「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)・ペリドット」のご紹介

いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。
暑い日が続くと思いきや、肌寒い雨の日がやってきたりなかなか着るものが落ち着かない昨今ですが、皆様如何お過ごしでしょうか?
さて、今回のブログは

「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)・ペリドット」

のご紹介です(´・ω・`)

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橄欖石/Olivine パキスタン産 個人蔵
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鉱物情報

-橄欖石/Olivine-

□和名:橄欖石(かんらんせき)
□英名:Olivine (オリビン)
□宝石名:Peridot(ペリドット)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成:(Mg,Fe)2SiO4 マグネシウム・鉄珪酸塩
□結晶系:斜方晶系
□劈開(へきかい):弱ないし不完全
□条痕:苦土かんらん石/白色
鉄橄欖石/淡褐色
□色:黄緑色、緑色、帯褐緑色
□モース硬度:6.5~7
□比重:3.22~3.45(鉄分により増加)
□屈折率:1.64~1.69
□複屈折率:0,036
□主な産地:エジプト(セントジョン島)、中国、ミャンマー
ブラジル、アメリカ合衆国のハワイ、アリゾナ、オーストラリア
南アフリカ、ノルウェー 等


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橄欖石/Olivine パキスタン産 個人蔵
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8月の誕生石としても有名な「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)・ペリドット」。

鉱物名の「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」は、「苦土かんらん石/Forsterite」と「鉄かんらん石/Fayalite」などを総合したグループ名です。

英名の「Olivine (オリビン)」は「オリーブに似た濃い緑色を由来とします。
和名の「橄欖石(かんらんせき)」は「オリーブに似た橄欖科の植物」を由来とします。

また、宝石名では「Peridot(ペリドット)」と呼ばれるほか、夜間の人工の明かりの下では緑色が増すため「イブニング・エメラルド」とも呼ばれています。


「足元はペリドットの海」

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火山弾  オーストラリア産 個人蔵 
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こちらの画像は、オーストラリアの火山から放たれた火山弾です。見たところ普通の火山弾ですが、中を割って見てみると、、
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火山弾  オーストラリア産 個人蔵 
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なんと中心部には「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」が詰まっています。

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火山弾  オーストラリア産 個人蔵 
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接写です。急速に冷えた為か結晶は荒いですが、確かに「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」です。

火山が噴火した時に出てくる「マグマ」は、私達が生活している「地面(地殻)」の下、60kmから440kmの「上部マントル」から地殻変動により、徐々に上昇し「マグマ溜まり」を経て、火山の噴火により地上へ放出されます。

この上部マントルには「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」が非常に多く含まれており、画像の様に火山弾と一緒に出てきます。

地球以外でも「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」は多く発見されており、隕石の中や、最近では、「小惑星探査機 ハヤブサ」が「小惑星いとかわ」から持ち帰った1500個以上の微粒子の中にも「橄欖石」が確認されています。


img ペリドット 裸石 ハートカット 個人蔵
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宝石として「Peridot(ペリドット)」のほうが馴染み深い人も多いかもしれません。優しくも存在感のあるオリーブ色の表情はそれだけで惹きつけるものがあります。加えて、先にご紹介したような、地中奥深くに豊かに巡るマントル内のペリドットを思いながら眺めて見ると、何だか感慨深さもひとしおに思えてきます(´・ω・`)

以上「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)・ペリドット」のご紹介でした(´・ω・`)


□最近のmelc*lilli(^ω^ ≡ ^ω^)□
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ピーマンとナス メルク*リリ産 個人蔵
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今年も店先のオーナー農園では、夏野菜の栽培がずんずん進んで居ます(´・ω・`)
リベンジのスイカも順調に育って居ると、オーナーは本当に嬉しそう話しておりました(^ω^ ≡ ^ω^)
次回のブログでは、スイカの育ち具合をしっかりとレポートしたいと思います(。・ω・。)

でわでわ、また次回のブログも、どうぞお楽しみに(´・ω・`)


□楽しい鉱物図鑑・堀 秀道 著/草思社

□新訂 宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia カンラン石
https://ja.wikipedia.org/wiki/カンラン石

□Wikipedia マントル
https://ja.wikipedia.org/wiki/マントル

□Wikipedia マグマ溜り
https://ja.wikipedia.org/wiki/マグマ溜り