鉱物お菓子お店休みでお菓子買えなかったので、前回の続き記事おやすみです(´;ω;`)バナジン鉛鉱のご紹介です(´;ω;`)

タイトルの通り、、(´;ω;`)五無斎鉱物スイーツを作っている和菓子屋さんに先日行ったのですが、まさかのお休みで鉱物スイーツを手に入れることが出来なかったので、今回のブログは、

「バナジン鉛鉱・褐鉛鉱(かつえんこう)/Vanadinite(バナジナイト)」


のご紹介です(´;ω;`)

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バナジン鉛鉱 モロッコ産 個人蔵

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・鉱物情報・
□鉱物名: 和名  バナジン鉛鉱・褐鉛鉱(かつえんこう)
英語名 Vanadinite(バナジナイト)
□分類:燐灰石グループのバナジン酸塩鉱物
□化学組成: Pb5(VO4)3Cl
□結晶系:六方晶系(ろっぽうしょうけい)
□劈開(へきかい):なし
□色:橙赤色、赤色、褐色
□モース硬度:3
□比重:6.57~6.88
□主な産地:鉱物標本としてのものはモロッコ産が多いですが、オーストラリア、  スペイン、スコットランド、ウラル山脈、アメリカ合衆国など世界中で産出する。

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バナジン鉛鉱 モロッコ産 個人蔵

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真っ赤な色と六角形の結晶の形に目を引く「バナジン鉛鉱・褐鉛鉱/Vanadinite」。元素「バナジウム V」を主成分とする鉱物なので英名はVanadinite(バナジナイト)となったそうです。元素のバナジウム自体は鉛の様な色なのですが、他の組成に添加されることで、鮮やかな赤色や、緑色、黄色など美しい色を見せてくれます。この特徴から「バナジウム」の名前は北欧神話の女神たちの意味の「Vanadis(豊穣と愛の女神)」にちなむそうです。本当に昔から学者先生方のロマンチックレベル高いと思っちゃいます(´・ω・`)

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バナジン鉛鉱 モロッコ産 個人蔵

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バナジン鉛鉱 モロッコ産 個人蔵

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海外の鉱物屋さんの記事で、モロッコの砂漠地帯で取れるバナジン鉛鉱の現地レポートを見たことがあるのですが、視界一面砂漠の中で鮮やかな赤い赤い六角形の物体を見ると、まるでそれには神話が宿っているような感覚になるのかもと思ってみたりしました。以上「バナジン鉛鉱・褐鉛鉱(かつえんこう)/Vanadinite(バナジナイト)」のご紹介でした(´・ω・`)こちらはお店にもありますのでご来店の際は是非ご覧ください( ゚∀゚)o彡°

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

旧軽にていつもブログを書いてくれているweb担当の彫金屋さんの荻久保氏がイベント出展しました。いつもお世話になっているのでお手伝いに行ってきました。とても素敵な作品を作っています。(メルクリリでも取り扱っています)最近youtubeに動画を載せています。面白いので見てあげてください。

・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□Wikipedia褐鉛鉱 https://ja.wikipedia.org/wiki/褐鉛鉱

□Wikipediaバナジウム https://ja.wikipedia.org/wiki/バナジウム

バナジウム含有ガラスの着色に関する研究 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcersj1950/69/789/69_789_313/_pdf/-char/ja

「桃簾石(とうれんせき)/Thulite(チューライト)」のご紹介です(´・ω・`)

今回のブログは、前回ご紹介した「タンザナイト」と同じく「灰簾石(かいれんせき)/Zoisite(ゾイサイト)」の仲間で、ピンク色が可愛らしい「桃簾石(とうれんせき)/Thulite(チューライト)」のご紹介です(*´ω`*)

imgチューライト ノルウェー産 個人蔵
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・鉱物情報・
□鉱物名: 和名  灰簾石(かいれんせき)/黝簾石(ゆうれんせき)
英語名 Zoisite(ゾイサイト)
ピンク色の不透明石は「桃簾石(とうれんせき)/Thulite(チューライト)」
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Ca2Al3Si3O12(OH)
□結晶系:斜方晶系(しゃほうしょうけい)
□劈開(へきかい):一方向に完全
□色:ピンク色
□モース硬度:6~7
□比重:3.15~3.38
□主な産地:ノルウェー・ジンバブエ共和国・アメリカ・オーストラリア


「桃簾石(とうれんせき)/Thulite(チューライト)」はゾイサイトの中でマンガンを起因としたピンク色や赤色のものを指します。 


imgチューライト ノルウェー産 磨き石 個人蔵
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接写です。

imgチューライト ノルウェー産 磨き石 個人蔵
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桃簾石は磨きになって市場に出ていることが多く、日本の場合ですと、糸魚川産のチューライトの磨きのアクセサリーなどが有名です。

こちらは少し変わりダネといいますか、もしかしたら「単斜桃簾石(たんしゃとうれんせき)/Clinothulite(クリノチューライト)」かもしれないものです(´・ω・`)。


imgもしかしたらクリノチューライト 長野県産  個人蔵
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この石、約30年以上前に実家の裏山の沢で兄弟が拾った石でずーっとなんの鉱物なのかわからなかったものなのです。今回桃簾石関連の資料をしらべていましたら、1989年に発行された地質学雑誌の記事にこの裏山の近くの斜桃簾石の記事を見つけ、もしかしたらということでのご紹介です。


普通の桃簾石は結晶系が「斜方晶系(しゃほうしょうけい)」なのですが単斜桃簾石は、結晶系が「単斜晶系(たんしゃしょうけい)」のものを言います。


以上、チューライトのご紹介でした(´・ω・`)



ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

先月からスクワットを毎日200回こなすようになったオーナーですが(^ω^≡^ω^)適度にお肉がしぼられたそうで、近年着れなくなってタンスに眠っていた服がたくさん着られるようになったとご機嫌でございます( ゚∀゚)o彡°

痩せましたねぇ、、と心配されるのですが、逆にいたって健康になりました( ^ω^ )

それでは、また次回のブログで(´・ω・`)


・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□地質学雑誌https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc1893/95/4/95_4_335/_article/-char/ja/

□Wikipedia灰簾石 https://ja.wikipedia.org/wiki/灰簾石

タンザナイトのご紹介です(´・ω・`)

今回のブログは、「タンザナイト」のご紹介です(*´ω`*)

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タンザナイト タンザニア産 個人蔵
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・鉱物情報・
□鉱物名: 和名  灰簾石(かいれんせき)/黝簾石(ゆうれんせき)
英語名 Zoisite(ゾイサイト)
宝石名: タンザナイト・Tanzanite
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Ca2Al3Si3O12(OH)
□結晶系:斜方晶系(しゃほうしょうけい)
□劈開(へきかい):一方向に完全
□色:タンザナイト 青色 一部緑や青紫色 熱処理によるエンハンスメントが可能
□モース硬度:6~7
□比重:3.15~3.38
□主な産地:タンザニア

 

タンザナイトは「灰簾石(かいれんせき)・ Zoisite(ゾイサイト)」の変種で、1967年、アフリカはタンザニアのアルシア街付近にて「マニエル・ド・スーザ」によって発見されたました。
その後1969年に、この青色のゾイサイトは、宝飾ブランドの「ティファニー社」によって「タンザナイト」の名前で発表され市場に流通するようになりました。

接写です(・∀・)
imgタンザナイト タンザニア産 個人蔵
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宝石としてカットされたタンザナイトです(・∀・)モース硬度は6~7と正長石や水晶と同じ位で硬めですが、劈開があったり熱処理されている場合が多いので石留めに神経を使う宝石だったりします。
imgタンザナイト ペアシェイプカボションカット 個人蔵
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こちらのタンザナイトは、うっすらとですが青色と水色になっている「バイカラー」のタイプになります\(^o^)/
imgタンザナイト オーバルカット 個人蔵
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以上、タンザナイトのご紹介でした(´・ω・`)


ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

最近スクワットを始めたオーナー(^ω^≡^ω^) 一日200回こなす様になり体力と筋力がついて草むしりの効率が上がった様です(草むしりかい!!)( ゚∀゚)o彡°

でも、庭の草むしりをしている最中に瑪瑙を拾ったりすることがあるので楽しいようです(=゚ω゚)ノ

それでは、また次回のブログで(´・ω・`)


・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipediaタンザナイト https://ja.wikipedia.org/wiki/タンザナイト

□Wikipedia灰簾石 https://ja.wikipedia.org/wiki/灰簾石

エメラルドのご紹介です(´・ω・`)

今回のブログは、前回ご紹介しました「緑柱石(りょくちゅうせき)/Beryl(ベリル)」のなかで美しい緑色の「Emerald(エメラルド)」のご紹介です(*´ω`*)

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エメラルド パキスタン産 個人蔵
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「緑柱石(りょくちゅうせき)/Beryl(ベリル)」の中で「クロム (Cr)」と「バナジウム (V)」を含むことで美しい緑色になる「エメラルド」(´・ω・`)5月の誕生石としても有名な宝石ですが、その歴史は古く紀元前2000年のバビロニアですでに宝石として使われていたそうです。エジプトのクレオパトラはエメラルドの鉱山を所有していたそうです(・∀・)

・鉱物情報・

□鉱物名: 和名  緑柱石(りょくちゅうせき)
英語名 Beryl(ベリル)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Be3Al2(SiO3)6 +Cr
□結晶系:六方晶系(ろっぽうしょうけい)
□劈開(へきかい):なし
□色:緑色
□モース硬度:7.5~8
□比重:2.68~2.78
□主な産地:コロンビア オーストリア インド オーストラリア ブラジル
南アフリカ エジプト アメリカ合衆国 ノルウェー パキスタン ジンバブエ

同じ「緑柱石(りょくちゅうせき)/Beryl(ベリル)」の緑色のものでも、「クロム (Cr)」を含んでいない場合は「グリーンベリル」と呼ばれます。

エメラルドは地中深くの活発な火山活動によって作られます。その環境ゆえに、エメラルドは結晶内に様々な「インクルージョン(内包物)」を含みます。もっとも一般的なものは結晶の中に出来た小さな空間に「水(食塩水)」が入っているタイプです。宝石に研磨される場合この空間が表に出て空気が入り白く見えてしまいます。ですので多くの場合、オイルや樹脂などを浸透させる「エンハンスメント」がほどこされます。このためエメラルドの留められている宝飾品は超音波洗浄や洗剤での洗浄は厳禁になります(; ・`ω・´)

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エメラルド ロシア ウラル山脈産 個人蔵
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こちらは、ロシアはウラル山脈産のエメラルドになります。エメラルドの周りのキラキラした鉱物は「金雲母(きんうんも)/Phlogopite(プロゴパイト)」になります。ウラル山脈のエメラルドは「インクルージョン(内包物)」に「緑閃石(りょくせんせき)/Actinolite(アクチノライト)」を含むのが特徴です( ゚∀゚)

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エメラルド インド産 個人蔵
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インドは古くから宝石の国として有名ですが、エメラルドは意外に1943年のベリリウム鉱石の鉱脈調査中にラジャスタ州で発見された鉱脈が最初とのことです( ゚∀゚)o現在採掘はほとんど行われていないようですが、ラジャスタ州の州都ジャイプールはエメラルドの一大加工都市として世界中から原石が集められ盛んに加工が行われています。

ただいまお店にはコロンビア産のエメラルドが並んでいますので、興味のある方はご予約のうえ見に来てください( ゚∀゚)o彡°ただし鉱物標本レベルです、宝石ではないのでくれぐれもお間違えのないように。

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

寒いのが大嫌いなオーナーは、最近暖かい日が増えて日も少しずつ長くなってきてウキウキのご様子です(=゚ω゚)ノだがしかし、ただいま確定申告の真っ最中、、、数字の嫌いなオーナーは悪戦苦闘中でございます(´・ω・`)

それでは、また次回のブログで(´・ω・`)


・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia緑柱石 https://ja.wikipedia.org/wiki/緑柱石

「緑柱石(りょくちゅうせき)/Beryl(ベリル)」のご紹介です。

寒めの毎日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)
今回のブログは、

「緑柱石(りょくちゅうせき)/Beryl(ベリル)」

のご紹介です(´・ω・`)

「緑柱石(りょくちゅうせき)/Beryl(ベリル)」は「ベリリウム Be 」を含む鉱物で様々な色があり、その色によって様々な呼び名があります(´・ω・`)

水色のものは「アクアマリン/Aquamarine」。

緑色のものは「エメラルド/Emerald」。

黄色や帯緑黄色、黄金色のものは「ヘリオドール/Heliodor」。
(黄色はイエローベリル・黄金色はゴールデンベリルとも)

ピンク色のものは「モルガナイト/Morganite」。

無色ものもは「ゴーシュナイト/Goshenitr」。

非常に濃い赤色のものは「レッドベリル/Red Beryl」と呼ばれています。

今回のブログはその中の「アクアマリン」、「ヘリオドール」、「モルガナイト」のご紹介です(´・ω・`)

・鉱物情報・

□鉱物名: 和名  緑柱石(りょくちゅうせき)
英語名 Beryl(ベリル)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Be3Al2Si6O18
□結晶系:六方晶系(ろっぽうしょうけい)
□劈開(へきかい):なし
□色:淡緑色、青色、緑色、黄色、ピンク色、赤色、無色 。
□モース硬度:7.5
□比重:2.80

□主な産地:エメラルド:コロンビア、オーストリア、インド、オーストラリア、ブラジル、南アフリカ、エジプト、パキスタン 他
アクアマリン:ブラジル、ロシア ウラル地方、アフガニスタン、パキスタン、インド 他
ヘリオドール:ウクライナ、ナミビア、アメリカ合衆国 他
モルガナイト:マダガスカル、ブラジル、イタリア、パキスタン 他
ゴーシュナイト:アメリカ合衆国、カナダ、ブラジル 他


アクアマリン
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アクアマリン ブラジル産 個人(オーナー)蔵
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その名前が示すとおり、海水のような美しい青色が特徴的な「アクアマリン」。この色は微量に混入元素として含まれる「鉄 Fe2+二価鉄」によるものなんだそうです。
昔から宝石としても人気の高い鉱物です。宝石として活用する場合は、300℃〜400℃の熱処理によって「エンハンスメント」(鉱物の特徴を最大限に引き出す行為)を行うこともあります(・∀・)結晶内に細い直線状のチューブ・インクルージョンが発達しやすい特性を持っているので「シャトヤンシー効果(キャッツアイ)」タイプの宝石になる場合もあります(*´ω`*)


ヘリオドール
imgヘリオドール  ブラジル産 個人(オーナー)蔵

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こちらは黄金色の美しい「ヘリオドール」の結晶になります(*´ω`*)色味によって、黄色は「イエローベリル」、黄金色はゴールデンベリルとも呼びます(´・ω・`)こちらの色もアクアマリンと同じで混入元素に「鉄」が含まれますが「Fe3+ 三価鉄」が含まれます。標本の中にはアクアマリンを熱処理してヘリオドールの結晶にしている話もあるので、物によってはきちんと確認が必要な場合があります。


モルガナイト
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モルガナイト  個人(オーナー)蔵
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こちらは「モルガナイト」の「タンブル(磨き石)」になります(・∀・)
その美しいピンク色は、含まれる混入元素の「マンガン Mn」によるものです。

以上、「緑柱石(りょくちゅうせき)/Beryl(ベリル)」のうち「アクアマリン」、「ヘリオドール」、「モルガナイト」のご紹介でした(*´ω`*)

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

只今お店の方は、原石が大量に入荷しています(=゚ω゚)マダガスカルローズのラフ、大きめの水晶、スターマイカやカバンサイトにアポフィライト、フローライトの丸玉、アタカマ石、モンタナアゲート、ロシア産翡翠の丸玉、などなど大量に出ていますが、最近は原石好きのお客さんが多く、ありがたいことにどんどん売れていっています( ^ω^ )そのぶんブレスが手薄になっていますがぼちぼち出していきますのでお楽しみに(=゚ω゚)


・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia緑柱石 https://ja.wikipedia.org/wiki/緑柱石

アタカマ石のご紹介です(´・ω・`)

例年より暖かい11月と成りましたが皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)

今回のブログは、

「アタカマ石(せき)/Atacamite(アタカマイト)」

のご紹介です(´・ω・`)

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アタカマ石(せき)/Atacamite(アタカマイト) チリ アタカマ砂漠産
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黒っぽい針状結晶の部分が「アタカマ石」です( ゚∀゚)o彡°
周りの青緑色の鉱物は「珪孔雀石(けいくじゃくいし)/Chrysocolla(クリソコラ)」です(´・ω・`)

接写です(・∀・)
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アタカマ石(せき)/Atacamite(アタカマイト) チリ アタカマ砂漠産
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・鉱物情報・

□鉱物名: 和名 アタカマ石(せき)
英語名 Atacamite(アタカマイト)

名前の由来は チリのアタカマ砂漠で発見されたことによります(´・ω・`)

□分類:ハロゲン化鉱物
□化学組成: Cu2Cl(OH)3
□結晶系:斜方晶系(しゃほうしょうけい)
□劈開(へきかい):完全
□色:緑色
□モース硬度:3~3.5
□比重:3.76~3.87

□主な産地:チリ アタカマ砂漠 アメリカ合衆国ユタ州 日本 三宅島

更に近づいてみた画像です(´・ω・`)
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アタカマ石(せき)/Atacamite(アタカマイト) チリ アタカマ砂漠産
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実際の結晶の大きさは本当に小さく、幅0.5mm 長さ2mm程度の結晶ですが、光に当てると透明感のある澄んだ緑色の結晶に目が離せなくなります(*´ω`*)

今回のアタカマ石の産地 [アタカマ砂漠]のある「チリ」は、世界一の銅の産出国で年間570万トン以上(2015)産出しています。豊かな銅鉱床に伴い、銅の二次鉱物である「孔雀石(くじゃくいし)/Malachite(マラカイト)」や「孔雀石(くじゃくいし)/Malachite(マラカイト)」などの鉱物もチリ産のものを多く目にします(*´ω`*)

こちらは、チリ エルトルコ鉱山産の「珪孔雀石と孔雀石」の鉱物標本になります(´・ω・`)
こちらの面は、珪孔雀石の上を石英が覆っている状態になります(*´ω`*)
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アタカマ石(せき)/Atacamite(アタカマイト) チリ エルトルコ鉱山産
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反対側の面の画像です(´・ω・`)
密集した針状結晶の内側が「孔雀石(くじゃくいし)/Malachite(マラカイト)」で、外側が「孔雀石(くじゃくいし)/Malachite(マラカイト)」になっています(*´ω`*)
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アタカマ石(せき)/Atacamite(アタカマイト) チリ エルトルコ鉱山産
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アタカマ石は、ただいまお店でたくさん出ていますので、ご来店の際は是非ご覧下さい( ゚∀゚)o

以上、アタカマ石のご紹介でした(´・ω・`)

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

(^ω^≡^ω^)今月のオーナー(^ω^≡^ω^)

今月は、映画 「ボヘミアン・ラプソディ」 を見てきました( ゚∀゚)o彡°

高校生の頃大好きだった「Queen」(´・∀・`)

映画を見ていて若かれし頃に行った Queenの武道館LIVEを思い出しました(^ω^≡^ω^)

個人的には ブライアン・メイ役の俳優さんが、本人そっくりでした(笑) 

ちなみに、私はロジャー・テイラーのファンでした(=゚ω゚)ノ

今はすっかりじーさんのロジャー  私も年を取るわけだ(°▽°)

それではまた次回のブログをお楽しみに(・∀・)ノシ

 


・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia アタカマ石 https://ja.wikipedia.org/wiki/アタカマ石

□Wikipedia 珪孔雀石 https://ja.wikipedia.org/wiki/珪孔雀石

□Wikipedia 孔雀石 https://ja.wikipedia.org/wiki/孔雀石

「閃亜鉛鉱(せんあえんこう)/Sphalerite(スファレライト)」のご紹介です(´・ω・`)

山々の紅葉も鮮やかに成りはじめました昨今(・∀・)皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)

今回のブログは、

「閃亜鉛鉱(せんあえんこう)/Sphalerite(スファレライト)」

のご紹介です(´・ω・`)

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閃亜鉛鉱(せんあえんこう)/Sphalerite(スファレライト) 岐阜県 神岡鉱山産
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黒っぽい部分の鉱物が閃亜鉛鉱です( ゚∀゚)o彡°
断口面の接写です(・∀・)
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閃亜鉛鉱(せんあえんこう)/Sphalerite(スファレライト) 岐阜県 神岡鉱山産
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・鉱物情報・

□鉱物名: 和名 閃亜鉛鉱(せんあえんこう)

英語名 Sphalerite(スファレライト)
Zinc blend(ジンブレンド)またはBlend(ブレンド)ともよばれる

□分類:硫化鉱物
□化学組成: ZnS
□結晶系:等軸晶系(とうじくしょうけい)
□劈開(へきかい):極めて完全(六方向)
□色:極稀に透明 黒色 緑色 褐色 黄褐色
□モース硬度:3.5~4
□比重:3.9~4.1

□主な産地:アメリカ合衆国、ペルー、モンテネグロ、ポーランド、スペイン、秋田県、岐阜県

「閃亜鉛鉱/Sphalerite」は、「 亜鉛(あえん)  Zn 」と「 硫黄(いおう) S 」から出来ている鉱物で、人類が「亜鉛」を得るために採掘している重要な鉱石の一つです(´・ω・`)
鉄、マンガン、ゲルマニウム、金、銀などを含むことがあります(´・ω・`) 含まれる鉄の量によって真っ黒な不透明なものから、緑色やべっ甲のような黄褐色のものなど産出しています(´・ω・`)

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閃亜鉛鉱(せんあえんこう)/Sphalerite(スファレライト) アメリカ テネシー州産
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閃亜鉛鉱(せんあえんこう)/Sphalerite(スファレライト) ブルガリア マダン産
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接写画像です(*´ω`*)
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閃亜鉛鉱(せんあえんこう)/Sphalerite(スファレライト) ブルガリア マダン産
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こちらは、スペインはカンタベリー産の閃亜鉛鉱です(´・ω・`)ひっくり返して見ると、、(下の画像に続きます)
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閃亜鉛鉱(せんあえんこう)/Sphalerite(スファレライト) スペイン カンタベリー産
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ぴっかっぴかの完全な劈開面がとてもきれいです(・∀・)
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閃亜鉛鉱(せんあえんこう)/Sphalerite(スファレライト) スペイン カンタベリー産
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劈開面の接写です(´・ω・`)
べっ甲の色合いに似ている事から「べっ甲亜鉛」とも呼ばれる黄褐色の閃亜鉛鉱です(・∀・)
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閃亜鉛鉱(せんあえんこう)/Sphalerite(スファレライト) スペイン カンタベリー産
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以上、「閃亜鉛鉱(せんあえんこう)/Sphalerite(スファレライト)」のご紹介でした( ゚∀゚)o

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

(^ω^≡^ω^)今月のオーナー(^ω^≡^ω^)

つい最近まで昼間は半袖だったのに、、、(^◇^;)

庭を見たら落ち葉だらけでビックリΣ(・□・;)

猛暑に台風、残暑に長雨、どうか気候が穏やかでありますように (>人<;)

今年の冬は 穏やかでありますように (>人<;)

それではまた次回のブログをお楽しみに(・∀・)ノシ

 


・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□原色鉱物図鑑  木下 亀城 著/保育者

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia 閃亜鉛鉱 https://ja.wikipedia.org/wiki/閃亜鉛鉱

□Wikipedia 亜鉛 https://ja.wikipedia.org/wiki/亜鉛

「カバンシ石(かばんしせき)/Cavansite(カバンサイト)」のご紹介です(´・ω・`)

松茸の豊作ニュースに秋を感じる昨今ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)

今回のブログは、

「カバンシ石(かばんしせき)/Cavansite(カバンサイト)」

のご紹介です(´・ω・`)


「カバンシ石(かばんしせき)/Cavansite(カバンサイト)」

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カバンシ石(かばんしせき)/Cavansite(カバンサイト)」 インド 産
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・鉱物情報・

□鉱物名: 和名 カバンシ石(かばんしせき)
Cavansite(カバンサイト)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Ca(VO)Si4O10・4H2O
□結晶系:斜方晶系(しゃほうしょうけい)
□劈開(へきかい):良好
□色:青色
□モース硬度:3~4
□比重:2.2~2.3

□主な産地:アメリカ合衆国 オレゴン州、インド 他

アメリカ オレゴン州で最初に発見された鉱物で、含まれる 元素の Calucium/カルシウム、Vanadium/バナジウム、Silicon/ケイ素 の名前から
「Cavansite/カバンサイト」と名付けられ、1973年の発表された鉱物になります(´・ω・`)

目を引く青色は、主成分である「バナジウム (V)」 によるものとのこと(・∀・)

また、同じ組成で結晶型の異なる(同質異像)の「ペンタゴン石」という鉱物もあります。

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カバンシ石(かばんしせき)/Cavansite(カバンサイト)」 インド 産
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周りに見える白い鉱物は「沸石」になります(=゚ω゚)
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カバンシ石(かばんしせき)/Cavansite(カバンサイト)」 インド 産
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結晶部分の接写になります。実寸ですと1mmから2mmほどの大きさになります(=゚ω゚)ノ
こちらの周りの透明な鉱物は、「魚眼石」になります( ゚∀゚)
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カバンシ石(かばんしせき)/Cavansite(カバンサイト)」 インド 産
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以上、「カバンシ石(かばんしせき)/Cavansite(カバンサイト)」のご紹介でした( ゚∀゚)o

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

(^ω^≡^ω^)今月のオーナー(^ω^≡^ω^)

午前中はストーブ、、((( ´w` )))  午後は扇風機、、(υ´Д`)アツー.

季節の変わり目、皆様くれぐれも体調を崩さないように(^◇^;)

それではまた次回のブログをお楽しみに(・∀・)ノシ

・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)と苦礬柘榴石(くばんざくろいし)のご紹介です(´・ω・`)

あっと言う間も無く早々に梅雨明けしまして、急な夏の到来に頭が追いつかない今日この頃、いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)

今回のブログは、様々な種類のある「柘榴石(ざくろいし)」グループの中の、

「鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)」と

「苦礬柘榴石(くばんざくろいし)/Pyrope(パイロープ)」のご紹介です(´・ω・`)


「鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)」

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鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)  ブラジル産
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・鉱物情報・

□鉱物名: 和名 鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし) 英名 Almandine(アルマンディン)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Fe3Al2(SiO4)3 鉄、アルミニウム珪酸塩
□結晶系:等軸晶系(とうじくしょうけい)
□劈開(へきかい):なし
□条痕:白色
□色:赤色、暗赤色、帯紫赤色、帯褐赤色、帯褐黒色
□モース硬度:7〜7.5
□比重:3,95~4,25
□屈折率:1.78~1.83
□主な産地:インド、ブラジル、マダガスカル、タンザニア、スリランカ、アメリカ各州、カナダ

英語名の「Almandine(アルマンディン)」は、トルコのアラバンダ(Alabanda)由来との事(´・ω・`)
※アルマンダイトとも呼ばれます。
和名の「鉄礬柘榴石」は、「鉄」と「礬(ばん)/アルミニウム」が含まれる柘榴石ということです(´・ω・`)

含まれる鉄分のため、通常は暗い赤色または濃い赤色をしています。美しい結晶のものは宝石として使用され、稀にルチルが入っているものがありスターを示すスターガーネットなどもあります。
研磨剤などにも昔から多く使用されています。


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鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン) アラスカ産
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鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)  愛知県 産
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鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)  中国 甘粛省 産
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鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン) オーストラリア産
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鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)  「研磨剤の金剛砂(こんごうしゃ)」
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研磨剤として使用されるほか、金属工芸の表面処理「梨地仕上げ(サンドブラスト)」等でも使用されています。

ズーム画像です。結晶しやすいのも「鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)」の特徴なのだそうです。
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鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)  「研磨剤の金剛砂(こんごうしゃ)」
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「苦礬柘榴石(くばんざくろいし)/Pyrope(パイロープ)」

「榴輝岩(りゅうきがん)/Eclogite(エクロジャイト)」の中の「苦礬柘榴石(くばんざくろいし)/Pyrope(パイロープ)」
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「榴輝岩(りゅうきがん)/Eclogite(エクロジャイト)の中のパイロープ」ノルウェー産
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・鉱物情報・

□鉱物名: 和名 苦礬柘榴石(くばんざくろいし) 英名 Pyrope(パイロープ)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Mg3Al2(SiO4)3 マグネシユム、アルミニウム珪酸塩
□結晶系:等軸晶系(とうじくしょうけい)
□劈開(へきかい):なし
□条痕:白色
□色:赤色、ピンク色、稀に無色
□モース硬度:7〜7.5
□比重:3,8
□屈折率:1.72~1.76
□主な産地:アリゾナ州、南アフリカ、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、ミャンマー他

英語名の「Pyrope(パイロープ)」は、ギリシャ語の「炎のような」に由来との事(´・ω・`)

和名の「苦礬柘榴石」は、「苦 Mg マグネシウム」と「礬(ばん)/アルミニウム」が含まれる柘榴石ということです(´・ω・`)

「苦礬柘榴石(くばんざくろいし)/Pyrope(パイロープ)」は「鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)」とよく似た赤色を示しますが
「鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)」よりも高圧の環境で発生します。

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「榴輝岩(りゅうきがん)/Eclogite(エクロジャイト)の中のパイロープ」ノルウェー産
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1月の誕生石として紹介される真っ赤なガーネットは、主にこの「アルマンディン」と「パイロープ」が宝石としてカットされたものになります。
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ガーネット 裸石
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ロードライトガーネット

「鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)」と「苦礬柘榴石(くばんざくろいし)/Pyrope(パイロープ)」の中間の成分で出来たロードライトガーネットの画像です。
こちらは、宝石として有名です。
今回は原石の画像をご紹介(´・ω・`)
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ロードライトガーネット 原石 インド産
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ペンライトを当てると独特の濃い赤紫色が確認できます。
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ロードライトガーネット 原石 インド産
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以上、鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)と苦礬柘榴石(くばんざくろいし)のご紹介でした(´・ω・`)

 

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

最近Web担当の荻久保くんが女性の生き霊に悩まされているそうです( ^ω^ )
笑い事じゃありませんが、佐藤◯市好きの中年の当人は、女の人には興味ないそうです爆笑☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 

暑い日の昨今、涼しいお話でした(=゚ω゚)ノ  

今年の夏は暑いそうなので、皆さん夏バテしないようにどうぞご自愛ください(´・ω・`)

by オーナー

・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□Wikipedia 鉄礬柘榴石 https://ja.wikipedia.org/wiki/鉄礬柘榴石

□Wikipedia 苦礬柘榴石 https://ja.wikipedia.org/wiki/苦礬柘榴石

□Wikipedia エクロジャイト https://ja.wikipedia.org/wiki/エクロジャイト

柘榴石のご紹介 「満礬柘榴石(まんばんざくろいし)」のご紹介の巻(´・ω・`)

暑い日が続いたと思ったら急に肌寒くなったりと、なかなか体がなれない今日このごろですが皆様いかがお過ごしでしょうか(´・ω・`)

今回のブログから数回に分けて「柘榴石(ざくろいし)/Garnet(ガーネット)」グループを紹介しようと思います(゚∀゚)

1月の誕生石として有名な「柘榴石(ざくろいし)/Garnet(ガーネット)」ですが、この鉱物は実に20種類あるグループを総称して「柘榴石(ざくろいし)/Garnet(ガーネット)」と呼ばれています。今回から複数回に分けて、主要の7種類のガーネットをご紹介しようと思います。


こちらは中国産の「満礬柘榴石(まんばんざくろいし)/Spessartine(スペサルチン)」になります。
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満礬柘榴石(まんばんざくろいし)/Spessartine(スペサルチン)
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・鉱物情報・

□鉱物名: 和名 満礬柘榴石(まんばんざくろいし) 英名 Spessartine(スペサルチン)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成: Mn3Al2(SiO4)3
□結晶系:等軸晶系(とうじくしょうけい)
□劈開(へきかい):なし
□条痕:白色
□色:オレンジ色・灰色・褐色
□モース硬度:7〜7.5
□比重:4.16
□屈折率:1.79~1.81
□主な産地:スリランカ・マダガスカル・ブラジル・スウェーデン・オーストラリア・ヤンマー・アメリカ合衆国・ドイツ・イタリア

スペサルティンの名前は、ドイツ バイエルン州のシュペッサルト地方に由来とのこと(´・ω・`)

和名の「満礬柘榴石」は、「満」はマンガン 「礬」はアルミニウム を意味しており この2つが含まれる柘榴石ということです(´・ω・`)

明るいオレンジ色が特徴的で、鉄の含有量が多くなるにしたがって、暗いオレンジ色から赤色になっていきます(・∀・)

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満礬柘榴石(まんばんざくろいし)/Spessartine(スペサルチン)
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和田峠のガーネット

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満礬柘榴石(まんばんざくろいし)/Spessartine(スペサルチン)
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長野県の鉱物の中でも有名なのが、旧中山道の和田峠の流紋岩から産出します「和田峠の柘榴石」です。先の中国産のものよりも黒々していますが、これは若干「鉄・Fe」を含んでいるからだそうです。
現在和田峠では水資源を守るため採取禁止になっています。

満礬柘榴石はマンガンとアルミを含んだガーネットですが、 マンガンの代わりに 「鉄」が入ると「鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)」というガーネットになります(´・ω・`)

次回は、「鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)/Almandine(アルマンディン)」をご紹介いたします(´・ω・`)

ー最近のメルク*リリ(^ω^≡^ω^)ー

今月のオーナーの一言はお休みです(=゚ω゚) 気候の変化が激しく体調を崩しやすい昨今ですが、皆様どうぞご自愛ください(=゚ω゚)ノ

 

・今回の参考文献・

□楽しい鉱物図鑑1・堀 秀道 著/草思社

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia 満礬柘榴石 https://ja.wikipedia.org/wiki/満礬柘榴石