見られる謎の多い

「玄能石(げんのういし)」

のご紹介です(´・ω・`)


玄能石(げんのういし)
上田市産 W80xD35xH20 個人蔵
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上田市越戸近辺で見られる鋭く尖った奇妙な石。昔の人は、その形が大工道具の「玄能」(かなづち)に似ている事から「玄翁石」と呼んでいました。
この「玄能石」は上田以外でも北海道や新潟で確認されています。しかしこの「玄能石」は未だに謎が多く、どのような経由で出来たのかはっきりとした事は分かっていません。
成分は、様々な不純物の混ざった「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」と成ります。(成分は方解石ですが、結晶の形は方解石のものとは異なっています。)



玄能石(げんのういし) 双晶タイプ
上田市産  個人蔵
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現在では、グリーンランドなどの高緯度地域で発見された「イカ石/Ikaite(イカイト)」やオーストラリアのニューサウスウェールズ州で発見されたの「イカ石/Ikaite」の「仮晶(かしょう)」*1 である「グレンドン石/Glendonite(グレンドナイト)」とする説が有力視されています。
*1 仮晶:鉱物の結晶形が保たれたまま、中身が別の鉱物によって置き換わる事で本来はありえない形と成る現象

グレンドン石/Glendonite(グレンドンナイト)
ロシア コラ半島産  個人蔵
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玄能石(げんのういし) 母岩付き(泥岩層)
上田市産  個人蔵
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越戸の地層は、今から1500万年前は寒流が流れる静かな海だったようで、イカ石やグレンドン石の発見された環境に似ていたのかも知れません。
※上田盆地のこの年代の地層は、主に黒色の泥岩層で、近隣の別所温泉地域に標準的に分布しているので「別所層」と呼ばれています。

数年前、アメリカ人の鉱物業者さんがアラスカ産のグレンドン石を取り扱っており、日本でも産出する話をした瞬間に「ナガノ? ウエダ? シッテルヨ!!」 と直ぐに返答されて驚きました(´・ω・`)
鉱物を通して改めて、地元の土地の歴史や特徴を知る切っ掛けに成ったのがこの「玄能石」だったりします(´・ω・`)そしてここ上田市のある上小地区には珍しい鉱物が沢山在ります。またぼちぼちご紹介出来たらと思いますのでどうぞお楽しみに(´・ω・`)



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最近のメルク*リリ(´・ω・`)
最近、オーナーがいつにも増してブレスレット作りに励んでおります(^_^;)
新しい様々な表情の天然石ビーズを発見すると、「製作創作ガンガン行くよスイッチ」がドカンと入る様で凄い勢いで新しいブレスレットが出来てきています( ゚д゚)製作に専念するのは良いのですが、季節の変わり目で急に寒くなる日が続いて居るので体調には気を付けて頂きたい所で御座います(^_^;)

冬はもう目前、皆様もどうぞ暖かくしてお過ごし下さい(´・ω・`)

でわでわ、また次回のblogをどうぞお楽しみに(´・ω・`)



今回参考文献

□楽しい鉱物図鑑2 堀 秀道 著/草思社

□上田盆地1600万年をめぐる 甲田三男 著/信濃書籍印刷株式会社

□Wikipedia イカ石
http://ja.wikipedia.org/wiki/イカ石