上田の奇石「天狗岩」

こんにちわ(´・ω・`) 
今回のブログは上田市の奇石「天狗岩(てんぐいわ)」のご紹介です(´・ω・`)

一見してみるとカクカクした六角形の形に彫られた岩でどこにでも有るような石柱に見えるかも知れませんが、この石柱が上田近辺で昔から神社仏閣や一里塚などで使われている「天狗岩」と呼ばれる岩石になります(´・ω・`)

なぜこの岩が「天狗岩」と呼ばれているのか、、実はこの石柱、人の手を加えずにこの「六角形(または五角形)」の形で地中から出てきた岩なんです(´・ω・`)

この不思議な岩の柱は「玄武岩(げんぶがん)」という「火山活動」で流れ出したマグマが冷えて固まることでこの形になります。ドロドロのマグマは冷える時に内部で対流し渦状になります、この渦が規則正しく揃いその後冷えて固まることで収縮し、規則正しいひびが入ることで独立した柱のような形になります。このひび割れの現象を「節理(せつり)」と言い今回の柱のものは「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」と呼ばれています。

この柱状節理は上田市の「太郎山」の「指差しゴーロ」と呼ばれる場所や秋和の魚の沢にかけて地表に現れた露頭を見ることが出来ます。

北アイルランドのコーズウェイ海岸の柱状節理。ジャイアント・コーンズウェイと呼ばれ巨人が作った道という伝説が残っているそうです。

PaulHampshireによるPixabayからの画像

上田市内の「天狗岩」

さて、そんな不思議な「天狗岩」ですが、上田市内の神社仏閣などで実物を見ることが出来ます(´・ω・`)

今回上田市内でいくつか見られる場所をご案内します(´・ω・`)


経蔵寺
入り口付近

大輪寺 

中央一丁目信号から大輪寺方面へ登る途中のお地蔵さんの手前

山門近くの石燈籠

石畳には太郎山で産出する「緑色凝灰岩(りょくしょくぎょうかいがん)」が使われています(´・ω・`)


大星神社

拝殿から本殿への渡り廊下の脇

大星神社の天狗岩には「影向石(ようごいし)」と彫られており神聖な磐座として境内に安置されています。


八幡宮
拝殿から本殿への渡り廊下の脇

八幡宮の天狗岩も大星神社同様に「「影向石(ようごいし)」と彫られています。


真田神社
鳥居左側の門柱

真田神社の名前が刻まれた「門柱(もんばしら)」
真田神社は上田城址公園内にあり上田駅から比較的近い場所にあるのでオススメです。


お蕎麦屋さん「草笛」
駐車場内


自然の仕組みはとても驚くことばかりですが、よくよく考えると精密な形や連続した同じ形が人の手によるものだと思うのも不思議な話かもしれません。
物質の極小の電子顕微鏡サイズの世界では人智を超えた精密と法則の連続が常に動き回っています(´・ω・`)

今回ご紹介しましたいくつかの天狗岩の見られる場所ですが、新型コロナウイルスによる影響は未だ油断できないところではありますが、新しい生活スタイルの中で気を付けながら実物を見てもらえたらと思います(´・ω・`)

天狗岩は神社仏閣以外にも昔の街道の道標や石碑、また一般のご家庭の庭石などでも使われているようです。もし知っている天狗岩がありましたらコメント欄でシェアしていただけたら嬉しいです(´・ω・`)

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

新型コロナウィルスによる自粛期間でしばらくお休みさせていただいていました(´・ω・`)
日頃忙しくて出来なかった作業がいろいろ出来ましたが、その反面仕入れが思う様に出来ていないのですが、そこは秘蔵のバックストックをお店に出していくつもりです。
こんな状況の中でもあの手この手で楽しくやっていきたいと思います( ゚∀゚)o彡°


今回の参考文献
上田盆地16000万年をめぐる 大地の恵みと人々の暮らし 甲田 三男 著
信毎書籍印刷株式会社