「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)・ペリドット」のご紹介

いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。
暑い日が続くと思いきや、肌寒い雨の日がやってきたりなかなか着るものが落ち着かない昨今ですが、皆様如何お過ごしでしょうか?
さて、今回のブログは

「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)・ペリドット」

のご紹介です(´・ω・`)

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橄欖石/Olivine パキスタン産 個人蔵
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鉱物情報

-橄欖石/Olivine-

□和名:橄欖石(かんらんせき)
□英名:Olivine (オリビン)
□宝石名:Peridot(ペリドット)
□分類:珪酸塩鉱物
□化学組成:(Mg,Fe)2SiO4 マグネシウム・鉄珪酸塩
□結晶系:斜方晶系
□劈開(へきかい):弱ないし不完全
□条痕:苦土かんらん石/白色
鉄橄欖石/淡褐色
□色:黄緑色、緑色、帯褐緑色
□モース硬度:6.5~7
□比重:3.22~3.45(鉄分により増加)
□屈折率:1.64~1.69
□複屈折率:0,036
□主な産地:エジプト(セントジョン島)、中国、ミャンマー
ブラジル、アメリカ合衆国のハワイ、アリゾナ、オーストラリア
南アフリカ、ノルウェー 等


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橄欖石/Olivine パキスタン産 個人蔵
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8月の誕生石としても有名な「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)・ペリドット」。

鉱物名の「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」は、「苦土かんらん石/Forsterite」と「鉄かんらん石/Fayalite」などを総合したグループ名です。

英名の「Olivine (オリビン)」は「オリーブに似た濃い緑色を由来とします。
和名の「橄欖石(かんらんせき)」は「オリーブに似た橄欖科の植物」を由来とします。

また、宝石名では「Peridot(ペリドット)」と呼ばれるほか、夜間の人工の明かりの下では緑色が増すため「イブニング・エメラルド」とも呼ばれています。


「足元はペリドットの海」

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火山弾  オーストラリア産 個人蔵 
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こちらの画像は、オーストラリアの火山から放たれた火山弾です。見たところ普通の火山弾ですが、中を割って見てみると、、
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火山弾  オーストラリア産 個人蔵 
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なんと中心部には「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」が詰まっています。

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火山弾  オーストラリア産 個人蔵 
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接写です。急速に冷えた為か結晶は荒いですが、確かに「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」です。

火山が噴火した時に出てくる「マグマ」は、私達が生活している「地面(地殻)」の下、60kmから440kmの「上部マントル」から地殻変動により、徐々に上昇し「マグマ溜まり」を経て、火山の噴火により地上へ放出されます。

この上部マントルには「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」が非常に多く含まれており、画像の様に火山弾と一緒に出てきます。

地球以外でも「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)」は多く発見されており、隕石の中や、最近では、「小惑星探査機 ハヤブサ」が「小惑星いとかわ」から持ち帰った1500個以上の微粒子の中にも「橄欖石」が確認されています。


img ペリドット 裸石 ハートカット 個人蔵
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宝石として「Peridot(ペリドット)」のほうが馴染み深い人も多いかもしれません。優しくも存在感のあるオリーブ色の表情はそれだけで惹きつけるものがあります。加えて、先にご紹介したような、地中奥深くに豊かに巡るマントル内のペリドットを思いながら眺めて見ると、何だか感慨深さもひとしおに思えてきます(´・ω・`)

以上「橄欖石(かんらんせき)/Olivine (オリビン)・ペリドット」のご紹介でした(´・ω・`)


□最近のmelc*lilli(^ω^ ≡ ^ω^)□
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ピーマンとナス メルク*リリ産 個人蔵
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今年も店先のオーナー農園では、夏野菜の栽培がずんずん進んで居ます(´・ω・`)
リベンジのスイカも順調に育って居ると、オーナーは本当に嬉しそう話しておりました(^ω^ ≡ ^ω^)
次回のブログでは、スイカの育ち具合をしっかりとレポートしたいと思います(。・ω・。)

でわでわ、また次回のブログも、どうぞお楽しみに(´・ω・`)


□楽しい鉱物図鑑・堀 秀道 著/草思社

□新訂 宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia カンラン石
https://ja.wikipedia.org/wiki/カンラン石

□Wikipedia マントル
https://ja.wikipedia.org/wiki/マントル

□Wikipedia マグマ溜り
https://ja.wikipedia.org/wiki/マグマ溜り

「縞瑪瑙(しまめのう)/ Banded agate(バンデットアゲート)」のご紹介。

いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。
ゴールデンウィーク直前の4月最終日、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回のブログは

「縞瑪瑙(しまめのう)/ Banded agate(バンデットアゲート)」

のご紹介です(´・ω・`)

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縞瑪瑙・Banded agateブラジル産
個人蔵

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「縞瑪瑙(しまめのう)/ Banded agate(バンデットアゲート)」とは、読んで字のごとく、縞模様の「瑪瑙(めのう)/Agate(アゲート)」のことです。

「瑪瑙(めのう)/Agate(アゲート)」とは、水晶と同じ「成分(ケイ素と酸素)で出来ている鉱物です。でも、「一般的な水晶に見られる様なキラリと光る結晶も無いのにホントに同じ成分で出来ているの?」と思われるかも知れません。実はその見た目の違いが、同じ成分でも分類が異なる一番の理由なんです。

目に見える鋭い結晶が無い様に見えますが、その中にはとても小さな結晶が沢山詰まっています。これは「潜晶質(せんしょうしつ)/Cryptocrystal-line」と言います。その為、半透明状となり、塊状に成って産出します。

鉱物学的には「玉髄(ぎょくずい)族」ですが、これが更に二つに分かれます。

色が比較的均一なものが、「玉髄(ぎょくずい)/Chalcedony(カルセドニー)」

しま模様を表す美しいものを、「瑪瑙(めのう)/Agate(アゲート)」

と言います。宝石業界では、両方いっしょにし、一般の「めのう/アゲート」と呼んでいます。


鉱物情報

-瑪瑙 / Agate-

□和名:瑪瑙(めのう)
□洋名:Agate(アゲート)
□分類:酸化鉱物
□化学組成:SiO2 二酸化ケイ素
□結晶系:六方晶系(潜晶質)
□劈開(へきかい):無し
□条痕:無色、白色など
□色:白色,灰色,青色,赤色,黄色,褐色,黒色 多数
□モース硬度:7
□比重:平均2.60
□主な産地:ブラジル、ウルグアイ、インド、アメリカ各州
南アフリカ、ナミビア、その他世界各国


今回は、そんな「瑪瑙(めのう)/Agate(アゲート)」の中でも、様々な色合いや模様が美しい「縞瑪瑙(しまめのう)/ Banded agate(バンデットアゲート)」の写真を紹介いたします。

 

冒頭の「縞瑪瑙(しまめのう)/ Banded agate(バンデットアゲート)」の接写画像です。
重なる模様の部分はとても細く、様々な色が有ることが分かります。この色は、含まれる不純物によるものです。
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縞瑪瑙・Banded agateブラジル産個人蔵
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こちらは、オーストラリアはクイーンズランド産のものです。濃い赤色の部分は含まれる鉄分によるものです。
まるでローソクの火を思わせる表情です。
縞瑪瑙・Banded agateオーストラリア産
個人蔵

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縞瑪瑙・Banded agateオーストラリア産
個人蔵

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こちらは硬マンガン鋼入りのタイプです。点画の様な「しま模様」は、何だか水木しげるの漫画の背景の様です。
サイロメレーン/メリルナイト メキシコ産
個人蔵

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縞瑪瑙・Banded agate 長野県産
個人蔵

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まるで印象派の絵画の様に見える模様。全くの偶然の産物に、ついつい情景を思い浮かべてしまいます(´・ω・`)
縞瑪瑙・Banded agate インド産
個人蔵

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川流れの紅瑪瑙
縞瑪瑙・Banded agate カーネリアン マダガスカル産
個人蔵

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昨今、鉱物の本は沢山出版されています。そんな中でも、「瑪瑙(めのう)/Agate(アゲート)」に焦点を当てた本も結構あります。
そんな中で、個人的にオススメのものを今回ご紹介します。

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The Fairburn Agate of the Black Hills: 100 Unique Storied Agates
JAMES MAGNUSON and CAROL WOOD 著
アメリカのサウスダコタ州とワイオミング州の堺にあるブラックヒルズで産出する瑪瑙を紹介している写真集です。フルカラーの瑪瑙の写真は見応え充分で、その色合いの多さに驚かされます。
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世界的瑪瑙コレクター「山田英春」氏によるスーパービジュアル図鑑です。とにかく圧巻アンド圧巻アンド圧巻の内容です。
種類の豊富さ、写真の美しさ、ほんにと凄いです。小生はこの本で、「瑪瑙の美の集中砲火」を盛大に浴び昇天してしまいました。
オススメの一冊です(´・ω・`)
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以上、「縞瑪瑙(しまめのう)/ Banded agate(バンデットアゲート)」のご紹介でした。
「瑪瑙(めのう)」関係は種類が豊富なので、またそれぞれご紹介出来たらと思います(´・ω・`)

□最近のmelc*lilli□
4月は休みなしだったオーナーですが、先日やっと時間が出来、お庭の手入れが出来たと喜んでおりました。
今月は後半から連日の夏日で、お庭の雑草は盛大に伸びていた様子で、結構な仕事量だったそうです(^_^;)
本当にお疲れ様でした(´・ω・`)

これから風薫る五月、気付けば山は新緑に包まれています(´・ω・`)皆様どうぞ楽しいゴールデンウィークをお過ごし下さい(´・ω・`)

それでは、また次回のブログをお楽しみに(´・ω・`)

でわでわ(。・ω・。)


□楽しい鉱物図鑑・堀 秀道 著/草思社

□新訂 宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia 「メノウ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/メノウ

「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」のご紹介。

いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。
少しずつ、暖かい陽気が感じられる今日此の頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回のブログは、

「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」

のご紹介です(´・ω・`)

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「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」
犬牙状結晶(けんがじょうけっしょう) メキシコ産 個人蔵
w84xD80xH40 mm
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□鉱物情報□

-方解石/Calcite-

□和名:方解石(ほうかいせき)
□洋名:Calcite(カルサイト)
□分類:炭酸塩鉱物
□化学組成:CaCO3 炭酸カルシウム
□結晶系:三方晶系
□劈開(へきかい):三方向に完全
□条痕:白色
□色:無色,白色,黄色,褐色
□モース硬度:3
□比重:2.71
□主な産地:鉱物標本:メキシコ、アメリカ、ドイツ、イングランド

日常生活の中で、鉱物は様々な場面で活躍しています。今回ご紹介する「方解石/Calcite」も然りで、建物の壁面や床、または工芸品の石材に使われる「大理石(だいりせき)」も「方解石/Calcite」で構成されています。そして畑や、運動場でも使われる「石灰」も「方解石/Calcite」を主成分とする石灰岩を加熱して作られています。
また、洞窟などで見られる「鍾乳石(しょうにゅうせき)」や「石筍(せきじゅん)」も「方解石/Calcite」から出来ています。

 

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「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」 結晶
メキシコ産  W21xD15xH18 mm 個人蔵
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ゼリー菓子の様な、テラテラとした質感に、マッチ箱を斜めに押しつぶした様な、特徴的な結晶の形の「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」(´・ω・`)

幾つか大きな特徴が在るのですが、先ずとても分かりやすく「劈開(へきかい)」することが挙げられると思います。

「劈開(へきかい)」とは「結晶や岩石の割れ方がある特定方向へ割れやすい性質の事」で、「方解石/Calcite」の場合は、どんなに細かく割っていっても、マッチ箱を斜めに潰した様なきれいな平行四辺形に成ります(´・ω・`)

そして、もう一つ「複屈折性(ふくくっせつせい)」と言う大きな特徴があります。これは、「方解石/Calcite」の結晶を通して文字などを見ると、二重に見える事です。
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「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」 結晶
メキシコ産  W21xD15xH18 mm 個人蔵
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「方解石/Calcite」の結晶を通して見える線の部分だけが二重に成って見えています。


-名前の由来ー

和名の「方解石」は、もともとは「方形(サイコロ型)」に割れる性質の「硬石膏(こうせっこう)/Anhydrite(アンハイドライト)」の呼び名だったのが、いつしか「カルサイト」を「方解石」と呼ぶように成り定着してしまったそうです。
洋名の「Calcite(カルサイト)」は、ラテン語の「石灰 calx(カルクス)」を語源とするそうです。


- 様々な色と形の「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」 -

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「方解石/Calcite」釘頭状結晶(ていとうじょうけっしょう)
インド産  W33xD30xH40 mm 個人蔵
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「ブラックカルサイト(シャーマナイト)」
アメリカ産  磨石 W32xD23xH23 mm
径 17mm  個人蔵
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「グリーンカルサイト」
メキシコ産  W44xD20xH11 mm 個人蔵
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「オレンジカルサイト」 表面を熱処理で滑らかにしたもの、こちらはお店にて販売中です(´・ω・`)
メキシコ産 W59xD48xH44 mm
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「方解石/Calcite」タンブル 磨石
マダガスカル産  W55xD40xH25 mm個人蔵
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かなり透明度の高いタンブルの磨石タイプの「方解石/Calcite」です。透明度が高く、独立した結晶のものは「氷州石(ひょうしゅうせき)/Iceland spar(アイスランドスパー)」とも呼ばれています。

 


-「方解石/Calcite」に変化した化石 -

「方解石/Calcite」を構成する「炭酸カルシウム」は、大昔の貝類やサンゴ等の様々な生物の殻が蓄積して出来たものが多くあります。駅やビルの大理石にアンモナイトなどの化石が観察出来るのもその為です。中には、画像の様に化石の一部だけが「方解石/Calcite」に変化した標本も見ることが出来ます。
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「方解石/Calcite」に変化した二枚貝の化石
アメリカ産  W70xD30xH27 mm
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「方解石/Calcite」に変化した二枚貝の化石
アメリカ産  W70xD30xH27 mm
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「紫外線(今回は長波)」を照射すると「蛍光」するものもあります。

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一部「方解石/Calcite」に変化したアンモナイト
マダガスカル産 磨きW128xD160xH10 mm
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さて、「方解石/Calcite」を語る上で欠かせないのが、同じCaCO3 炭酸カルシウムで出来ている「同質異像(どうしついぞう)」※1 の鉱物「霰石(あられいし)/Aragonite(アラゴナイト)」があります。次回のブログでは、そちらの方をご紹介したいと思いますのでどうぞお楽しみに(´・ω・`)g

※1同じ化学組成(今回の場合は炭酸カルシウム)にもかかわらず、複数の異なる結晶系をとる現象。
例 「ダイアモンド」と「石墨(グラファイト)」
「カイヤナイト」と「アンダリュサイト」と「シリマナイト」等


□最近のmelc*lilli□

最近暖かい陽気が続き、寒さ嫌いのオーナーは元気一杯です(^ω^≡^ω^)
その所為か人気の天然石ブレスレットを作るペースも幾分上がっている今日此の頃です(´・ω・`)
今年は昨年の様な大雪には成らず何よりでした。
それでは、季節の変わり目に気を付けて、どうぞ皆様ご自愛下さい(´・ω・`)

でわでわ(。・ω・。)


今回参考文献

□楽しい鉱物図鑑/堀 秀道 著

□原色鉱石図鑑 増補改訂版/木下亀城 著

□宝石の写真図鑑/キャリー・ホール著

□新訂 宝石学必携 / 近山晶 編集

□Wikipedia 「方解石」
http://ja.wikipedia.org/wiki/方解石

□Wikipedia 「石灰岩」
http://ja.wikipedia.org/wiki/石灰岩

□Wikipedia 「大理石」
http://ja.wikipedia.org/wiki/大理石

□Wikipedia 「劈開」
http://ja.wikipedia.org/wiki/へき開

□Wikipedia 「多形・同質異像」
http://ja.wikipedia.org/wiki/多形

「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」のご紹介。

いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。
今回のブログは、10月の誕生石としても有名な鉱物、

「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」

のご紹介です(´・ω・`)


「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」
オーストラリア産 個人蔵
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□鉱物情報□

-蛋白石/Opal-

□和名:蛋白石(たんぱくせき)
□洋名:Opal(オパール)
□化学組成:SiO2・nH2O 含水珪酸ゲル
含水分は5~10%
□結晶系:非晶質(珪酸の微球状粒子の立体配列)*1
□条痕:白色
□色:無色,白色,黄色,橙色,赤色,緑色
青色,青灰色,黒色
□モース硬度:5.5~6.5
□劈開:無し
□比重:1.99~2.25
□主な産地:オーストラリア メキシコ ブラジル
インドネシア アメリカ ホンジュラス
チェコスロバキア タンザニア ペルー

※微量の水分を含む為、乾燥すると割れてしまう事も在ります。ものによっては、水に浸して保存する必要が在ります。

*1「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」は不規則な原子配列で、結晶質の構造を持たない「非晶質(ひしょうしつ)/Amorphous(アモルファス)」の鉱物です。黒曜石やモルダバイト、ガラスなどもこの「非晶質(ひしょうしつ)」に属します。


□名前の由来□

和名の「蛋白石(たんぱくせき)」は、その見た目が「卵の白身」に似ている所から来ています。
洋名の「Opal(オパール)」は古代ギリシャ語の「οπαλλιος opallios オパッリオス=色の変化を見る」から来ていると言われています。また、この古代ギリシャ語の「οπαλλιος opallios 」は、元々は古代インドのサンスクリット語「 upālā[s] ウパラ=貴い石」を由来とするそうです(´・ω・`)


様々な「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」

「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」は大きく分けて2種類に分けられています。
一つは、「プレシャスオパール」と呼ばれ、見る角度によって色がきらめく「遊色効果(ゆうしょくこうか)/Play of color(プレイオブカラー)」を有するタイプのもの。

もう一つは「コモンオパール」または「ポッチオパール」と呼ばれる「遊色効果」を持たない不透明なものに成ります。


「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」 遊色効果のあるオパール
メキシコ産 個人蔵
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「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」 接写画像
メキシコ産 個人蔵
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「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」
遊色効果は無いが地色が美しいコモンパール
メキシコ産 個人蔵
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「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」
ボルダーオパールのルース(宝石として研磨されたもの)
ボルダーオパールは、鉄鉱石の隙間で産出するオパールです。
オーストラリア産 個人蔵
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「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」 「カンテラオパール(母岩付きルース)」
メキシコ産 個人蔵
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日本国内でもは福島県宝坂で美しいプレシャスオパールを観察する事が出来ます。
以前日本の業者さんから購入したのがこちらの画像のものに成ります(´・ω・`)イボイボが特徴的なこの外観、、今回のブログを機に、半分にカットして中身を確認したいと思います(`・ω・´)


「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」
福島県宝坂産 個人蔵
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購入時に業者のおじさん曰く、

「当たりだったら綺麗な遊色でるかもね!!でも多分真っ白だよ!!」

と仰っていましたが、、さて、思い切っていざカット!!!


「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」
福島県宝坂産 個人蔵
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はい!!個人的には好みな表情ですが、オパールは殆ど見当たりません(´;ω;`)ブワッ
でずが、端の方に透明感のある所が在ったのでそこを少し研磨してみましょう(´・ω・`)


「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」
福島県宝坂産 個人蔵
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なかなか柔和な表情と成りました(´・ω・`)石英かとも思ったのですが、研磨の仕上げ作業が石英系のものに比べてやり易かったので、石英より若干柔らかいと思われます。ですのでこの箇所だけオパールかと思います。
仕上げた後、そういえば昔オーストラリアの業者さんから購入した「オムレットストーン」と言う石に良く似ていると思い、そちらを引っ張り出して比較してみる事にしました(´・ω・`)


「オムレットストーン」
オーストラリア産 個人蔵
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こうして比較してみると非常に良く似ています(´・ω・`)このオムレットストーンはずーっと瑪瑙と思っていたのですがどうやらオパールだったようです。


さて、「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」は他にも、岩石の表面などに球状に成って産出する「玉滴石(ぎょくてきせき)」というものが在ります。
こちらの画像は、「金紅石(きんこうせき)/Rutile(ルチル)」の表面にびっしりと「玉滴石(ぎょくてきせき)」が着いているものに成ります。

「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」 玉滴石(ぎょくてきせき)
ブラジル産 個人蔵
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この「玉滴石」は、紫外線を照射すると「 蛍光(けいこう)/Fluorescence(フルオルセンス)」という特殊な光り方をするものが在るのですが、こちらはどうでしょうか?


「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」 玉滴石(ぎょくてきせき)
ブラジル産 個人蔵
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なんともサイケデリックな輝きで御座います。この方法は、簡易では在りますが鑑別作業の一つとしても使えます(´・ω・`)

全ての鉱物に言える事ですが、産地によってその表情は千差万別です。今回ご紹介した「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」もまた、個々それぞれ異なった表情を見せてくれます。加えて、観察の仕方を変えてみると、一つの鉱物もまた様々な表情を見せてくれます。明るいライトの下、ルーペで覗いた時やペンライトで照らした時、カメラで撮影した時などなど、自分だけのお気に入りを探してみてはいかがでしょうか(´・ω・`)

以上「蛋白石(たんぱくせき)/Opal(オパール)」のご紹介でした。


本年も誠にありがとう御座いました(。・ω・。)

本当に早いもので、2014年も残す所あとわずかと成りました。お店の方は12月30日より冬期休業に入りまして、新年の営業は4日からと成ります。(4日の予約は一杯と成りました。)

(´・8・`)オーナーより
今年も沢山のお客様にご愛顧頂き誠にありがとう御座いました。来年も「地球って凄い!!」と思える鉱物を沢山お届け出来るよう頑張りたいと思いますのでどうぞお楽しみに(。・8・。)ノシ

それでは皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい(。・ω・。)ノシ



今回参考文献

□楽しい鉱物図鑑・堀 秀道 著/草思社

□新訂 宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia 「オパール」
http://ja.wikipedia.org/wiki/オパール

黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)

いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。
今回のブログは、

「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」

のご紹介です(´・ω・`)


「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」
スペイン産 W12xD14xH10 mm 個人蔵
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□鉱物情報□

-黄鉄鉱/Pyrite-

□和名:黄鉄鉱(おうてっこう)
□洋名:Pyrite(パイライト)
□化学組成:FeS2 硫化鉄
□結晶系:等軸晶系
□条痕:黒色または緑黒色
□色:黄銅色
□モース硬度:6
□劈開:無し
□比重:5.0
□主な産地:世界各地に広く産出する。
形の良い結晶の産地は、スペイン、メキシコ、ペルー
イタリア、フランス 等

誰かが精巧な道具を使って成形したかの様な結晶の「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」。初めて見た時は驚嘆の声を上げて頭が真っ白に成ったのを今でも覚えています(。・ω・。)

「鉄 Fe」と「硫黄 S2」からなるこの硫化鉱物、その整った結晶と黄銅色に輝く表情から、鉱物に興味を持つきっかけと成った方も多いかもしれません(´・ω・`)

□名前の由来□

和名の「黄鉄鉱(おうてっこう)」は、その黄銅色からの由来と成ります。
洋名の「Pyrite(パイライト)」は、古代ギリシャ語の「火 πυρ pyr(ピュール)」を由来とします。実際にマッチが発明される19世紀までは、メノウや石英に黄鉄鉱を打ち付けて点火する「火打ち石」の道具として使用されていました。
また、その見た目から金と間違えられる事があり「愚者の金・Fool’s Gold」とも呼ばれます。

□アクセサリーとしての黄鉄鉱□

「黄鉄鉱/Pyrite」は「マルカジット」という名前で、昔から研磨加工されアクセサリーとしても使われていました。18世紀からはダイアモンドの類似石としても使用され、20世紀初頭には、様々なきらびやかなアクセサリーに使用されていました。しかし「黄鉄鉱/Pyrite」は長い時間を掛けて空気中の水や酸素と反応して「硫酸鉄(りゅうさんてつ)」と「硫酸(りゅうさん)」を生じさせてしまうため経年変化の劣化が激しく、現存する「マルカジットアンティークジュエリー」は非常に貴重なものと成っています。

※平常の状態で、特に水に濡らさなければ「黄鉄鉱/Pyrite」の鉱物標本が有害な物質に成る事は有りませんのでご安心下さい。


□黄鉄鉱の結晶□


「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」
中国産 W10xD11xH8 mm 個人蔵
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「黄鉄鉱/Pyrite」は結晶しやすい鉱物で、その形状は六面体か、画像の用に「黄鉄鉱面/パイライトヘドラ」と呼ばれる五角十二面体の立方体が多く、稀に正八面体で産出します。
結晶面に条線模様が見られるのも特徴の一つです(´・ω・`)

 

□黄鉄鉱の結晶系□

「黄鉄鉱/Pyrite」は「等軸晶系(とうじくしょうけい)/Cubic or Isometric system 」と言う結晶系に成ります。


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この結晶系は、「a1の前後軸」、「a2の左右軸」、「a3の上下軸」の3本の結晶軸の長さが等しく、その3本の結晶軸がお互いに垂直に交わるものに成ります。
[ a1 = a2 = a3 ,  α = β = γ = 90° ]
ダイアモンド、スピネル、ガーネット類、蛍石 等



「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」
ペルー産 W50xD37xH30 mm 個人蔵
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「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」
イタリア産 W38xD37xH22 mm 個人蔵
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「黄鉄鉱に成ったアンモナイトの化石」
ロシア産 W20xD15xH07 mm 個人蔵
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□上田盆地の黄鉄鉱


「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」
長野県産 W38xD37xH22 mm 個人蔵
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上田盆地にあります太郎山でも「黄鉄鉱/Pyrite」を観察することが出来ます。若干「白鉄鉱(はくてっこう)/marcasite(マーカサイト)」寄りかも知れないと小生の鉱物師匠が仰って居ましたが確かに普通の「黄鉄鉱/Pyrite」よりも若干もろい感じが在ります。

ちなみに、黄鉄鉱を含む地層がある「太郎山」から流れる川の水は、黄鉄鉱と水が反応して硫酸酸性水に成っている為飲めません。太郎山の麓を流れる「黄金沢」の川の水も、昔から大人たちは子供たちに「この川の水は飲んでは行けないよ」と教えていたそうです(´・ω・`)

□武石(たけし)の武石(ぶせき)

上田市に在ります「武石村(たけしむら)」では、「黄鉄鉱/Pyrite」が雨水の作用で酸化分解して「褐鉄鉱(かってっこう)/Limonite(リモナイト)」へ変化した鉱物「武石(ぶせき)」が天然記念物に指定されています。また「黄鉄鉱/Pyrite」のままのものは「金武石(きんぶせき)」と呼ばれています。
この様に、ある鉱物が元の形状を保ったまま他の鉱物に置き換わる事を「仮晶(かしょう)または仮像(かぞう)」と言います。
※今回の標本は地元の方よりお借りしました。


「武石(ぶせき)」
W06x067xH06 mm 個人蔵
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「武石(ぶせき)」
W06x07xH06 mm 個人蔵
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「黄鉄鉱/Pyrite」が「褐鉄鉱(かってっこう)/Limonite(リモナイト)」に「仮晶(かしょう)」したものは日本中で産出します。こちらの画像は、小生の鉱物師匠が他県の山中で発見した特大のものに成ります。


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□最近のメルク*リリ(。・ω・。)

鉱物には様々な、本当に様々な表情が在りますが、その形と光沢でググっとハートを鷲掴みにする「黄鉄鉱(おうてっこう)/Pyrite(パイライト)」のご紹介いかがでしたでしょうか。さてメルク*リリの在るここ上田もいよいよ夜には霜が降りる時期と成りました(´・ω・`)寒さ嫌いのオーナーは営業時間以外はコタツに潜り込んで新しいブレスレットをせっせと製作しております(。・ω・。)もう少ししたら冬の仕入れも始まりますのでどうぞお楽しみに(´・ω・`)また準備が出来ましたら随時新商品のご紹介も行おうと思います(´・ω・`)

それでは、また次回のブログもどうぞお楽しみに。

でわでわ(´・ω・`)


今回参考文献

□楽しい鉱物図鑑・堀 秀道 著/草思社

□新訂 宝石・近山 晶 著/全国宝石学協会

□宝石の写真図鑑・キャリー・ホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia 「黄鉄鉱」
http://ja.wikipedia.org/wiki/黄鉄鉱

□Wikipedia マルカジット/マーカサイト Marcasite
http://ja.wikipedia.org/wiki/模倣宝石

□Wikipedia 仮晶
http://ja.wikipedia.org/wiki/仮晶

上田盆地の不思議な石「玄能石(げんのういし)」

いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。肌寒い日が続くようになり、夜は吐く息が白くなる季節に成って参りました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、今回のBlogは、上田盆地で見られる謎の多い

「玄能石(げんのういし)」

のご紹介です(´・ω・`)


玄能石(げんのういし)
上田市産 W80xD35xH20 個人蔵
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上田市越戸近辺で見られる鋭く尖った奇妙な石。昔の人は、その形が大工道具の「玄能」(かなづち)に似ている事から「玄翁石」と呼んでいました。
この「玄能石」は上田以外でも北海道や新潟で確認されています。しかしこの「玄能石」は未だに謎が多く、どのような経由で出来たのかはっきりとした事は分かっていません。
成分は、様々な不純物の混ざった「方解石(ほうかいせき)/Calcite(カルサイト)」と成ります。(成分は方解石ですが、結晶の形は方解石のものとは異なっています。)



玄能石(げんのういし) 双晶タイプ
上田市産  個人蔵
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現在では、グリーンランドなどの高緯度地域で発見された「イカ石/Ikaite(イカイト)」やオーストラリアのニューサウスウェールズ州で発見されたの「イカ石/Ikaite」の「仮晶(かしょう)」*1 である「グレンドン石/Glendonite(グレンドナイト)」とする説が有力視されています。
*1 仮晶:鉱物の結晶形が保たれたまま、中身が別の鉱物によって置き換わる事で本来はありえない形と成る現象

グレンドン石/Glendonite(グレンドンナイト)
ロシア コラ半島産  個人蔵
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玄能石(げんのういし) 母岩付き(泥岩層)
上田市産  個人蔵
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越戸の地層は、今から1500万年前は寒流が流れる静かな海だったようで、イカ石やグレンドン石の発見された環境に似ていたのかも知れません。
※上田盆地のこの年代の地層は、主に黒色の泥岩層で、近隣の別所温泉地域に標準的に分布しているので「別所層」と呼ばれています。

数年前、アメリカ人の鉱物業者さんがアラスカ産のグレンドン石を取り扱っており、日本でも産出する話をした瞬間に「ナガノ? ウエダ? シッテルヨ!!」 と直ぐに返答されて驚きました(´・ω・`)
鉱物を通して改めて、地元の土地の歴史や特徴を知る切っ掛けに成ったのがこの「玄能石」だったりします(´・ω・`)そしてここ上田市のある上小地区には珍しい鉱物が沢山在ります。またぼちぼちご紹介出来たらと思いますのでどうぞお楽しみに(´・ω・`)



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最近のメルク*リリ(´・ω・`)
最近、オーナーがいつにも増してブレスレット作りに励んでおります(^_^;)
新しい様々な表情の天然石ビーズを発見すると、「製作創作ガンガン行くよスイッチ」がドカンと入る様で凄い勢いで新しいブレスレットが出来てきています( ゚д゚)製作に専念するのは良いのですが、季節の変わり目で急に寒くなる日が続いて居るので体調には気を付けて頂きたい所で御座います(^_^;)

冬はもう目前、皆様もどうぞ暖かくしてお過ごし下さい(´・ω・`)

でわでわ、また次回のblogをどうぞお楽しみに(´・ω・`)



今回参考文献

□楽しい鉱物図鑑2 堀 秀道 著/草思社

□上田盆地1600万年をめぐる 甲田三男 著/信濃書籍印刷株式会社

□Wikipedia イカ石
http://ja.wikipedia.org/wiki/イカ石

菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)/Rhodochrosite(ロードクロサイト)

いつもお世話に成って居ります(´・ω・`)Web担当の荻久保です。空は雲高く、田畑は続々と稲刈りを終え、稲干しの風景が広がりすっかり秋の様相と成ってまいりました。

さて、今回のBlogは、綺麗なピンク色が特徴的な
「菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)/Rhodochrosite(ロードクロサイト)」
のご紹介です(´・ω・`)


菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)/Rhodochrosite(ロードクロサイト)
原石 アルゼンチン産 W43xD34xH16 個人蔵
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□鉱物情報□

-菱マンガン鉱/Rhodochrosite-

□和名:菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)
□洋名:Rhodochrosite(ロードクロサイト)
□化学組成:MnCO3 マンガンの炭酸塩
□結晶系:六方晶系(三方に属する)
□条痕:白色
□色:紅色、灰色、褐色
□モース硬度:3.5~4
□劈開:三方向に完全
□比重:3.4~3.6
□主な産地:アルゼンチン、アメリカ(コロラド州)
日本、メキシコ、南アフリカ
日本では、北海道や青森県、岐阜県でも産出する。

「マンガン(Mn)」を起因とするローズピンク色が特徴的な「菱マンガン鉱/Rhodochrosite」。化学組成は、マンガンの炭酸塩で、「方解石(ホウカイセキ)/Calsite(カルサイト)」と「類質同像(るいしつどうぞう)」*1の鉱物に成ります。ですので「方解石/Calsite」同様に炭酸塩鉱物の特徴である複屈折現象*2を示します。

類質同像*1 良く似た化学組成をもつ物質が、同一の結晶構造をとること。
複屈折現象*2 光線が「物質(例として方解石)」を通った時、特定の条件で光が2つに別れる現象。
・例 方解石を本のページに置いた時、文字が二重に見える現象。

通常の産出は、塊状で粒状の外観をしています。そして、同心状の縞模様を示します。稀に非常に美しい単結晶のものが産出されます。
南米アルゼンチンのアンデス山から、美しいローズ色のものが産出する事から、「インカローズ/Inca Rose」の名前でも親しまれています。


□名前の由来□
和名の由来は、「菱面体形状(マッチ箱を斜めにつぶした様な菱形)」の結晶の形が見られるところから。
洋名の由来は、古代ギリシャ語の「薔薇色の石」{「薔薇 / ροδον / rhodon ロドン」、「色 / χρωμα / khroma クローマ」、「石 / λιθος / lithos リトス」}から来ています。




菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)/Rhodochrosite(ロードクロサイト)
原石 北海道産 W31xD23xH169 /mm 個人蔵
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黒または褐色の部分は「鉄閃亜鉛鉱(てつせんあえんこう)/Marmatite(マーマタイト)」または「閃マンガン鉱(せんまんがんこう)/Alabandite(アラバンダイト)」。



菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)/Rhodochrosite(ロードクロサイト)
原石 岐阜県産  個人蔵
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菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)/Rhodochrosite(ロードクロサイト) 拡大画像
原石 岐阜県産  個人蔵 粒状の結晶が確認出来ます。径は1mm程度。
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菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)/Rhodochrosite(ロードクロサイト) さらに拡大画像
原石 岐阜県産  個人蔵  
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さて、ピンク色が美しい「菱マンガン鉱/Rhodochrosite」ですが、その色に加えて縞模様の美しさも注目したいところです。
一番最初に画像を載せました「アルゼンチン産」の標本ですが、底の面が画像の様に平らにカットされています。そのままでも縞模様は確認出来るのですが、もう少し手を加えてこの縞模様をもっと良く観察出来るようにしてみたいと思います( ー`дー´)キリッ

菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)/Rhodochrosite(ロードクロサイト) 
原石菱マンガン鉱 アルゼンチン産  個人蔵  
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今回も、ダイアモンドパシフィック社の「BIG FOOT」を使用して磨いていきます(´・ω・`)


 
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「粗い番手」から徐々に「細かい番手」へ移行していきます。


 
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最後の仕上げに#14000番のダイアモンドコンパウンドを使ってピカピカに磨いきます(・∀・)


 
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研磨面に傷が残ってないか確認し、問題なければ完成です(´・ω・`)

 
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「菱マンガン鉱/Rhodochrosite」
原石 菱マンガン鉱 アルゼンチン産  個人蔵 

研磨完了の画像がこちらに成ります。縞目模様と色のコントラストが観察しやすく成ったと思います(・∀・)
この美しい模様を利用して、宝石としても多く使用されています。ただ、モース硬度が3.5~4と柔らかいので、取り扱いには注意が必要です。


 
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「菱マンガン鉱/Rhodochrosite」のルースを使用したシルバーペンダント。
製作 web担荻久保(´・ω・`)。

様々な特色のある「菱マンガン鉱/Rhodochrosite」のご紹介、如何でしたでしょうか。また面白い標本をご用意出来ましたらご紹介したいと思います(。・ω・。)

□最近のmelc*lilli□
先日オーナーがポッコリの空いた日を利用して、お店の模様替えを決行していました。模様替えした店内は以前と同じ間取りとは思えない程広々とした印象に成り、鉱物やアクセサリー類もピカピカに成っていました。冬に向けての暖房の為の準備も少しづつ進んでおり、季節の移ろいも感じるそんな毎日で御座います。

それではまた、次回のblogをお楽しみに。

でわでわ(。・ω・。)



今回参考文献

□楽しい鉱物図鑑1 堀 秀道 著/草思社

□宝石の写真図鑑 キャリーホール著/日本ヴォーグ社

□新訂 宝石学必携 近山 晶 編著/日本宝石学協会

□新訂 宝石  近山 晶 編著/日本宝石学協会

□Wikipedia 菱マンガン鉱
http://ja.wikipedia.org/wiki/菱マンガン鉱



「紅柱石(こうちゅうせき)と珪線石(けいせんせき)」その1

今年の夏は、冷夏に成ると伺って
居たのですが、ここ最近は連日に
渡る真夏日でへろへろで御座いま
す(´・ω・`)遂には気象庁も、今年
は猛暑となる予報に切り替えた
そうです( ゚д゚)

お世話様です、Web担のオギクボ
です(´・ω・`)

今回のブログは、前回の続きです。
藍晶石と成分は同じなのに、色や
形が異なる「同質異像(どうしつい
ぞう)」の鉱物、

「紅柱石(こうちゅうせき)/
Andalusite(アンダリュサイト)」と

「珪線石(けいせんせき)/
Sillimanite(シリマナイト)」

のご紹介です(´・ω・`)




先ずは、

「紅柱石(こうちゅうせき)/
Andalusite(アンダリュサイト)」


のご紹介から(´・ω・`)

一枚目の画像は、「藍晶石/Kyanit
e」の結晶に寄り添う様に出来てい
る「紅柱石/Andalusite」の画像です。

「紅柱石(こうちゅうせき)/
Andalusite(アンダリュサイト)」
 ブラジル産 
 個人蔵
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「紅柱石(こうちゅうせき)/
Andalusite(アンダリュサイト)」
は、アルミニウムの珪酸塩鉱物
で純粋なものは色のない白色の
状態に成りますが、通常は少量
の鉄を含んでいるので赤色を帯
びています。
結晶は柱状で、柱面に垂直な条
線があり、断面は正方形または
菱型に成ります。
不透明な結晶が殆どで、宝石質
の結晶は非常に稀です。
藍晶石や珪線石に比べ、低温低
圧の状況下で安定し生成されま
す。

□鉱物情報
ー紅柱石/Andalusiteー

□和名:紅柱石(こうちゅうせき)
□洋名:Andalusite(アンダリュ
サイト)
・化学組成:Al₂SiO₅
アルミニウム珪酸塩
・結晶系:斜方晶系
・条痕:白色
・色:白色、緑色、灰色、赤色
   茶色 等
・モース硬度:7.5
藍晶石の様な「二硬性」は無い。
・劈開:二方向に完全
・比重:3.16~3.2
・主な産地:
スリランカ、ブラジル、スペイン
カナダ、ロシア、オーストラリア
アメリカ合衆国 など
 



□名前の由来□

和名の「紅柱石(こうちゅうせき)」は
紅色の柱状結晶をなす所から命名さ
れました。
洋名の「Andalusite(アンダリュ
サイト)」は、スペインのアンダ
ルシア地方で発見された事から
名付けられました。


□宝石としての「紅柱石/Andalusite」□

「紅柱石/Andalusite」は多色性が
非常に強く、カットされた裸石を
くるくると回転させて観察して見
ると、黄色、緑色、赤色、と様々
な色を見せてくれます(´・ω・`)
宝石質の結晶は非常に稀です。

□十字模様の「紅柱石/Andalusite」□

「紅柱石/Andalusite」はその柱状結晶
の中に「黒鉛(こくえん)」等の炭質物が
十字状に含まれるものがあり、こちらは

空晶石(くうしょうせき)/
Chiastolite(キャストライト)」

と呼ばれています。
「空晶石/Chiastolite 」
アメリカ合衆国 
カリフォルニア州産
 個人蔵
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「空晶石/Chiastolite 」の磨き石タイプ
のものです。ヨーロッパなどでは、
「クロスストーン」とも呼ばれお守り
にしていたりするそうです(´・ω・`)
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次回は、「珪線石(けいせんせき)/
Sillimanite(シリマナイト)」のご
紹介です(。・ω・。)



最近のメルク*リリ(。・ω・。)

暑い夏が続いております。オーナー
もお店にターフを張り巡らして暑さ
対策に勤しんでおります(´・ω・`)

この天気で店先に植えた野菜もすく
すくと育っているのですが、オーナ
ーが一番楽しみにしていたスイカが
何故か白い花を咲かせ、スイカには
在るまじき実を付け始めたのでよく
よく調べて見たところ、このスイカ
の苗は、接ぎ木で出来ており、その
台木がどうやら夕顔だった様で、繁
殖力の強い夕顔が育ってしまったと
言う事でした( ゚д゚)

台木の夕顔は毒性が強いため食べる
事も出来ません、、、楽しみにして
いたスイカが夕顔と知った時のオー
ナーに、掛ける言葉が見つかりませ
んでした(((( ;゚д゚))))アワワワワ
今度スイカを差し入れしようと思い
ます(^_^;)皆様も、スイカなのに黄色
い花ではなく白い花が出た時は、容
赦なく切ってスイカの芽が育つ様に
しましょう(; ・`ω・´)

でわでわ(´・ω・`)



今回参考文献

□楽しい鉱物図鑑1 堀 秀道 著/草思社

□宝石の写真図鑑 キャリーホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia 紅柱石br> http://ja.wikipedia.org/wiki/紅柱石

藍晶石(らんしょうせき)/Kyanite(カイヤナイト)のご紹介。

お世話様です(´・ω・`)
web担当の荻久保です。
さて、いよいよ夏至を迎えまして
いよいよ夏らしさを感じる陽気が
多く成って参りました。
気がつけば大きな入道雲がもこも
こと、青い青い空の中にそびえ立
ち「正に夏」と言った様相を拝し
ております。

さて、今回ご紹介する鉱物は、そ
んな夏の青を思わせる鉱物、

「藍晶石(らんしょうせき)/
Kyanite(カイヤナイト)」

のご紹介です(。・ω・。)

「藍晶石(らんしょうせき)/
 Kyanite(カイヤナイト)」
 ブラジル産 
 個人蔵
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「藍晶石(らんしょうせき)/
 Kyanite(カイヤナイト)」
 ブラジル産 
 個人蔵
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宝石として使用される事もあり
同じ藍色でも結晶のグレードに
よって様々な表情を見ることが
出来ます。


□鉱物情報□

ー藍晶石/Kyaniteー
・和名:藍晶石(らんしょうせき)
・洋名:Kyanite(カイヤナイト)
・化学組成:Al₂SiO₅
アルミニウム珪酸塩
・結晶系:三斜晶系
・条痕:白色
・色:青色、緑色、灰色など
・モース硬度:4~7.5
・劈開:完全
・比重:3.53~3.65
・主な産地:  宝石質:ミャンマー
ブラジル、ケニア
ヨーロッパアルプス
漂砂鉱床:インド
 オーストラリア
 ケニア、アメリカ合衆国
※漂砂鉱床-川や海などの水の作用
等によって、他の比重の大きい鉱物
と共に集まって濃縮され出来た層。



□名前の由来□
和名の「藍晶石(らんしょうせき)」は
まさにその美しい藍色から来ています。
洋名の「Kyanite(カヤナイト)」も同じく
色からの命名で、古代ギリシャ語の「青」
「κυανοειδες/キュアノエイデス」
「kyanos/キュアノス」
から来ています。



□藍晶石の特性□

透き通る藍色の美しさが特徴的な
「藍晶石/Kyanite」。層状に重なって
見えるこの結晶は、方向によって硬さ
の異なる「硬度の異方性」と言う特性
を持っています。

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画像は、藍晶石の劈開面のアップに成り
ます。この劈開面上で、柱状結晶の方向
に平行な「画像の矢印A方向」にそって
ナイフを入れると簡単に傷が付きます。

変わって、垂直方向の「画像の矢印B方向」
の方向にナイフを入れてみると全くナイフ
で傷が付きません。

この差はかなり顕著で、傷が付く方向の場合
ナイフの刃を押し当てただけで「ミリミリッ」
と割れていくのが分かります。
藍晶石は、この特性から「二硬石(にこうせき)/
Disthene(ディスシーン)」とも呼ばれています。

「同質異像(どうしついぞう)」


さて、「藍晶石/Kyanite」の話題で欠かせ
ないのが「同質異像(どうしついぞう)」の
鉱物の存在です。

「同質異像(どうしついぞう)」とは、全く
同じ化学組成でありながら、複数の異なる
結晶形を取る現象の事で「多形(たけい)」と
も言います。

代表的な例ですと、「ダイアモンド」と
「石墨/せきぼく(鉛筆の芯)」が有名です。
宝石の輝ける王様のダイアモンドと、身近
な鉛筆の芯は、見た目は全く異なりますが
両者とも同じ化学組成の「炭素 C」のみに
よって構成されています。

同じ様に、「藍晶石/Kyanite」と同じ組成
の 「 Al₂SiO₅ アルミニウム珪酸塩 」で
出来ているのに「結晶形」が異なり、見
た目が異なる兄弟の様な鉱物が、

「紅柱石(こうちゅうせき)/
Andalusite(アンダリュサイト)」

「珪線石(けいせんせき)/
Sillimanite(シリマナイト)」
に成ります。

次回はこちらを中心にご紹介
したいと思います(´・ω・`)

「今回の締めくくりー(。・ω・。)ー」
いよいよ夏到来と言う事で、今年も
オーナーはお店の前の畑に、ナスや
ピーマン、トマトにきゅうり、スイカ
にバジルなどなど、様々な野菜を育て
はじめました。先日早速収穫したトマト
とピーマンを頂きました。
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トマトは果実の様な甘みで、ピーマン
は嫌味のない存在感のあるお味で美味
でした(。・ω・。)

庭のお手入れにも精が出る今日この頃
例年に無く大量発生している毛虫に苦戦
していたオーナーですが、近所の野鳥の
支援により事なきを得た様子でした。
因みに、この野鳥の支援は、庭仕事中に
オーナーが助けたひな鳥によって倍の援
軍を得たとか何とか(´・ω・`)

夏はもう目前、今年の夏は何か新しい形
で、もとい新しいレンズで満喫したいと
思います(´・ω・`)


さてさて、ここからはお店からご予約に
付いてのお知らせです。

メルク*リリは、ご予約制の小さな鉱物
屋さんですが、予約のお電話受付の時間は

午前10:00〜午後08:00まで

と成っています。早朝7時頃からお電話
されるお客様にはご対応出来ませんので
ご予約される場合は、上記の時間以内で
のご連絡を重ねてお願い申し上げます。

加えまして、当日午前中のご予約は受付
出来ませんので、こちらも合わせてご留
意下さいます様、よろしくお願い申し上
げます。

それでは(。・ω・。)ノシ



今回参考文献

□楽しい鉱物図鑑1 堀 秀道 著/草思社

□宝石の写真図鑑 キャリーホール著/日本ヴォーグ社

□Wikipedia 藍晶石
http://ja.wikipedia.org/wiki/藍晶石

□Wikipedia  多形
http://ja.wikipedia.org/wiki/多形



緑泥石(りょくでいせき)入り水晶のご紹介

いつもお世話になっております、web担当の
荻久保です(´・ω・`)
日中は梅雨を飛ばした様な暑い日が続いてお
りますが、皆様いかがお過ごしでしょうか(; ・`д・´)
気が付けば入道雲が空高くそびえ若葉色
だった山々は色濃い緑色と成っております。

さて今回ご紹介するのは、ネパールは
ガネッシュ・ヒマール産の
「緑泥石(りょくでいせき)入り水晶」
のご紹介です(`・ω・´)ゞ

「緑泥石(りょくでいせき)入り水晶」
ネパール ガネッシュ・ヒマール産  
個人蔵
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「緑泥石(りょくでいせき)入り水晶」
ネパール ガネッシュ・ヒマール産
個人蔵 
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キラキラと輝く柱面と、深い森の緑の様な
「内包物(ないほうぶつ)/Inclusion(インク
ルージョン)」の「緑泥石(りょくでいせき)/
Chlorite(クロライト)」が特徴的なネパール
はガネッシュ・ヒマール産 の水晶です。

ガネッシュ・ヒマールは、ネパールとチベッ
トの堺にある標高7,000メートル級の山郡で
ヒマラヤ山脈の下方部に位置し、標高世界
第8位の「マナスル(標高8,163メートル)」の
南東に位置します。

「ガネッシュ・ヒマール」は、ヒンドゥー教
の神様の一柱「ガネーシャ」が住まう山とい
う意味なのだそうです(´・ω・`)

「緑泥石(りょくでいせき)入り水晶」
ネパール ガネッシュ・ヒマール産
個人蔵 
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「緑泥石(りょくでいせき)入り水晶」
ネパール ガネッシュ・ヒマール産
 個人蔵 
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□鉱物情報□
ー 水晶  ー
・和名:石英(せきえい)
・洋名:Quartz(クォーツ)
・化学組成:SiO₂ 酸化鉱物 
・結晶系:六方晶系 
・条痕:無色または白色など
・モース硬度:7   ・比重:2.65
・劈開(へきかい):無し
・主な産地:
※水晶を目的として採掘している国
 アメリカ合衆国 アーカンソー州
 ブラジル ミナスジェライス州
    ※世界中で産出される。

「水晶」は、鉱物学名では、「石英(せき
えい)」と呼ばれます。その中で、美しい
結晶のものや無色透明の物を「水晶」と
呼びます。「水晶」の洋名は「Rock Cry
stal(ロック クリスタル)」と呼びます。
古くは「玻璃(はり)」と呼ばれ、仏教の
七宝の一つとして経典に記載されています。


ー緑泥石(りょくでいせき)ー
「緑泥石(りょくでいせき)」は、広い範囲
で分布している※1「粘土鉱物(ねんどこう
ぶつ)」の一種で10種類程あるグループを
総じて「緑泥石(りょくでいせき)/Chlorite
(クロライト)」と呼びます。結晶の形は
「雲母(うんも)」の様に六角板状のもの
や三角柱状の形に成ります。
※1粘土を構成する鉱物の総称
「緑泥石(りょくでいせき)」
ネパール ガネッシュ・ヒマール産
個人蔵 
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「緑泥石」の結晶の画像です。薄い板状の
キラキラした緑色の結晶が「緑泥石」に
成ります。

さて、この「緑泥石(りょくでいせき)/Chlorite
(クロライト)」ですが身近な所に潜んで居たり
します(´・ω・`)「メルク*リリ」の在るここ
上田市の古い建築物に使われている石材は
上田駅正面からも見る事の出来る「太郎山
(たろうやま)」から採石された「緑色凝灰岩
(りょくしょくぎょうかいがん)」が使用され
ておりこの「緑色凝灰岩」の中にも「緑泥石」
が含まれています(´・ω・`)

上田城址公園の上田城虎ノ門。
この石垣にも「太郎山」で採石された
「緑泥石」を含む「緑色凝灰岩」が
使用されています。
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上田城址公園の上田城虎ノ門。
大きな大きな「真田石」。こちらも
「緑色凝灰岩」が使用されています。
それにしても、こんな巨大な石をどう
やって運んだんでしょうか(; ・`д・´)
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「緑色凝灰岩」の涼やかな緑色がよく
見て取れる石垣です。
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この他にも、上田市近郊の古い神社仏閣
の石材はほとんど「太郎山」の「緑色凝
灰岩」が使用されています(´・ω・`)

閑話休題(´・ω・`)

さてさて、話がそれてしまいましたが
「ガネッシュ・ヒマール産 」の「緑泥石入り
水晶 」ですが、現在「メルク*リリ」のお店
でも絶賛お取り扱い中でございます(´・ω・`)
価格帯は1,800円〜4,600円程です。一つ一つが
とても個性の在るものばかりですので、是非
一度ご覧頂けたらと思います(´・ω・`)

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フライング気味のギンギンな暑い日が
続いておりますが、「メルク*リリ」
のご予約のお電話もありがたい事に
リンリンと鳴っております(´・ω・`)
ですので、どうぞ、ご予約は早めの時期に
頂けます様よろしくお願い致します。

それでは、また次回もどうぞお楽しみに。
(´・ω・`)でわでわ


今回参考文献

□楽しい鉱物図鑑1 堀 秀道 著/草思社

□上田盆地1600万年をめぐる 甲田三男 著/信濃書籍印刷株式会社

□Wikipedia 石英
hhttp://ja.wikipedia.org/wiki/石英

□Wikipedia  緑泥石
http://ja.wikipedia.org/wiki/緑泥石

□Wikipedia Ganesh Himal
http://en.wikipedia.org/wiki/Ganesh_Himal