灰礬柘榴石(かいばんざくろいし)/Grossular(グロッシュラー)のご紹介です(´・ω・`)

暑い暑い日々がようやく落ち着いてきました今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)

今回のブログは、

「灰礬柘榴石(かいばんざくろいし)/Grossular(グロッシュラー)」と

「レインボウガーネット」

のご紹介です(´・ω・`)


「灰礬柘榴石(かいばんざくろいし)/Grossular(グロッシュラー)」

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灰礬柘榴石(かいばんざくろいし)/Grossular(グロッシュラー) メキシコ ハコ 産
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・鉱物情報・

□鉱物名: 和名 灰礬柘榴石(かいばんざくろいし)
英名 Grossular(グロッシュラー)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Ca3Al2(SiO4)3 カルシウム・アルミニウム・珪酸塩
□結晶系:等軸晶系(とうじくしょうけい)
□劈開(へきかい):なし
□条痕:白色
□色:無色、褐色、暗緑色、ピンク色
□モース硬度:6.5~7.5
□比重:3.61
□屈折率:1.69~1.75
□主な産地:スリランカ、マダガスカル、ブラジル、アメリカ合衆国、カナダ、ロシア  他

和名の「灰礬柘榴石」は、「灰(かい)/カルシウム」と「礬(ばん) アルミナ Al」が含まれる柘榴石ということです(´・ω・`)

英語名の「Grossular(グロッシュラー)」の由来は、初めに発見されたものが「グースベリー(西洋すぐり)Grossularia」のような緑色をしていたところから
つけられたそうです(´・ω・`)

また、「灰礬柘榴石(かいばんざくろいし)/Grossular(グロッシュラー)」はガーネットグループの中でも様々な種類があります。

褐色= ヘソナイトガーネット・シナモンストーン(特に赤みの強いもの)

ピンク色=ピンクグロッシュラー・ラズベリーガーネット・ロゾライト(メキシコ産)

緑色=グリーングロッシュラー・ツァボライト(産出地であるケニアのツァボ国立公園に因む)

南アフリカンジェード(トランスバールジェード) =翡翠に類似し、蛇紋岩に伴われ塊状で産出


鉄成分を起因としたピンク色のグロッシュラー。「ラズベリーガーネット」とも呼ばれます。
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灰礬柘榴石(かいばんざくろいし)/Grossular(グロッシュラー) メキシコ産
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接写
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灰礬柘榴石(かいばんざくろいし)/Grossular(グロッシュラー) メキシコ産
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単結晶
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灰礬柘榴石(かいばんざくろいし)/Grossular(グロッシュラー) メキシコ産
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レインボーガーネットのご紹介

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レインボーガーネット 奈良県 産
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結晶の表面が七色に輝く「レインボーガーネット」(・∀・)こちらは先にご紹介しました「灰鉄柘榴石(かいてつざくろいし)/Andradite(アンドラダイト)」のごく一部が「灰礬柘榴石(かいばんざくろいし)/Grossular(グロッシュラー)」となって混在している事で七色に輝く変わり種の柘榴石になります。

ルースとして研磨されたレインボーガーネット(´・ω・`)
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レインボーガーネット 奈良県 産
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七色に光っている部分の接写です(´・ω・`)
層状に結晶しているように見えます(・∀・)
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レインボーガーネット 奈良県 産
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現在、レインボウガーネットの産出が確認されているのは、メキシコと日本のみなのだそうです(・∀・)

以上、灰礬柘榴石(かいばんざくろいし)/Grossular(グロッシュラー)のご紹介でした(´・ω・`)

 

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

今年の夏は暑さに加え、様々なことが重なり大変だったオーナーですが、持ち前のガッツで乗り越えていました(´・ω・`)

皆様も無理せずどうぞご自愛ください(´・ω・`)

それではまた次回のブログをお楽しみに(・∀・)ノシ

・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□Wikipedia 灰礬柘榴石・https://ja.wikipedia.org/wiki/灰礬柘榴石

灰鉄柘榴石と灰クロム柘榴石のご紹介です(´・ω・`)

兎にも角にも、暑すぎる昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか(;´Д`)

今回のブログは、「柘榴石(ざくろいし)」グループの中の、

「灰鉄柘榴石(かいてつざくろいし)/Andradite(アンドラダイト)」と

「灰クロム柘榴石(かいくろむざくろいし)/Uvarovite(ウバロバイト)」

のご紹介です(´・ω・`)


「灰鉄柘榴石(かいてつざくろいし)/Andradite(アンドラダイト)

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灰鉄柘榴石(かいてつざくろいし)/Andradite(アンドラダイト) 山梨県産
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・鉱物情報・

□鉱物名: 和名 灰鉄柘榴石(かいてつざくろいし)
英名 Andradite(アンドラダイト)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Ca3Fe2(SiO4)3 カルシウム・鉄・珪酸塩
□結晶系:等軸晶系(とうじくしょうけい)
□劈開(へきかい):なし
□条痕:白色
□色:褐色、暗緑色
□モース硬度:7
□比重:3.85
□屈折率:1.85~1.89
□主な産地:ロシア、北イタリア、コンゴ、ケニア、スイス、イタリア、ドイツ 他

英語名の「Andradite(アンドラダイト)」は、19世紀のポルトガルの鉱物学者ジョゼ・ボニファチオ・デ・アンドラダ由来との事(´・ω・`)

和名の「灰鉄柘榴石」は、「灰(かい)/カルシウム」と「鉄」が含まれる柘榴石ということです(´・ω・`)

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灰鉄柘榴石(かいてつざくろいし)/Andradite(アンドラダイト) 長野県産
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「灰鉄柘榴石(かいてつざくろいし)/Andradite(アンドラダイト)」は色によって異なる呼び名があり、

透明度の高い緑色のもは、「Demantoid/デマントイド」、

黄色のものを、「Topazolite/トパゾライト」、

黒色のもを、「Melanite/メラナイト」、と呼ばれています。

 

こちらは、デマントイドの画像になります。
3ミリほどの小さな結晶になります(´・ω・`)
この美しい緑色は含まれる微量の「クロム (Cr) 」によるものです。
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Demantoid/デマントイド パキスタン産
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「灰クロム柘榴石(かいくろむざくろいし)/Uvarovite(ウバロバイト)」

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灰クロム柘榴石 ロシア ウラル山脈産
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・鉱物情報・

□鉱物名: 和名 灰クロム柘榴石(かいくろむざくろいし)
      英名 Uvarovite(ウバロバイト)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Ca3Cr2(SiO4)3 カルシウム・クロム珪酸塩
□結晶系:等軸晶系(とうじくしょうけい)
□劈開(へきかい):なし
□条痕:白色
□色:緑色
□モース硬度:6.6~7.5
□比重:3.77
□屈折率:1.86~1.87
□主な産地:ロシア ウラル地方、フィンランド、トルコ、イタリア 他

英語名の「Uvarovite(ウバロバイト)」は、ロシアの学者「セルゲイ・ウヴァーロフ」由来(´・ω・`)。

和名の「灰クロム柘榴石」は、「灰(かい)/カルシウム」と「クロム Cr」が含まれる柘榴石ということです(´・ω・`)

その名の通り、カルシウムとクロムを主成分とするガーネットで、クロムによる美しい緑色が特徴的です。画像のように母岩であるクロム鉄鉱に皮膜上に結晶することが多く、結晶は小さめなものがほとんどになります(´・ω・`)

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灰クロム柘榴石 ロシア ウラル地方産
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以上、「灰鉄柘榴石(かいてつざくろいし)/Andradite(アンドラダイト)」と

「灰クロム柘榴石(かいくろむざくろいし)/Uvarovite(ウバロバイト)」

のご紹介でした(´・ω・`)

 

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

まさに酷暑の7月でした、毎日ヘトヘトになりながらえっちらおっちらなんとか日々過ごしてまいりました(;´Д`)

そんな中、メルクリリオーナー菜園では、今年はトマトが変わり種をドンドコ産出しておりました(´・ω・`)

双晶トマトに(・∀・)
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こちらは三つ子にございます(´・ω・`)
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ツンと飛び出たお鼻が愛くるしいのでございます(・∀・)
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暑い日が続いておりますが、皆様ほんとに無理せずご自愛ください(´・ω・`)

・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□Wikipedia 灰鉄柘榴石・https://ja.wikipedia.org/wiki/灰鉄柘榴石

□Wikipedia 灰クロム柘榴石・https://ja.wikipedia.org/wiki/灰クロム柘榴石

柘榴石のご紹介 「満礬柘榴石(まんばんざくろいし)」のご紹介の巻(´・ω・`)

暑い日が続いたと思ったら急に肌寒くなったりと、なかなか体がなれない今日このごろですが皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)

今回のブログから数回に分けて「柘榴石(ざくろいし)/Garnet(ガーネット)」グループを紹介しようと思います(゚∀゚)

1月の誕生石として有名な「柘榴石(ざくろいし)/Garnet(ガーネット)」ですが、この鉱物は実に20種類あるグループを総称して「柘榴石(ざくろいし)/Garnet(ガーネット)」と呼ばれています。今回から複数回に分けて、主要の7種類のガーネットをご紹介しようと思います。


こちらは中国産の「満礬柘榴石(まんばんざくろいし)/Spessartine(スペサルチン)」になります。
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満礬柘榴石(まんばんざくろいし)/Spessartine(スペサルチン)
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・鉱物情報・

□鉱物名: 和名 満礬柘榴石(まんばんざくろいし) 英名 Spessartine(スペサルチン)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Mn3Al2(SiO4)3
□結晶系:等軸晶系(とうじくしょうけい)
□劈開(へきかい):なし
□条痕:白色
□色:オレンジ色・灰色・褐色
□モース硬度:7〜7.5
□比重:4.16
□屈折率:1.79~1.81
□主な産地:スリランカ・マダガスカル・ブラジル・スウェーデン・オーストラリア・ヤンマー・アメリカ合衆国・ドイツ・イタリア

スペサルティンの名前は、ドイツ バイエルン州のシュペッサルト地方に由来とのこと(´・ω・`)

和名の「満礬柘榴石」は、「満」はマンガン 「礬」はアルミニウム を意味しており この2つが含まれる柘榴石ということです(´・ω・`)

明るいオレンジ色が特徴的で、鉄の含有量が多くなるにしたがって、暗いオレンジ色から赤色になっていきます(・∀・)

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満礬柘榴石(まんばんざくろいし)/Spessartine(スペサルチン)
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和田峠のガーネット

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満礬柘榴石(まんばんざくろいし)/Spessartine(スペサルチン)
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長野県の鉱物の中でも有名なのが、旧中山道の和田峠の流紋岩から産出します「和田峠の柘榴石」です。先の中国産のものよりも黒々していますが、これは若干「鉄・Fe」を含んでいるからだそうです。
現在和田峠では水資源を守るため採取禁止になっています。

満礬柘榴石はマンガンとアルミを含んだガーネットですが、 マンガンの代わりに 「鉄」が入ると「鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)」というガーネットになります(´・ω・`)

次回は、「鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)」をご紹介いたします(´・ω・`)

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

今月のオーナーの一言はお休みです(=゚ω゚) 気候の変化が激しく体調を崩しやすい昨今ですが、皆様どうぞご自愛ください(=゚ω゚)ノ

 

・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia 満礬柘榴石 https://ja.wikipedia.org/wiki/満礬柘榴石