「曹灰長石(そうかいちょうせき)/Labradrite(ラブラドライト)」のご紹介(´・ω・`)

いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。
山々は目の覚めるような綺麗な紅葉が眩しい今日此の頃、皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)

今回のブログは、
「曹灰長石(そうかいちょうせき)/Labradrite(ラブラドライト)」

のご紹介です(。・ω・。)

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ラブラドライト マダガスカル産 一面磨き 個人蔵
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鉱物情報

-曹灰長石(そうかいちょうせき)/Labradrite(ラブラドライト)-

□和名:曹灰長石(そうかいちょうせき)
□英名:Labradrite(ラブラドライト)
□分類:珪酸塩鉱物(けいさんえんこうぶつ)
□化学組成:Na(AlSi3O8)50-30 Ca(Al2Si2O8)50-70
ナトリウム・カルシウム・アルミノ珪酸塩
□結晶系:三斜晶系
□劈開(へきかい):二方向に完全
□断口(割れた状態):貝殻状
□条痕:白色
□色:青色、緑色、黄色、特有の虹色(ラブラドレッセンス)
□モース硬度:6~6.5
□比重:2.70
□屈折率:1.56~1.57
□複屈折率:0,010
□主な産地:カナダのラブラドル半島、フィンランド、ノルウェー、
マダガスカル、他


深い深い青と、その中で動く虹色が幻想的に輝く「曹灰長石(そうかいちょうせき)/Labradrite(ラブラドライト)」

英名の「Labradrite(ラブラドライト)」は、カナダのラブラドル半島で1770年に発見された事から名付けられました。

この「曹灰長石(そうかいちょうせき)/Labradrite(ラブラドライト)」は、「長石(ちょうせき)/Feldspar(フェルデスパー)」グループの中の「斜長石(しゃちょうせき)/Plagioclase(プレイジアクレイス)」の系列の内の

「曹長石(そうちょうせき)/Albite(アルバイト) Na(AlSi3O8) 」が50%~30%
「灰長石(かいちょうせき)/Anorthite(アノーサイト) Ca(Al2Si2O8)」が50%~70%

混ざり合った固溶体です(´・ω・`)
文字の羅列では分かりにくいので、ちょっと図にしてまとめてみました(´・ω・`)
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同じ斜長石系列の「灰曹長石」で、「赤鉄鉱(せきてっこう)/Hematite(ヘマタイト)」を含むものは「日長石(にっちょうせき)/sunstone(サンストーン)」の名前で親しまれています。※中性長石のタイプのサンストーンもあります。
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サンストーン 原石  インド産 個人蔵
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アメリカ合衆国はオレゴン州で産出する「曹灰長石(そうかいちょうせき)/Labradrite(ラブラドライト)」の透明で「赤鉄鉱(せきてっこう)/Hematite(ヘマタイト)」を含むものは「オレゴンサンストーン」の名前で親しまれています(´・ω・`)
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オレゴンサンストーン  磨石(タンブル)  アメリカ合衆国 オレゴン州産 個人蔵
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ラブラドライトに話を戻しましょう(´・ω・`)
こちらは磨いていない原石の状態です。この状態でも虹色がうっすら観察出来ます(。・ω・。)
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ラブラドライト マダガスカル産  個人蔵
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磨き石のタイプです(´・ω・`)
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ラブラドライト 磨石  マダガスカル産 個人蔵
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ラブラドライトの真骨頂とも言える「ラブラドルレッセンス(ラブラドル効果)」です(。・ω・。)
二つの劈開方向に、青色や緑色をはじめとした各色の虹色が観察できます。
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磨かれた面の接写です(´・ω・`)
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ラブラドライト 磨石  マダガスカル産 個人蔵
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更に拡大した画像です(´・ω・`)板状や針状に見えている「インクルージョン(内包物)」は磁鉄鉱との事です(。・ω・。)
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ラブラドライト 磨石  マダガスカル産 個人蔵
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こちらはオーナー所蔵のお気に入りの磨石タイプのラブラドライトです(。・ω・。)
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ラブラドライト 磨石  マダガスカル産 個人蔵
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ラウンドカボッションカットにかとされた「ラブラドライト」の裸石です。光の当たる方向にによって虹色の輝きが動いて見えます(´・ω・`)
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ラブラドライト 磨石  マダガスカル産 個人蔵
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こちらはちょっと珍しいミャンマー産の「ゴールデンラブラドライト」の裸石です(´・ω・`)
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ラブラドライト 裸石  ミャンマー産 個人蔵
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是非一度、実物を見る機会がありましたら、いろんな角度から光を当てて、この虹色の輝きを観察して頂きたいところあります(´・ω・`)
以上「曹灰長石(そうかいちょうせき)/Labradrite(ラブラドライト)」のご紹介でした(。・ω・。)

 


 

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

ここ最近、オーナー(^ω^≡^ω^)は着々と店回りの敷地を綺麗にしておりました(´・ω・`)
雑草を綺麗に抜き、敷石を綺麗に並べ造園屋さんに負けず劣らずの出来栄えに成っておりました(。・ω・。)

そしてお店の方も絶賛品出し中でございます。何を出しているかは秘密だそうです(。・ω・。)。。。

さて、日も段々と短くなり、世間はいよいよ秋の様相が色濃くなってまいりました(´・ω・`)
皆様どうぞ楽しい秋の季節をお過ごし下さい。

それでは、また次回のブログもどうぞお楽しみに(。・ω・。)

 


 

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□新訂 宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia ラブラドル長石
https://ja.wikipedia.org/wiki/ラブラドル長石

□Wikipedia 長石
https://ja.wikipedia.org/wiki/長石

□Wikipedia 斜長石
https://ja.wikipedia.org/wiki/斜長石

□Wikipedia 日長石
https://ja.wikipedia.org/wiki/日長石

□Wikipedia 固溶体
https://ja.wikipedia.org/wiki/固溶体

「リチア輝石(りちあきせき)/Spodumene(スポデューメン)」のご紹介(´・ω・`)

いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。
昨晩の中秋の名月はとてもきれいでした(。・ω・。)少しづつ秋めいてきた昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)

今回のブログは、
「リチア輝石/Spodumene(スポデューメン)」

のご紹介です(。・ω・。)

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リチア輝石 パキスタン産 個人蔵
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鉱物情報

-リチア輝石/Spodumene(スポデューメン)-

□和名:リチア輝石(りちあきせき) または黝輝石(ゆうきせき)
□英名:Spodumene(スポデューメン)
ピンク色:Kunzite(クンツァイト)
アップルグリーン色:Hiddenite(ヒデナイト)
黄色:yellow spodumene(イエロースポデューメン)・Triphane(トリフェーン)

□分類:珪酸塩鉱物(けいさんえんこうぶつ)
□化学組成:LiAlSi2O6 リチウム・アルミニウム珪酸塩
□結晶系:単斜晶系
□劈開(へきかい):二方向に完全
□断口(割れた状態):貝殻状
□条痕:無色
□色:無色、灰色、黄色、ピンク色、紫色、、緑色 他
□モース硬度:6.5~7.5
□比重:3.0~3.2(通常3.18)
□屈折率:1.66~1.67
□複屈折率:0,015
□主な産地:マダガスカル、ミャンマー、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ
スェーデン、パキスタン 他


多くの火成岩や変成岩に含まれる代表的な造岩鉱物の「輝石(きせき)/Pyroxene(パイロキシン)」グループの中で、「ひすい輝石」と共に宝石としても愛されている「リチア輝石(りちあきせき)/Spodumene(スポデューメン)」。昨今良く耳にする「リチウムイオン電池」などで使用される「リチウム Li」の資源として使用されています。また、陶芸で釉薬の材料としても使用されています。

結晶の美しい物は宝石として使用されています。色の変化にも富んでおり、それぞれ異なる名前で呼ばれています。

ピンク色:「Kunzite(クンツァイト)」
美しいピンク色は、微量に含まれる「マンガン M」によります。名前は「ゲオリク・フレデリック・クンツ博士/George Frederick Kunz(1856~1932)」に由来し1902に命名。

アップルグリーン色:「Hiddenite(ヒデナイト)」
爽やかなアップルグリーン色は、微量含まれる「クロム Cr」によるものです。名前は「ウィリアム・アール・ヒッドゥン博士/William Earl Hidden (1853–1918)」に由来し1979年に命名。

黄色:「yellow spodumene(イエロースポデューメン)・Triphane(トリフェーン)」
トリフェーンはギリシャ語で「3つの顔より」由来。


宝石としての品質ではない「リチア輝石(りちあきせき)/Spodumene(スポデューメン)」は200年以上前から鉱物学者には知られていました。英名「Spodumene(スポデューメン)」は「燃えて灰になる」Spod(灰)の意味するギリシャ語を由来とするそうです。古い和名の「黝輝石(ゆうきせき)」の「黝」は「あおぐろ」とも読みますがどうやら宝石質ではない当初発見された方から命名されたと思われます(´・ω・`)

 


表紙の標本の、別角度からの画像に成ります。
img リチア輝石 パキスタン産 個人蔵
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更に真上からの表情です。この様に、結晶の中心軸の真上方向から見ると色味が濃く成って見えます(´・ω・`)
img リチア輝石 パキスタン産 個人蔵
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こちらは、「yellow spodumene(イエロースポデューメン)・Triphane(トリフェーン)」の画像です、見えにくいですが、左側が若干ピンク色で右に行くにつれて薄い黄色に成っています(*゚∀゚)
img リチア輝石(トリフェーン ) パキスタン産 個人蔵
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こちらは、アップルグリーン色が美しい「Hiddenite(ヒデナイト)」の画像に成ります(´・ω・`)
img リチア輝石(ヒデナイト) パキスタン産 個人蔵
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img リチア輝石 パキスタン産 個人蔵
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以上、「リチア輝石/Spodumene(スポデューメン)」のご紹介でした(´・ω・`)


ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

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今月もオーナーは、例によって接客の合間を縫っては、品出しとブレス作りにの日々に奮闘中の様でございます(´・ω・`)
これから食欲の秋でもあります、もりもり食べて元気にこの忙しい日々を乗り越えて頂きたいと思います(*゚∀゚)

皆様も良い秋の味覚の日々を押すごし下さい(´・ω・`)

それでは、また次回のブログもどうぞお楽しみに(*゚∀゚)


□楽しい鉱物図鑑・堀 秀道 著/草思社

□新訂 宝石学必携・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia 輝石
https://ja.wikipedia.org/wiki/輝石

□Wikipedia リチア輝石
https://ja.wikipedia.org/wiki/リシア輝石

□Wikipedia ゲオリク・フレデリック・クンツ博士
https://en.wikipedia.org/wiki/George_Frederick_Kunz

□Wikipedia Hiddenite・ウィリアム・アール・ヒッドゥン博士関連
https://en.wikipedia.org/wiki/Hiddenite,_North_Carolina

「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)・ペリドット」のご紹介

いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。
暑い日が続くと思いきや、肌寒い雨の日がやってきたりなかなか着るものが落ち着かない昨今ですが、皆様如何お過ごしでしょうか?
さて、今回のブログは

「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)・ペリドット」

のご紹介です(´・ω・`)

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橄欖石/Olivine パキスタン産 個人蔵
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鉱物情報

-橄欖石/Olivine-

□和名:橄欖石(かんらんせき)
□英名:Olivine (オリビン)
□宝石名:Peridot(ペリドット)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成:(Mg,Fe)2SiO4 マグネシウム・鉄珪酸塩
□結晶系:斜方晶系
□劈開(へきかい):弱ないし不完全
□条痕:苦土かんらん石/白色
鉄橄欖石/淡褐色
□色:黄緑色、緑色、帯褐緑色
□モース硬度:6.5~7
□比重:3.22~3.45(鉄分により増加)
□屈折率:1.64~1.69
□複屈折率:0,036
□主な産地:エジプト(セントジョン島)、中国、ミャンマー
ブラジル、アメリカ合衆国のハワイ、アリゾナ、オーストラリア
南アフリカ、ノルウェー 等


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橄欖石/Olivine パキスタン産 個人蔵
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8月の誕生石としても有名な「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)・ペリドット」。

鉱物名の「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」は、「苦土かんらん石/Forsterite」と「鉄かんらん石/Fayalite」などを総合したグループ名です。

英名の「Olivine (オリビン)」は「オリーブに似た濃い緑色を由来とします。
和名の「橄欖石(かんらんせき)」は「オリーブに似た橄欖科の植物」を由来とします。

また、宝石名では「Peridot(ペリドット)」と呼ばれるほか、夜間の人工の明かりの下では緑色が増すため「イブニング・エメラルド」とも呼ばれています。


「足元はペリドットの海」

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火山弾  オーストラリア産 個人蔵 
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こちらの画像は、オーストラリアの火山から放たれた火山弾です。見たところ普通の火山弾ですが、中を割って見てみると、、
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火山弾  オーストラリア産 個人蔵 
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なんと中心部には「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」が詰まっています。

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火山弾  オーストラリア産 個人蔵 
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接写です。急速に冷えた為か結晶は荒いですが、確かに「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」です。

火山が噴火した時に出てくる「マグマ」は、私達が生活している「地面(地殻)」の下、60kmから440kmの「上部マントル」から地殻変動により、徐々に上昇し「マグマ溜まり」を経て、火山の噴火により地上へ放出されます。

この上部マントルには「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」が非常に多く含まれており、画像の様に火山弾と一緒に出てきます。

地球以外でも「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」は多く発見されており、隕石の中や、最近では、「小惑星探査機 ハヤブサ」が「小惑星いとかわ」から持ち帰った1500個以上の微粒子の中にも「橄欖石」が確認されています。


img ペリドット 裸石 ハートカット 個人蔵
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宝石として「Peridot(ペリドット)」のほうが馴染み深い人も多いかもしれません。優しくも存在感のあるオリーブ色の表情はそれだけで惹きつけるものがあります。加えて、先にご紹介したような、地中奥深くに豊かに巡るマントル内のペリドットを思いながら眺めて見ると、何だか感慨深さもひとしおに思えてきます(´・ω・`)

以上「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)・ペリドット」のご紹介でした(´・ω・`)


□最近のmelc*lilli(^ω^ ≡ ^ω^)□
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ピーマンとナス メルク*リリ産 個人蔵
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今年も店先のオーナー農園では、夏野菜の栽培がずんずん進んで居ます(´・ω・`)
リベンジのスイカも順調に育って居ると、オーナーは本当に嬉しそう話しておりました(^ω^ ≡ ^ω^)
次回のブログでは、スイカの育ち具合をしっかりとレポートしたいと思います(。・ω・。)

でわでわ、また次回のブログも、どうぞお楽しみに(´・ω・`)


□楽しい鉱物図鑑・堀 秀道 著/草思社

□新訂 宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia カンラン石
https://ja.wikipedia.org/wiki/カンラン石

□Wikipedia マントル
https://ja.wikipedia.org/wiki/マントル

□Wikipedia マグマ溜り
https://ja.wikipedia.org/wiki/マグマ溜り

「黄玉(おうぎょく)/Topaz(トパーズ)」のご紹介(´・ω・`)

いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。
梅雨のお湿りも感じていないというのに、ここ最近は連日30度超えの夏日で気分は常夏状態です。

さて、今回のブログは

「黄玉(おうぎょく)/Topaz(トパーズ)」

のご紹介です(´・ω・`)

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黄玉・Topaz パキスタン産 個人蔵
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鉱物情報

-黄玉・Topaz-

□和名:黄玉(おうぎょく)
□洋名:Topaz(トパーズ)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成:Al2SiO4(F,OH)2 アルミニウム・フッ素・水酸珪酸塩
□劈開(へきかい):底面に平行な一方向に完全
□条痕:白色
□色:無色,淡青色,青色,淡緑青色,黄色,褐色
□モース硬度:8
□比重:3.49~3.57
□屈折率:OHタイプ 1.63~1.64
:Fタイプ 1.61~1.62
□主な産地:ブラジル,パキスタン,アメリカ合衆国 他


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黄玉・Topaz パキスタン産 個人蔵
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11月の誕生石としても有名な「黄玉(おうぎょく)/Topaz(トパーズ)」。

和名は「黄玉(おうぎょく)」と言い、その代表的な黄色の透明な表情から来ています。
とは言っても、色の種類は黄色に限らず、青色、褐色、透明と様々な色があります。

洋名の「Topaz(トパーズ)」の由来は2つあり、サンスクリット語「TAPAS(タパス)・熱、炎」を由来する説と、ギリシャ語の「探し求める」と言う意味の「Topazos(トパゾス)」を由来とする説があります。
ただ、こちらの説は、探索困難の幻の島「紅海のセント・ジョン島」のペリドットの事を指している様です。と言うのも古い時代には、「ペリドット」がトパーズと呼ばれていた時期があったそうですなのです。ややこしいですが、鉱物の名前が時代によって変わってくる事が結構あります(-_-;)

他にも、ブラジルの現地の言葉で「水滴/Pingo D’água(ピンゴ・ダゴア)」と呼ばれています。


「黄玉(おうぎょく)/Topaz(トパーズ)」の色で、良く黄色水色を見かけます。これは、含まれる化学組成の若干の違いによります。

下の画像の「インペリアルトパーズ」と呼ばれるブラジル特産のトパーズは、「水酸基タイプ/(OH)タイプ」で、屈折率が高く、比重が低くなります。光に長時間さらしても褪色しないとされています。
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黄玉・Topaz(インペリアルトパーズ) ブラジル産 個人蔵
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変わってもう一つのタイプが、下の画像の「ブルートパーズ」や、無色やピンク色のもの、またはブラジル産以外の黄色のトパーズは、「フッ素タイプ/(F)タイプ」と言い、屈折率は低くなるが比重は高くなります。光に長時間当てると褪色してしまいますが、放射線処理する事で青色に変化します。
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黄玉・Topaz(ブルートパーズ) アメリカ産 個人蔵
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黄玉・Topaz アメリカ合衆国 ユタ産 個人蔵
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黄玉・Topaz 日本 岐阜県産 個人蔵
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ブルートパーズはアクセサリーなどで良く見ることが出来ます。シルバーやホワイトゴールドとも相性の良い清涼感がある色合いです。
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黄玉・Topaz(ブルートパーズ) 裸石 オーバルカット 個人蔵
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黄玉・Topaz(ブルートパーズ) 裸石 オーバルカット 個人蔵
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以上「黄玉(おうぎょく)/Topaz(トパーズ)」のご紹介でした(´・ω・`)


***最近の「melc*lilli(メルク*リリ)」***
昨年「接ぎ木のスイカの苗」を植え、スイカでは無く、接ぎ木の台木の夕顔が盛大に繁殖してしまい、なくなく処分したオーナーでしたが、今年も嬉々として「スイカの苗」を多数購入して畑に植えたそうです(^_^;)
どうやら今回は、「接ぎ木ではないタイプの苗」と「接ぎ木タイプ」を準備したとの事で非常に注意深く進めているみたいです(^ω^≡^ω^)
「接ぎ木タイプ」の苗は、台木の葉が伸び始めたらすかさず除去しているそうで、今年のスイカは期待出来そうですね(。・ω・。)


ある日のオーナーとの会話、、、

オーナー(^ω^≡^ω^)「去年スイカの苗木買う時に手伝って貰いましたよね?

web担(。・ω・。)「そうですね、スイカの苗木初めてみましたよ」

オーナー(^ω^≡^ω^)「苗木の茎についてるクリップいじってなかった?」

web担(。・ω・。)「珍しくて取ったり付けたりしてましたっけ、いや面白かったっす。」

オーナー(^ω^≡^ω^)「去年の夕顔事件、、多分そのせいですよ、、、」

web担 (;゚д゚)ァ….

皆さんも接木のクリップには気を付けましょうΣヽ( ゚д゚)ノ

それでは、また次回のブログをお楽しみに。

でわでわ(。・ω・。)


□楽しい鉱物図鑑・堀 秀道 著/草思社

□新訂 宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□ジュエリーコーディネーター検定 3級・社団法人日本ジュエリー協会

□Wikipedia 「トパーズ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/トパーズ

「紅柱石(こうちゅうせき)と珪線石(けいせんせき)」その2

気が付けば8月も今週で終わりという今日此の頃(´・ω・`)皆様いかがお過ごしでしょうか?web担当荻久保です(´・ω・`)
今回のBlogは、前回から引き続き、「藍晶石(らんしょうせき)/Kyanite(カイヤナイト)」と同じ成分で出来ている「同質異像(どうしついぞう)」の鉱物、

「珪線石(けいせんせき)/Sillimanite(シリマナイト)」

のご紹介です(。・ω・。)


珪線石(けいせんせき)/Sillimanite(シリマナイト)
原石 ブラジル産 個人蔵
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□鉱物情報

-珪線石/Sillimanite-

□和名:珪線石(けいせんせき)
□洋名:Sillimanite(シリマナイト)
□化学組成:Al₂SiO₅ アルミニウム珪酸塩
□結晶系:斜方晶系
□条痕:白色
□色:無色、白色、青色、紫色等
□モース硬度:7
□劈開:一方向に完全
□比重:3.2
□主な産地:ミャンマー、スリランカ 
アメリカ、チェコスロバキア
インド、イタリア
日本では、長野県南部や香川県でも産出する。

□名前の由来

和名の「珪線石(けいせんせき)」は、針状結晶が平行に繊維状に成っている所から付けられました。
洋名の「Sillimanite(シリマナイト)」は、アメリカのイエール大学の化学と博物学の初代教授「シリマン教授/Benjamin Silliman 1779~1864」にちなみます。


珪線石、紅柱石、藍晶石の違いの理由

「珪線石/Sillimanite」は先のブログでも繰り返し載せている様に、「藍晶石/Kyanite」や「紅柱石/Andalusite」と同じ「アルミニウム珪酸塩 Al₂SiO₅」の化学組成を持つ「同質異像」の鉱物です。同じ組成なのに何がきっかけで見た目が異なる鉱物に成るのかと言うと、熱や圧力によって岩石が変化する「変成作用」の時の「温度」と「圧力」の違いがきっかけにとなって、それぞれ異なった色や形の鉱物に成ります。

「珪線石/Sillimanite」は、「圧力」が私達が日常生活している大気圧に等しい常圧下で、「温度」は約800度以上の高温で出来ます。

「紅柱石/Andalusite」は、「圧力」は珪線石と同じ常圧下で、「温度」約800度より低い低温側で出来ます。

「藍晶石/Kyanite」は、「圧力」が「約6000気圧以上」と常圧の6000倍以上!!、「温度」は約600度の状態で出来ます。

この様に、温度と圧力によって生成される範囲が決定されているので、その鉱物がある場所がどのくらいの「圧力」と「温度」で変成作用が起こったのかを判断する、一種の「地質温度&圧力計」として見ることが出来ます。


余談ですが、ダイアモンドが生成される時の温度は1000度位、圧力は10万気圧に成ります。

人類が人工的に発生させられる現在の最高温度は、核融合炉の燃料であるプラズマの温度として達成された温度で、なんと「5億2000万度!!」、人工的に発生させられる最大圧力は、大阪大学のレーザーチェンバーで「1000万気圧!!」何だそうです、、( ゚д゚)人類スゲェ!!




宝石としての「珪線石/Sillimanite」

さて「珪線石/Sillimanite」ですが、「紅柱石/Andalusite」や「藍晶石/Kyanite」同様で宝石としても使用されています。宝石の光による特殊効果で「キャッツアイ効果(シャトヤンシー)」というのが在りますが、「珪線石/Sillimanite」はその「キャッツアイ効果(シャトヤンシー)」が良く観察できる宝石の一つに成ります。裸石名として「シリマナイト」の他に「フィブロライト」とも呼ばれています。


珪線石(けいせんせき)/Sillimanite(シリマナイト)
裸石
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ペンライトを当てると、猫の目の様な白い光の線が観察出来ます。これは、「珪線石/Sillimanite」内に密集している平行繊維状の組織によって引き起こされる内部反射によって起こります。


「キャッツアイ効果(シャトヤンシー)」の様子をgifアニメで再現してみました。ペンライトを当てる方向によって光の線が動いているのが観察出来ます。
※パソコンまたはスマートフォンからご覧下さい

今回のまとめ(。・ω・。)

珪線石、紅柱石、藍晶石を3回に分けてご紹介してきました。同じ組成なのに色や形が異なる「同質異像」という性質に、ほんの少しでも興味を持って頂けたら良いなと思います。鉱物は知れば知るほど奥が深く、驚きをと感動を与えてくれますです(。・ω・。)



今回参考文献

□楽しい鉱物図鑑1 堀 秀道 著/草思社

□宝石の写真図鑑 キャリーホール著/日本ヴォーグ社

新訂 宝石学必携 近山 晶 編著/日本宝石学協会

□Wikipedia 珪線石
http://ja.wikipedia.org/wiki/珪線石

最近のメルク*リリ(。・ω・。)

植えたスイカが夕顔に成ってしまったオーナーへ、ご愁傷さまのスイカをプレゼントしてから数日後、パソコン仕事でお店へおじゃました時の事。

「いやー先日はいろいろ調べて貰った上にスイカまで差し入れしてくれてありがとう(´・8・`) お茶菓子代わりにスイカどうぞ召し上がって下さい(´・8・`) スッ」


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 「 わ〜 丸くて可愛いスイカ〜 美味しそ〜 ん〜?」

 「コレ 切れてるけど 切れてないですね。 あ 僕ですか? いや キレれてないっすよ(。・ω・。)」

ワハハとお互い笑い、オーナーが果物ナイフで切り分けようとしたので、「いやいやそれくらい自分でやりますよ(。・ω・。)」といってさくさく切り始める。

さくさく切り始めてからの

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コレである、まあ、魔が差したと言いますか、やってみたかったと言いますか、中二病的に言うと「自ら円環の理を断った(。・ω・。)」である。

ドン引きのオーナー、それを尻目に食べ進めるweb担荻久保。見た目よろしくない状態で「やってしまった(^_^;)」と思いながら食べ進めるが、次第に様子が変わって来た。

「甘い!!真ん中甘い!!真ん中全部甘い!!(。・ω・。)」

あまり人前でするのはお勧め出来ませんが、甘さを堪能するにはナイスな食べ方かも知れません。


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最後の一番甘い所は犬の形になっていましいた(。・ω・。)

次回は、可愛らしいピンク色が特徴で「インカローズ」の名前でも有名な「菱マンガン鉱/Rhodochrosite(ロードクロサイト)」をご紹介致します。

でわでわ(。・ω・。)


「紅柱石(こうちゅうせき)と珪線石(けいせんせき)」その1

今年の夏は、冷夏に成ると伺って
居たのですが、ここ最近は連日に
渡る真夏日でへろへろで御座いま
す(´・ω・`)遂には気象庁も、今年
は猛暑となる予報に切り替えた
そうです( ゚д゚)

お世話様です、Web担のオギクボ
です(´・ω・`)

今回のブログは、前回の続きです。
藍晶石と成分は同じなのに、色や
形が異なる「同質異像(どうしつい
ぞう)」の鉱物、

「紅柱石(こうちゅうせき)/
Andalusite(アンダリュサイト)」と

「珪線石(けいせんせき)/
Sillimanite(シリマナイト)」

のご紹介です(´・ω・`)




先ずは、

「紅柱石(こうちゅうせき)/
Andalusite(アンダリュサイト)」


のご紹介から(´・ω・`)

一枚目の画像は、「藍晶石/Kyanit
e」の結晶に寄り添う様に出来てい
る「紅柱石/Andalusite」の画像です。

「紅柱石(こうちゅうせき)/
Andalusite(アンダリュサイト)」
 ブラジル産 
 個人蔵
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「紅柱石(こうちゅうせき)/
Andalusite(アンダリュサイト)」
は、アルミニウムの珪酸塩鉱物
で純粋なものは色のない白色の
状態に成りますが、通常は少量
の鉄を含んでいるので赤色を帯
びています。
結晶は柱状で、柱面に垂直な条
線があり、断面は正方形または
菱型に成ります。
不透明な結晶が殆どで、宝石質
の結晶は非常に稀です。
藍晶石や珪線石に比べ、低温低
圧の状況下で安定し生成されま
す。

□鉱物情報
ー紅柱石/Andalusiteー

□和名:紅柱石(こうちゅうせき)
□洋名:Andalusite(アンダリュ
サイト)
・化学組成:Al₂SiO₅
アルミニウム珪酸塩
・結晶系:斜方晶系
・条痕:白色
・色:白色、緑色、灰色、赤色
   茶色 等
・モース硬度:7.5
藍晶石の様な「二硬性」は無い。
・劈開:二方向に完全
・比重:3.16~3.2
・主な産地:
スリランカ、ブラジル、スペイン
カナダ、ロシア、オーストラリア
アメリカ合衆国 など
 



□名前の由来□

和名の「紅柱石(こうちゅうせき)」は
紅色の柱状結晶をなす所から命名さ
れました。
洋名の「Andalusite(アンダリュ
サイト)」は、スペインのアンダ
ルシア地方で発見された事から
名付けられました。


□宝石としての「紅柱石/Andalusite」□

「紅柱石/Andalusite」は多色性が
非常に強く、カットされた裸石を
くるくると回転させて観察して見
ると、黄色、緑色、赤色、と様々
な色を見せてくれます(´・ω・`)
宝石質の結晶は非常に稀です。

□十字模様の「紅柱石/Andalusite」□

「紅柱石/Andalusite」はその柱状結晶
の中に「黒鉛(こくえん)」等の炭質物が
十字状に含まれるものがあり、こちらは

空晶石(くうしょうせき)/
Chiastolite(キャストライト)」

と呼ばれています。
「空晶石/Chiastolite 」
アメリカ合衆国 
カリフォルニア州産
 個人蔵
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「空晶石/Chiastolite 」の磨き石タイプ
のものです。ヨーロッパなどでは、
「クロスストーン」とも呼ばれお守り
にしていたりするそうです(´・ω・`)
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次回は、「珪線石(けいせんせき)/
Sillimanite(シリマナイト)」のご
紹介です(。・ω・。)



最近のメルク*リリ(。・ω・。)

暑い夏が続いております。オーナー
もお店にターフを張り巡らして暑さ
対策に勤しんでおります(´・ω・`)

この天気で店先に植えた野菜もすく
すくと育っているのですが、オーナ
ーが一番楽しみにしていたスイカが
何故か白い花を咲かせ、スイカには
在るまじき実を付け始めたのでよく
よく調べて見たところ、このスイカ
の苗は、接ぎ木で出来ており、その
台木がどうやら夕顔だった様で、繁
殖力の強い夕顔が育ってしまったと
言う事でした( ゚д゚)

台木の夕顔は毒性が強いため食べる
事も出来ません、、、楽しみにして
いたスイカが夕顔と知った時のオー
ナーに、掛ける言葉が見つかりませ
んでした(((( ;゚д゚))))アワワワワ
今度スイカを差し入れしようと思い
ます(^_^;)皆様も、スイカなのに黄色
い花ではなく白い花が出た時は、容
赦なく切ってスイカの芽が育つ様に
しましょう(; ・`ω・´)

でわでわ(´・ω・`)



今回参考文献

□楽しい鉱物図鑑1 堀 秀道 著/草思社

□宝石の写真図鑑 キャリーホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia 紅柱石br> http://ja.wikipedia.org/wiki/紅柱石